紅茶にミルクと砂糖を入れない話

職場でお茶汲みしてくれる人が変わって,おじさんからやや若い人になり,コーヒーや紅茶を持ってきてくれる時に必ずミルクや砂糖はいるかと訊いてくるようになった。前のおじさんはぼくの嗜好を憶えてくれたので,何も言わなくても必ず砂糖抜きで出してくれたのだけれど,まあこの兄ちゃんは新人だから仕方ないなと思い,「砂糖はいらない」と断った。すると,笑顔が消えて目を見開き(←マジ)その場で固まってしまった。逆にこっちがびっくりしてしまったけれど,そのあと観察していると,Hさんの時も同じことになっていた。どうやらインド人にとって砂糖抜きのコーヒー・紅茶というのは理解不能なものらしい。

その後,トイレに行こうと廊下を歩いていたら,ちょっと奥まっていたところに掃除人の兄ちゃん姉ちゃんとそのお茶くみの兄ちゃんが座り込んでにこやかにダベっていた。「なぁ,知ってるか?日本人はお茶に砂糖入れないんだぜ。ありえねぇだろ」みたいな会話が繰り広げられていたんだろう,きっと。