インド英語

こちらの人とメールのやり取りや会話をしていると,たまに耳慣れない言葉を聞くことがあって一瞬「?」となることがある。だいたい文脈から意味が推測できるけれど,以前District 6でたまたまカウンター席で隣に座ったカナダ人に尋ねてみたら,彼らにとっては不自然な表現であることも往々にしてあるらしい。そんな単語や表現をとりあえず今のところ知っている範囲で並べてみる。

 

  • Revert
    まずこれが分からなかった。辞書的には「元に戻す」とか「取り消す」という意味で,要するにUndoと同じようなものだと思っていたけれど,彼らはどうもそういう意味では使っていない。「I will discuss internally and revert to you」とか「I owe you a revert to your last mail asking for my feedback」という具合に使っていて,どうやら「return」とか「reply」という意味に相当するらしい。

  • The same
    たとえば「I will check the spec document and update the same」という感じで使う。これも最初はけっこう戸惑った。要するのここでのthe sameはthe spec documentを指していて,「本件」とか「当案件」みたいな,事前に出てきた物を参照する目的で使うらしい。

  • Chop
    「Give me your chop」と言われてもなんのこっちゃという感じだが,調べてみるとスタンプのことだった。これも,アメリカやカナダでは言わないらしい。(かつて植民地だっただけに)イギリス英語なんだろうか。冒頭の言葉は,出張旅費の精算時に提出する航空券やホテルの領収書の上に職印を押せという指示として出てきたものだった。個人的には,チョップというと空手チョップとかポークチョップしか頭に浮かんでこないので,「Your chop here」とか「Chop it(動詞っぽく使っている例)」とか言われると,紙や発言してきた人の顔に空手チョップを叩き込んでいる図を想像して,つい顔がニヤニヤと笑いそうになる。

  • Wednesday(を「ウェドネズディ」と発音する)
    分かりやすいといえば分かりやすいけど…。インド人は綴りをそのまま発音する傾向があるように思う。
    話がちょっと逸れるけれど,自分は中学の時に「often」を「オフン」と発音するように習った。しかし,実際に欧米人が発音するのを聴いていると,例外なくみんな「オフトゥン」と発音している…自分が知っている範囲では。とすると,中学時代に習ったアレはなんだったんだろうか。

冒頭の2つ(RevertとThe same)は,用法を理解したら意外に便利だと思えたので,インド人とのメールのやり取りの中では割と積極的に使っている。郷に入っては郷に従えということで,ここはひとつ。