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インドの病院(3)〜完結編〜

目が覚めるとまだ頭が痛い。しかし,頭頂部ではなくて後頭部が痛い。なんだろうこれは。ますます不安になる。しかし,シャワーを浴びているうちに二日酔いっぽい痛みだと気づいた。あぁ,昨日のビールかと。もうとことんダメ患者。

出社すると,お祭りっぽく飾られていた。

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下のはオフィスの受付。何か粗相でもしたんだろうかと思っていたら,右側のドアの足元に置いてあったものを誰かが誤って蹴ってしまったということらしかった。

 

職場に入るとほとんど誰もいない。かろうじてボスのMさんと,あとはお隣の部署で調達担当の人たちがいるぐらい。みんな年休を入れてるのだった。そんな自分も午後は休みを取って病院で採血検査の結果を確認しにいく予定。Mさんに伝えたら「あぁどうぞどうぞ。…会社もねぇ,どうせ誰もこないんだから今日は正式に休みにしちゃえばいいのにねぇ」とコメント。そうこうしているうちにお昼になり,Mさんも休み明けからすぐに海外出張だということで午前いっぱいで帰宅。僕も畳もうかと思ったけど,返事を出さなきゃいけないメールがまだ何通も残っているので,ノートPCは片付けずに財布と受診カードだけを持って病院に直行した。

 

病院に入って受付に向かう。受付のお姉さんは僕の顔を憶えていてくれて「採血の結果ね。2時から先生が来るからそれまで待っててください」と切り出してきた。これだけ来院者が多いのによく憶えてくれているものだと感心。

 

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これは医者や職員向けの注意書きで,患者の対応前後はちゃんと手を殺菌しましょうというもの。暇なので撮影してたら職員に笑われた。

 

例によってインド人時間で2時半ぐらいにやっと先生と面談。採血検査の結果はまったく問題なしで,すこぶる健全とのこと。個人的にちょっと気になったのが血圧で,140ー90だった。あとで調べてみると高血圧と正常値のちょうど境目なのだ。日本にいる時は110ー70ぐらいで,日本でのカルテでも「至適」という一番良さそうな評価だった(と信じてる)ので,なんだか不健康になったみたいで嫌な気分になる。まあ実際に今は風邪で体調が悪いのだが。

「調子はどうかね」と先生に訊かれたので「肩の痛みはほとんど消えましたが,後頭部が痛くなってきました」と伝えたら,またシャツの上から聴診器を当てて,パソコンに何か打ち込み,ちょっと首を傾げながら「じゃあもう少し強い薬をあげよう。次は木曜日に来たまえ。でも調子が良くなったら来なくても構わないぞ」と言われた。昨日酒を飲んだので二日酔いかもしれませんとは口が裂けても言えなかった。礼をして診察室の外に出る。

あとはカウンターAに寄って処方箋を出してもらい,薬局に向かう。途中で前回親切に案内をしてくれた青年職員と会ったので挨拶と握手。今日は薬局は比較的空いていて,変なオッサンの割り込み攻撃もなくすんなりと薬を出してもらえた。

終わったら3時過ぎ。職場に戻ってメールの処理を再開。途中で用務員さんたちが3人ぐらい,各席を回ってなにかしている。僕の席にもやってきて,なんだろうかと見ていると,赤と黄色の粉を水に溶かしたものを指につけて,電話機やノートPCの表面にチョンチョンと付けていた。たぶんヒンドゥー教のおまじないなんだろう。そのうちの一人はあとで僕のところに来てバナナを一本くれた。嬉しいので丁重にお礼を言いつつその場で頂いた。甘くて美味しかったけど,あとでなんとなく胃がモネモネとしてきた。油断したか…とちょっと冷や汗をかいた。

 

退社して家に帰り,もらった薬を改めて眺める。

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白いほうは夕食後だけに一回,赤いほうは朝食と夕食後にそれぞれ一回ずつ。とりあえずラーメンを食べてから両方飲む。良くなってくれたらなぁと祈りながら寝た。

 

で,今日。目が覚めたらもう頭痛も肩の痛みもなし。気分も割と良い。よかったよかっためでたしめでたし。とはいえ,ここで無理するとまた再発するかもしれないので今日はおとなしくしていることにする。とりあえず赤いほうを朝食後にもう一回飲む。

 

ちなみにバンガロールにはサクラホスピタルという,セコムと豊田通商が地場の会社と協同で運営している病院もあって,ここは日本人のスタッフもいるので安心という触れ込みになっている。そもそも病院のお世話にならずに済むのが一番という話はあるけど,もし今度やばい病気にでもなったらココに行ってみよう。