お釣り

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カレーを食べると、どんなに注意してもこういうことになる。南インドのカレーはシャバシャバしているのでなおさらだ。

 

この状態で歩いているだけでも充分恥ずかしいのだが、会議室で誰かと差し向かいになると恥ずかしさ倍増である。あ、見てる、あいつ今俺のシャツのシミを見てる!なんて意識したりして自己羞恥プレイ状態になる。

 

しかし、本当に恥ずかしいのは実はトイレでうんこを終えてボックスから出てきたところを目撃された時だ。あ、コイツこのシミを見て下痢便の跳ねじゃないかと想像してるんだろうが、生憎だったな、これはカレーだ!と心の中で必死に反撃しながら、努めて冷静を装って石鹸で手を洗ってトイレを退出したりする。

 

子供の頃、うんこして跳ねた水が肛門にクリーンヒットすることを「お釣り」と言っていたのだが、僕が住んでた地域のローカルな用語だったのか、全国的な用語だったのか、どっちだろうか。

レサシアン

暇な日曜日はWikipediaに限る。

 

ja.wikipedia.org

 

あの人命救助用の訓練に使う人形には、これまで学生〜社会人時代を通して何度か出くわしたことがあるが、見るたびに「どれもみんな同じ顔しているなぁ」「これを製造している会社ってみんな同じなのかなぁ」「すげぇ儲かっているんだろうなぁ」「(胸を剥がして人工肺の仕組みを確認できるので)ピノコだなぁ」なんて下世話なことを考えながら人工呼吸していた。まさかこんな実在のモデルがいたとは。

lenskart.comでメガネを作る

メガネはすでに持っているのだが、10年超え選手ということもあってレンズの表面に細かい傷が無数に付いていてしまっており、どんなに拭いてもかすかに曇っているような視界になってしまう。また、セルロイドのフレームも色がくすんできていて、本来は黒一色だったのに白けてしまっている部分がところどころにある。お気に入りだし壊れているわけでもないので捨てたりはしないが、そろそろ新しいやつを作っても良いころだろう。

 

そういうわけでOrion Mall内にあるlenskart.comに行ってみた。これは2010年設立という比較的新しいメガネ屋で、かつマイクロソフト出身者が立ち上げた会社という異色の背景がある。かなりの人気店らしく、そこかしこに支店を見かける。本店というか旗艦店のようなものがどこにあるのか知らないが、Orion Mall内の店は比較的小規模なものである。それでも覗いてみると結構おしゃれなフレームがいろいろあって、つい楽しくなっていろいろ試してしまった。うむ、ここで買おう。

 

店員は活きの良い若者ばかりで、英語も非常に分かりやすく、テキパキと説明してくれる。あれこれフレームを試させてもらった末に、今のやつと同じ黒いフレームで、かつもう少しフレームが細いものにした。今のメガネを見せてレンズの厚みを測っってもらい、「レンズがフレームからはみ出すと格好悪いのでフレームに収まる厚みにしたいのだが、大丈夫か」と質問したら、「視力を測定してみないと分からないが、ほとんどの近視レベルなら充分薄くできる」とと言われた。まあ、話の種として、このまま進んでみよう。

 

あとはトントン拍子で進んだ。つまり、店の奥にある視力検査コーナーで、日本にあるようなものとまったく同じ設備を使って視力を測るのである。まず、奥の方に気球が見える例の装置を使って視力を自動計測し、次いでレンズの差し替えや追加ができるメガネを掛けて視力検査をし、最後に赤と緑の背景に描かれた文字を見てどちらがより鮮明に見えるかを答える、というものである。レンズはいろいろ種類が選べるのだが、一番高くて高機能なのはドイツ製のもので、しかしこれはレンズの厚みに制約がある。これが7000ルピー。二番目に高いのが日本製で、Tokaiと説明された。東海光学だろうか。こちらはドイツ製のものよりも機能数がやや少ないのだが、厚みをかなり自由に調整できるそうで、値段は5000ルピーとなる。3番目は聞いたことのないブランドで、店員もこれはオススメしてこなかった。けっきょく、特に深く悩むこともなくTokaiに決めた。万事滞りなく進み、フレームを決めて店員に話しかけてから視力検査を経て料金を支払うまで、ものの15分ぐらいで終わった。値段はフレームが3100ルピー程度で、そこにレンズが入って8100ルピー、そこに税込みで、だいたい9100ルピーぐらいにだった。僕が今使っているメガネは購入当時で5万円ぐらい(レンズ込み)したので、それと比べるとだいぶ安い。出来上がりは1週間後で、11月9日に引き渡しとなる。出来上がり次第だが、もし満足の行くものだったら、帰任する時までにあとひとつふたつぐらい買っていこう。

 

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ブログに載せようと思って帰り際に店の写真を撮ろうとしたら、店員たちが出てきてポーズをキメてきた。あんたら本当に好きだなこういうの。なお、二人組のうちの左側の人が本店のリーダーらしく、彼が万事そつなく仕切って何もかも円滑に進んだ。といっても彼に限らず店員たちはみんな姿勢がよく、英語も洗練された分かりやすいものだった。やるなlenskart。


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帰りに家族でIndian Kitchenで早めの夕食。今日はスペシャルメニューが用意されていて、その中にあったチキンのサフランカレーというやつを頼んでみたら、これが当たりだった。ご飯にかけてもナンにつけても美味い。カロリーだけが気になる。

Hotel Nalapakaで朝食

朝7時ごろ、出し抜けに窓の外から猛烈なエンジン音のような騒音が聞こえてきて驚いて飛び起きた。一瞬、飛行機が墜落してきたのかとマジで思ったほどの音だったが、単に階下の広場でスピーカーのテストをしているだけだった。そうだ、本日はカルナータカ州成立記念日だったのだ。いちおう分かっていたはずだったのに、寝てしまったらすっかり忘れていた。

 

この日はいつもマンション手前の広場で朝食会(有料)が発生するのだが、意外なことに9時には終了してしまうらしく、のんびり構えていたらもう終わってしまっていた。

腹減ったねぇ、でも今さら何か作る気もしないねぇ、ということで夫婦揃ってぐだぐだしているうちに、どういうわけかふと「Nalapakaって朝食もあるのかな。あったら行ってみようか」という話になり、ドーサを食べたくて目が血走っていた相棒が店に突撃電話して確認したところ、朝食の時間も開いているということだったので、じゃあ行きますか、と。

 

久しぶりにOlaでオートリキシャを手配して現地に向かうことにした。出発点をOrion Mall・到着先をHotel Nalapakaと指定すればバッチリ正確なルートが出てくる。この場合、Orion Mallの地下階(Landmarkがあるところ)から外に出れば、目の前の大通りに面した道にオートリキシャが密集している場所があるので、そこで待ち合わせることになる。以上、Brigade Gatewayに住んでいて、かつNalapakaに行きたい人だけに役立つライフハック

 

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マンションの外に出たら広場前でどんちゃん騒ぎが続いていた。

 

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こういう飾り付けもしてあった。微笑ましい。

 

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Nalapakaでドーサ。右下から時計回りにバタードーサ、プレーンドーサ、マサラドーサになる。バタードーサは、一見するとプレーンドーサのようだったが、お盆の右上にある白い塊がバターで、ドーサをちぎってバターにつけたりバターをつまんだりして食べる…のだと思う。バターといってもスーパーで売っているような黄色いアレとは違って、もう少し手作り感というか生感(なまかん)が漂うクリーミーなものである。しっかり塩味がついていてかなり美味しく。油断すると全部食べてしまいそうだったので、頑張って自制して半分ぐらい残しておいた。

 

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これはKara Bathという名前のもので、以前ハンピだかどこかに旅行したときに現地のホテルで食べてなかなか美味しいと思った記憶があるので、ここでも頼んでみた。詳しくは分からないけれども、おそらくウプマのバリエーションのひとつじゃないだろうか。ゴマのような香りと風味が遠くの方にほんのりと感じられ、油っぽいにも関わらずペロッと食べられる。

 

これにチャイ2杯と1リットルの水ボトルを加えて、合計で260ルピーだった。安いなぁ。

 

夜も10時過ぎまでずっと楽しげなどんちゃん騒ぎが続いていた。インドは本日も平常運転でござる。

ハリーム

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をついに食べたんです。といってもすでに一度食べているのでこれが二回目なのだが、やっと実物をブログに紹介するネタが出来たということで。

 

木曜日のお昼に打ち合わせが長引いてしまい、本来の昼食の時間をだいぶ過ぎたころに一人で食べにいったのだが、単に食堂に行っても面白くないなと思って、まずToscanoに向かった。しかし、店の手前で「本当にお前はコレを食べたいのか?900ルピーも払ってでも食べたいのか?」という内なる声が聞こえてきたので、少し考えてからオリオンモール内のフードコートに向かった。社食よりは高いが、Toscanoよりは安いだろうと。

 

そこで、まったく何気なくハリームの店を覗いてみたら、冒頭の張り紙が出ていたわけである。週末しか出さないって言ってたあの店員はなんなんだ。けしからん。


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こんな店でござる。改めてメニューを眺めて気付いたのだが、ビリヤニやらケバブ系やらが豊富なので、きっとイスラム教徒フレンドリーな店という立ち位置なんだろう。


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そしてこれがハリームである。表面にある焦げ茶色のものは、いわゆる焦がし玉ねぎである。これがまた美味しい。緑のものはパクチー


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どろっとした濃いクリームスープという感じだが、一口食べれば濃厚な旨味が口の中を占領する。たまに感じられる焦がし玉ねぎの風味が、この旨味にまた良く合うのだ。これだけで余裕で完食できるのだが、変化がほしい時はここにライムを絞ってやると、また少し変化球な味わいになる。

これ単体でしか食べたことがないが、ロティにつけて食べたりしても美味しいだろうし、ビリヤニの副菜にしても充分イケると思われる。

 

あえて欠点というか注意事項的なことをひとつ挙げると、アニスというか八角というか、そういうものをブレンドしているらしく、あの独特の香りが強い。食べているうちに感じなくなるが、最初の一口目に強烈な八角の香りが広がる。僕はまったく問題ないのだが、あの香りが駄目という人にはハリームは無理かもしれない。

 

というわけで余裕で完食。意気揚々と職場に引き揚げたのであった。