ハンピ紀行(3)

朝:リンゴ

昼:和食弁当

夜:外食

 

いろいろハマってしまい,ひさびさに最後の一人になるまで残業した。気がついたら周囲が真っ暗になっていて自分以外誰一人としていない。たまに僕の席付近の電気を消灯しようとして守衛がやってきて,僕の姿を見てまた戻っていくということが何度か繰り返された。

 

さて,ハンピ紀行の続き。

 

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これ,時系列的にいつの写真だったかちょっと憶えていないので,とりあえずここに載せておく。凄まじく広い場所で,見ているだけで全裸になって奇声を上げたくなるような野性を刺激される。

 

さて,次はヒッピーが集う村に向かう。

 

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こういう雰囲気の道をずっと歩いていく。ガイドやリキシャ屋がいちいちうるさいので無視して進む。

 

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猿。手に持っているのはとうもろこしで,近くを歩いていた6歳ぐらいの女の子が手に持っていたものだが,その女の子にススススっと恐れ気もなく近寄っていって奪い取っていった。女の子もさすがに驚いていたけれど,泣いたり叫んだりはせず,むしろ「あーーくっそー」というような表情で悪態をついていた。もう猿が完全に身近になっているんだろう。

 

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そして村の入口に差し掛かった。今から突撃。

 

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まさに「The 村」という感じの風景が続く。バイオハザード5の序盤にこんな場所があったような気がする。あれは舞台がアフリカだったけど。路地が多いのでけっこう歩き甲斐があるけれど,全体としてはこじんまりした小さな村です。

 

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岩と一体化した住居。

 

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そして軽食屋を見つけたので入ってみることにする。

 

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こういう場所で,基本的には軽食をつまみながらゴロゴロ横になって2時間でも3時間でも過ごすような場所になっている。蝿が多いのだけが鬱陶しいけど,本当に居心地が良いのです。

 

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2階からの風景。ちゃんと住人たちが日々の生活を営んでいる村であり,その人達がついでに旅行者向けの店を運営しているという場所です。

 

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手前で足を伸ばして寝転がっているのは,車中のビールが抜けておらず体調が悪そうだったKさん。熟睡していた。そういう僕もかなりまったりとした。右手側にいる女の人2人はまだ20代と思しきフランス人のバックパッカーで,ここに2日ほど滞在し,その後はマイソールに行くと言っていた。なお,フランス語ではマイソールではなく「ミソール」と呼ぶらしい。また,日本にも行ってみたいのだが今はまだ金が溜まっていないので,今年はこういう安旅行ができる場所で我慢して,来年に東京から京都までカバーしたいとも言っていた。元気な人達だ。

 

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KさんとMYさんが休憩している間に,僕とMZNさんはもう少し村を探索すべく繰り出すことにした。写真には写っていないけれど,牛(水牛)や馬がそこかしこにゴロゴロいる。蝿が多い理由はこれだったのだ。でも,全般的にはそこそこ清潔な村だと思う。道にウンコが転がっているものの,変な異臭もなし。

 

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1時間半ぐらいダラダラした後で先程の店を出て歩き回っていると,さらにもう一つ店を見つけた。これはMango Treeという有名な店で,ガイドブックにもちゃんと載っている。とりあえず入ってみることにした。

 

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ここもゴロゴロ寝転がれるような作りになっている。さっきの店より開放感があるけれど,僕はさっきの店のほうがまったりくつろげて性に合った。

 

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Mango Treeで頼んだ謎の飲み物。Limcaというもので,とりあえず頼んでみたら昭和時代のコーラのボトルのような物が出てきた。飲んでみると単なるレモネードみたいな味だった。

 

…と,こういうとにかくユルい雰囲気の村で,確かにヒッピーが集うのも分かる。こういう場所で何も考えずにダラダラと5日ぐらい過ごすというのも悪くない。積読状態の本があれば,こういう所に持ってきてひたすら読みふけるというのもアリだろう。ただ,酒と肉が無いのだ。ベジタリアンの食事だけであり,飲み物もノンアルコールのものばかり。想像だけど,酒を出したらヒッピーたちが大騒ぎして村人の安寧秩序が乱されてしまうから自粛しているんだろう。といっても,外から持ち込むのはOKらしい。

 

次は,一日目のクライマックスに行きます。というわけで続く。