下痢ピーになった
朝:なし
昼:果物
夜:デリバリー
深夜2時ぐらいに猛烈な便意を催して目が覚めトイレに駆け込んだ。下痢ピーだった。もぉピーピーして、30分ぐらいトイレに座り続けた。なんとか一旦治ったところでシャワーを浴びて水を飲みベッドに戻ったら、1時間ぐらいしてまた猛烈な便意が襲ってきた。もう便どころか水そのもの。
なんか変なもん食べたかなぁ…と思い返してもまるで心当たりがない。熱や倦怠感はないので、今日は在宅勤務にした。仕事の絡んでちょっとだけHさんに電話してあれこれ相談し、そのついでに下痢の話をしたら「和菓子のせいですよきっと。日本の食い物を体が受け付けなくなっちゃったんですよ」と嬉しそうに解説してくれた。
なにしろ紅茶やコーヒーはおろか水でさえゴロゴロしてくる。とりあえず出すものを出し切ってからは、脱水になったら嫌だなぁと思いつつ水も飲まないようにして過ごした。昼頃にメイドさんがやってきて掃除洗濯を始めてくれて、それは有難いのだけれど、その間トイレに行けなくて冷や汗をかきながら必死に我慢した。やっぱり恥ずかしいじゃないッスか、ブリブリ〜って音を聞かれるのは。
意外な発見として、在宅勤務が想像以上に捗ることが分かった。割り込みが一切ないので資料作りや熟考に集中できるし、職場とのコミュニケーションもグループウェアのチャットソフトを使うと会話より遥かに正確かつ簡潔に物事を伝えられる。これは面白い発見だった。ワークライフバランスとか言われて久しいこのご時世に今更すぎるけど。
午後3時ごろ、どうしても空腹に耐えられなくて恐る恐るリンゴやオレンジを食べてみたら、やっぱりちょっとゴロゴロきたけど、ごく大人しいものだった。治ってきたかな、と思ってその後夕食にピザの宅配を頼んで食ってみたら、ちょっと腹が張ったけどもう下痢は出なかった。一安心。
ハンピ紀行(7),ザワークラウト
朝:シェラトン
昼:シリアル
夜:自炊
寝る前にぼんやりとYoutubeで適当に動画を観る習慣が出来てしまったのだけれど,昨日,まったく何の脈絡もなしに,「あなたにおすすめ」という欄にザワークラウトの作り方を紹介している動画が出てきて,それが妙にツボにハマってしまったので,シェラトンで朝食を食べおわったあと,おもむろにスーパーに行ってキャベツとガラス瓶を購入し,動画のやり方に沿って仕込んでしまった。
こちらのキャベツは日本のものより一回り小ぶりだけれど,それでも刻んだら結構な量になった。それを全部使ったのが上の写真のもの。ところどころに散らばっている黒っぽい粒々はクミンです。本当はジュニパーだとかディルだとかオサレな名前のハーブっぽいものが良いらしいのだが,そんなものこちらには無いのでクミンで代用した。適温の場所で適切に管理すれば4〜5日ぐらいで酸っぱくなって食べごろになるらしい。どうなることか。
なお,ザワークラウトを作りたい人はYoutubeで「ザワークラウト」とか「sauerkraut」で検索したらいくらでもレシピ動画が出てくるので参考にしてください。日本人の動画も分かりやすくて良いけれど,英語系の動画のほうが詳しく説明しているので,英語がある程度分かる人ならそっちのほうがオススメ。なぜかオッサンが説明したり実演している動画がけっこう出てくるのだが,ある程度オッサン化してくるとDIY系の方向に走るという法則でもあるんだろうか。
さて,ハンピの最終章。
着いた場所はこれまた遺跡だらけの広々とした箇所で,これまた感銘を受けてパノラマ撮影してしまった。MZNさん曰く「王女の浴場がある場所」だという。どれどれ。
パノラマ写真を撮った場所のすぐ真後ろあたりにこういう井戸の化物のような構造がある。どうやらかつては貯水場だったらしい。しかし,非常に残念なことに今はゴミが多数散乱している。この写真でもそれが見て取れるだろう。
気を取り直して中に踏み込む。とても綺麗に管理されている。
謎の建造物。あとで看板を見てみたら,女王のなんたらかんたらと書いてあった。
さらに先に進むと,何やら意味ありげな建物が見えてきた。
さらに接近してみると,「Lotus Mahal」と書かれていた。蓮の宮殿ということか。
内装はこんな感じ。以前ハイデラバードで見たイスラム様式の建物に似ているなーと思っていたら,近くにある看板の説明を読むと「イスラム文化とヒンドゥー文化の折衷でござる」的な説明が書かれてあった。イスラム教は偶像崇拝を禁じているからか,柱や壁には動物や人や神々の彫刻が一切無い。
その蓮宮殿の近くに井戸があった。中を覗き込むと思いのほか深い。10m以上はあっただろう。ただ,その底には豊かな水が見えた。使われているかどうかはともかく,今でも井戸としてちゃんと機能しているんだろう。
そして先に進むと,象の宿舎が見えてきた。ここに見える大きな門の一つ一つに象が一頭ずつ収納されており,目の前の大きな広間で訓練やパレードをしていたらしい。
その広間の近くの木陰で犬が気持ちよさそうに寝ていた。犬は良い。犬は正義。
こんなに広い。ここに象が出てきて訓練やら披露パレードなんかをしていたんだろう。
接近。
さらに接近して象宿舎の中。象一頭を収めてもだいぶ余るというぐらいの大きさだった。奥のほうにある石が積まれて塞がっているところが2mぐらいだったので,大きさが分かってもらえるだろうか。
一通り見終わって車に戻ろうとする途中で,子供たちに写真を撮るようにせがまれた。みんなとても人懐っこくて可愛らしい。インドで子供たちに写真を撮ってくれとせがまれるという話は,検索すれば色んな人の旅行記に出てくる。あれって本当かなぁと半信半疑だったのだが,本当にそうだった。とにかくみんな物怖じせずカメラに向かって満面の笑みを投げかけてくる。
退散する途中で別の遺跡を見つけた。これは小さいピラミッドっぽい構造になっていて,てっぺんが広場になっている。
そのピラミッドの手前を撮影したもの。こちらも広々とした野原になっている。ぼんやり眺めているだけで気分爽快になる。
そのピラミッドを登りきったところで彼方を撮影してみる。白人の御一行が縁に腰掛けてのんびりとしていた。右側の2人は,目に埃が入ったといって苦しそうにしている少年と,どれどれといってその目を覗き込んでいる父親っぽい二人組。確かにここは猛烈に風が吹いていて,写真を撮影している間にもスマホが吹き飛ばされそうでドキドキした。
ここでもパノラマで撮影したくなったので敢行。一人旅だったら,ここでタオルでも敷いて上半身裸になって日光浴でもしていたと思う。
最後は,初日に楽しんだ村を再訪して昼食を食べる。この時点で午後1時ぐらい。
こんな場所。ここもかなりくつろげる場所だった。ゆったりとした時間が流れる。同行者の他の3人とこれまで観たものを振り返りながらまったり休憩。
この子は店の主人の子供らしく,おそらく3歳ぐらい。まったく人見知りせず,寝転がっているKさんにまとわりついたり,こうやって写真をせがんできた。カメラを向けるとポーズまで取る。観光客というものが日常化しているんだろう。
こういうものを食べた。どれも美味しい。特にご飯のひとつ上にあるものが,分かりにくいけれどキュウリ?とピーマンを炒めたもので,適度なしょっぱさと油っぽさとスパイスの辛さがすばらしく調和していて,ご飯がとても進んだ。といってもこの量はオッサンの胃袋にはさすがに多すぎて,8割ぐらい食べたところでギブアップした。それでもご飯とロティ以外は全部食べた。
そして一路バンガロールへ。ここでドライバーが道を間違え,どんどんハードコアな田舎・農村のほうに突入していく。ドライバーはいちおうスマホでGoogle Mapsを見ているにも関わらず,どういう判断をしているのか分からないが,ときどきアプリが示す道と違う方向に入り込んでいって,そしてけっきょく迷う…ということを何度も繰り返していた。あれはなんだったんだろうか。
途中でこういう風景も。
「うわ原発?」
「原発ですかね,ひゃ〜」
「ああいう形の写真ありますよね」
「でもこんなとこに建てますかね」
「いやいやこういう辺鄙なところだから建てるんですよ」
「ブラックですね」
みたいな会話が車中で繰り広げられたが,あとになって出てきた看板によるとどうやら火力発電所らしい。
そしてやっとハイウェイっぽいところに乗った。あとはひたすら走り続けるだけ。それでもバンガロールの自宅についたのは夜9時ぐらいだった。
まとめると,ハンピは素晴らしいところだった。アクセスの悪さは如何ともしがたいけれど,それを我慢してでも行く価値は充分すぎるほどある。といっても,日本で普通に働いているサラリーマンがおいそれと行けるところではないだろう。日本からだとバンガロールに行くだけで1日,その後バンガロールからハンピに移動するだけで半日〜1日という感じになってしまうだろうから,片道だけで2日ぐらい潰れることになる。このへんは,インド在住の人の特権と言えるかもしれない。
以上,ハンピの様子をお伝えしました。
ハンピ紀行(6)
朝:自炊
昼:外食
夜:自炊
今日は恒例のインド映画鑑賞会に行ってきた。今までは午後の部にばかり出席していたけれど,今回は諸事情で午前の部だけということなので,朝9時に家を出発してメトロを乗り継いで現地に着いた。メトロが出来て本当に便利になった。これまで車で片道200ルピーぐらい掛かっていたところが30ルピー以内ぐらいで済むようになったので,本当に安上がりで良い。映画の内容はセポイの反乱をテーマにした実録物(当然ながら創作もいろいろ交えている)で,重厚な作りで面白かった。結末はブレイブハートと同じように,反乱の首謀者と見なされた主人公が敵味方の衆人環視の中で公開処刑されるのだが,主人公が死に際に熱い雄叫びを上げて,主人公の処刑が済んだところでインド人たちが決起する…というパターン。ブレイブハートはその決起するシーンでもどんより重い雰囲気が漂っていたような気がするけど,今日の映画のほうは「俺達の戦いはこれからだ!」みたいな超前向きなノリに加えてヒロインたち(娼婦とか女中)まで武器を手にとってイギリス人をザクザク斬り倒していく活劇で終わっていったので,あーお国柄だな,と。
さて,だいぶ間が開いたけれど続き。あと2回で終わらせる予定。
次に,MZNさんが「カエルの神様の石像っぽいのがある見たいンですよ」と言うので,みんなでそこに向かう。
車を降りてまたしばらく歩く。日差しは強いけれど,暑さはそこまで酷くもない。
そしてこれがその石像。カエルかー。確かにそう見えないこともないけど,どっちかというと猿じゃないかなー。正体は何だろうと思って近くの看板の説明を読んでみたら,ナラシンハというライオン顔の神様だという。ライオンっすか。なお,かなり大きいです。帽子のてっぺんあたりまでで優に6〜7mはあるだろう。こんなのが立ち上がって襲ってきたら逃げるしかない。
また,ちょうどそのナラシンハ象の周りの石畳の工事が進行中だった。まったくもって人力・人海戦術で,器械を使う様子はまったく見られない。
で,ナラシンハ象のところから再び車でちょっと移動すると,今度はガネーシャを祀る場所にやってきた。
ここも広々とした岩だらけの丘になっていて,石像よりも丘を歩き回るほうが楽しい。ついつい好き勝手に歩き回ってしまう。
摩耗した石階段が続いている。雨なんかが降ったら滑りやすくて危険だろう。幸いこの日は晴天もいいところだったのでその心配はない。
登りきった。けっこう疲れる。
振り向くとこんな風景。真ん中右側にある神殿っぽいのが先に出てきたガネーシャ像を祀っているところ。
先に進んで巨岩の奥を抜けていくと,なんと昨日の最後に訪れた夕日ウォッチポイントに出てきた。あそこと繋がっていたのか。彼方の空は雲が厚く見えるけれど,実際には燦々と日光が注ぐ気持ち良い青空がこの頭上に広がっていてとても爽快である。黄色い花も一面に咲いていて,曇り空の夕方に見た光景とは受ける印象が全然違う。おまけに朝早いので観光客もほとんどいなくて,実にのどかだった。観光客と思われるアジア人の女の人が一人でこの芝生のところに座って本を読んでいた。
そうやって風景を見ていると,ふくらはぎの部分に冷たいものがピタッとあたった。びっくりして振り返ると,わんこが鼻面をふくらはぎにあてていた。そのあとペロッとふくらはぎを舐めてから向こうに歩き去っていった。特に餌をねだっているわけでもなく,たまに遭う他の観光客にも愛想よくしながらどこかに去っていった。やっぱり犬は良いやつだ。
あまりに綺麗な風景だったので,丘の下に降りて他の3人にあらましを伝えると,喜んで飛んでいった。みんな感激したらしく,よく見つけましたねぇと褒められた。
次の場所に向かう。次も遺跡。
羊だかヤギだかの群れが車道の横をずらずらと歩いている。こんな風景が100m以上も続く。車を恐れる様子は微塵もない。
入り口についた。ここからまた車を降りて徒歩になる。木陰は涼しくて良い。
HAZARARAMA寺院らしい。
寺院入り口。他にも観光客が何組か訪れていた。
入口の写真の右側にある壁を撮影。こんな彫刻が寺院を取り巻く壁の一面にびっしりと彫り込まれている。
入口をくぐるとさっそくこういう建物が出てくる。
寺院内部。この日本の柱だけが黒々としていてひときわ目を引く。黒大理石だろうか。
彫刻が実に見事。だいぶ色がくすんでいるけれど,作られた当時はおそらく真っ黒だったんだろう。
寺院の外壁も凄い。隙なくびっしりと彫刻だらけ。
青空のおかげでどこを撮影してもサマになる。こうやって写真を棚卸ししながら眺めていてつくづく思うけれど,木材がいっさい利用されていない。完全に石材だけで出来ている場所だ。当時も今も,建築に利用できるような大きな木材はインドには無かったんだろう。大きな樹であっても幹はそこまで長くなくて,枝が四方八方に伸びているような感じだし。
そして最後の遺跡に向かう。次でラストです。
所得税申告
朝:なし
昼:サンドイッチ
夜:なし
肉祭りで胸焼けしているので今日は食事をほぼ抜いた。やっと胃が落ち着いてきた。たまには内臓を休ませないといけませんな。
この時期のインドでは,外国人はみんな所得税の申告(ITR:Income Tax Return)をしないといけない。そういうわけでほぼ1年ぶりにFRROの事務所に行ってきた。必要な書類は会社のベテランインド人スタッフが揃えてくれるので不備はまったく無し。同じ職場の他の日本人数名もみんな結集していた。他にも見渡すと白人・黒人・アジア人など,インド人ではない人々がたくさんいる。インドで働いている外国人は年に一回かならずこの手続をしないといけないのであった。
終わって職場に戻ったらもう午後4時だった。昨日今日とラクシュミ祭というラクシュミ女神を祀ったお祭りがたけなわになっていて,午後半休で退社したインド人スタッフも多いので,僕も遅めの午後半休ということで職場には戻らずそのまま直帰。
肉祭り
朝:オレンジ
昼:社食パスタ
夜:肉祭り
ダイビングチームの面々が集まり,今後いつどこで潜るかの作戦会議を兼ねて性懲りもなくまた肉祭りに行った。相変わらず閑古鳥が泣いている店だけど美味い。そして重い。胃がモネモネうごめいている。そういうわけで,いま夜中の3時44分だけど寝苦しくて目覚めてこれを書いてます。げふ。