掃除人の力

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かつて隣の隣の隣のお宅には日本人のご家族が住んでおられたが、帰国して2ヶ月ぐらいが経過した。そして、ついにインド人の若夫婦らしいカップルがそこに引っ越してきたのだが、家財道具すべてを一度にガッツリ搬入するように手配したらしく、週末の共用エリアがダンボールに包まれた家具で足の踏み場もないほど埋まっていた。そういやその話があったな。昨日はそれを書けばよかった。

 

それはともかく、日本でそんなことになったらば、即座に隣家の住人からクレームが入るだろうが、インドの人々はそんなことはぜんぜん気にしていないようだった。おおらかなものだ。そういう様子を見るとインドを離れたくなくなる。そういう僕らもあっけにとられて眺めながら、けっこう楽しんでいた。

 

で、今朝、出社時にドアを開けたら共用エリアのフロア一面が写真のようになっていた。写真だとあまり派手さが伝わってこないが、もう紙くずやダンボールくずや、どこからどうやって付着してきたのか分からないが、乾いた土だらけだったのだ。これも、日本だったら引っ越し会社に対して即座にクレームが入ってTwitterあたりに写真を挙げられて炎上して新聞沙汰になったりTogetterあたりに記事が立ったりするんだろう。これが、帰宅したときには綺麗さっぱり掃き清められていた。

こういうのはインドならではの「きみ掃除する人、ぼく引っ越しする人」という職業的な割り切りなんだろうか。いずれにせよ、お掃除の人たちのおかげで見事に片付いたわけである。ありがたや。

眠い

さすがにほぼ徹夜状態は堪える。それでも2時間ぐらい寝たので午前中は大過なく過ごせたけれども、午後2時ぐらいになると脳みそが一瞬停止したのが後で自覚できるぐらい意識が空白になる瞬間があった。もうこの歳になると徹夜は厳しいですな。

散々なAir India

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今朝は4時起床で空港に向かい、ムンバイに飛んだ。行きは良かった。Air Indiaなのに遅延も無く順調に動いた。問題は帰りだ。本来は19:40発の便だったのだが、昼過ぎのお客さまとの打ち合わせ中に早くも遅延予告のSMSが飛んできた。21:40発になるという。2時間遅れか。この時点でだいぶ盛り下がるのだが、さらに酷いことに、21:00過ぎに搭乗してからすぐ寝てしまい、ふと目が覚めたら22:30なのにまだ空港にいる。唖然として同行者に状況を訊くと「お前寝てたのか。いちおう予定通りに動き出したんだが、滑走路に入ったところで異常が見つかったといって戻ってきて、その後何の進展も無しだ。そういうことだ」と言われた。明日、といっても既に今日だが、日本の偉い人と打ち合わせをやるので、バンガロールに戻ったらそのための作りかけの資料を仕上げるつもりだった。本来の予定なら21:30ぐらいにはオフィスに戻れるので、そこで30分ぐらいで仕上げて日本に送ってから家に帰っても、その日のうちに充分寝られるはずだったのだが、もうムンバイにいる時点で0時を超えそうな勢いである。いろいろデリケートな数字があるので公共の場で作業するわけにもいかない。諦めて寝ることにしたら、23:00ごろに「代わりの飛行機に移ります。移動してください」とアナウンスがあり、みんなで飛行機を降りてバスで別の機体に向かう。そこで飛行機から出る時にもらったのが「TRANSIT CARD」と書かれた安っぽいプラスチックのカードだった。まあ、趣旨は分かるが、別にわざわざこんなの渡さなくてもチケットでいいんじゃねぇのとも思う。カバンの奥にしまっちゃったり捨てたり(出発すらしていないのにそんなやつはさすがにいないと思うが)した人のための配慮だろうか。

 

で、結局家には3:00ごろに辿り着いた。仕方ないのでプラン通り職場に寄って資料を仕上げてから家についたらもう4時前である。眠いけど今寝たら昼過ぎまで寝てしまいそうだ。どうしようか。でも寝る。ムヒョス。Air India、最後の最後にやってくれたよ。でもJet Airwaysが死にかけている今、お前までいなくなったらLCCだけになっちゃうので、頼むから頑張ってくれ。ください。

卒業証書・大雨

なんと、FRROの更新のために「卒業証書」を求められる事例が出てきたと会社総務から通達があった。いちおう「最終学歴で良い」とのことだそうだが、「院卒以上の人は学部の証書もあったほうが安全」との話だった。一体何なのこの国のお役所。マジで勘弁してほしいんですけど。大学卒業してもう20年かそこらになるわけで、卒業証書なんてどこに保管しているかまるで憶えていない。下手すると保管どころか引っ越しのドサクサで捨てたかもしれない。とりあえず実家の母親にLINEを入れて探してもらうことにした。まさかこんな依頼を息子から、しかもインドから受けるとは、親も予想していなかっただろう。すんません。見つからなかったら、20年ぶりぐらいに母校に連絡をとって再発行してもらうことになるんだろうか。

 

夕方、突然の猛烈な土砂降り+雷、4時過ぎぐらいに一度降ったがこれはものの10分ほどで止んだ。しかし、その後7時半ぐらいになってさらに酷いやつが襲ってきた。走ればわずか30秒程度の自宅に行くことすら不可能。カバンが濡れて中のノートPCがおじゃんになったら始末書なので。

 

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職場ビルのロビーは難民キャンプ状態になっていた。

 

10分やそこら待っても、止むどころか弱まる気配すら無し。猛烈に腹が減って死にそうだったので、家にひとこと断りのLINEを入れてから、World Cafeでメシを食うことにした。

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ケサディーヤと赤ワイン。World Cafeは夜になるとワインも出してくれる。ビルのロビー部分は椅子という椅子、ソファーというソファーが人で埋まっていたが、World Cafeはシェラトンホテルがプロデュースしているだけあって結構値が張るので、客が少なくて余裕で座れた。マリオとルイージみたいな年配のヒゲオヤジふたりが仲良く並んで座りながらワインのボトルを一本空けていて面白かった。仲良きことは美しき哉

 

食い終わってもまだ雨が激しかったので、ワインをゆっくりちびちび飲みながらさらに10分ぐらい時間を潰して、一瞬雨脚が弱まった隙をついてダッシュして家に帰った。明日はムンバイ出張で午前4時起きなのでもう寝る。