ボルダリング(入会編)

目が覚めたら10:00前だった。慌てて着替えてシェラトンに行ったけど,残り時間が少ない上に激混みだったのでロクなものを食べられなかった。仕方ない。これは自分が悪いのだ。その後家に帰って歯を磨き寝転んだら二度寝してしまい,目が覚めたら14:00ぐらいだった。あーもぅ!と思いながらAmazon Primeでまた映画を観る。今回はアメージング・スパイダーマンが目についたので観てみた。やっぱり面白いな,アメコミの映画は。

 

気が付くと17:00をとっくに過ぎていたような状態だったけれど,このまま日曜が終わるのもなぁと思って,以前からなんとなく興味があったボルダリングのスタジオを視察してみることにした。Google Mapsで「Bouldering」と入れるといくつかヒットするのだけれど,その中でも特にEquilibrium Climbing Stationというところが目についたので,そこに行ってみることにした。メトロのお陰で40分ちょっとで着く。おまけに付いた先の駅からの歩いて3分ぐらいの距離。つくづく電車という乗り物は素晴らしい。

 

…がしかし,入り口が見つからない。看板があるビルは目につくのに,どうやって行けばよいか分からない。ちょっとうろうろした挙句,その店に電話してみると「地下駐車場に降りていってすぐの所にエレベーターがあるから,それに乗ってくれ」と言われた。そういうわけで地下駐車場に降りていくと…:

 

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いや〜ん怖い。ゾンビ映画だったら,あの曲がり角を覗き込むとちょうど2〜3匹ぐらいのゾンビが殺したての人間の死骸にかじりついていて,それを見た主人公たちが叫び声を上げてしまってゾンビに気づかれ一目散で逃げ出す,みたいな場所だな。なお,後で知ったのだが,薄茶色いドアはエレベーターだった。まるでそんな風には見えなかったので最初は単にその奥に守衛所でもあるのかと思った。

 

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エレベーターが無いと思ったので,ドア横の階段をひたすら登ってみる。上の写真はフラッシュを炊いているから明るいけど,実際には照明ひとつなくて真の暗黒。ぶっちゃけ帰ろうかと思ったのだけれど,上の方から賑やかな話し声がほんのり聞こえてくるので,頑張って登ってみた。

そして登りきった先にはちゃんとボルダリングのジムがあった。ジムの受付にいた兄ちゃんに「初めてなんだけど興味があるのでやってみたい。できる?」と訊いたら「もちろん」という返事(←当たり前)。いろいろ親切に教えてくれ,基本的に動きやすい服でくれば良いだけ・機材はぜんぶジム側で貸し出してくれる・シャワー室もロッカーもある,ということだった。受付のすぐ奥にさっそく体育館っぽい場所があって,10歳ぐらいの女の子とその父親らしき人が楽しく登っていた。最初に会員登録をするようにと言われ,このジムのウェブサイトにある登録手続きのページでスマホから会員登録を済ませる。登録内容を記載して提出ボタンを押すと,なぜかページを読み込めませんでしたというようなエラーが出てしまうが,受付の兄ちゃんにそのことを告げるとキーボードを叩いて名前を検索し,ちゃんと登録されているから大丈夫だということになった。「さっそく今からでもやってみるか?」と言われたのでちょっとやってみようかとも思ったけれど,ジーパンだったので「辞めとく」と言ったら「俺は普通にジーパンでやるときもあるから大丈夫だ」と言われた。確かにやってやれないこともなさそうな気がしたけれど,それにしてもいきなりなので「今日はまだReadyじゃないから」と言ったら,笑いながら「まあ,いつでも来な」と言われた。

 

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f:id:amaken1976:20171002003847j:image貰ってきたパンフレット(上下逆に写してしまった)。じっくり読むとしよう。

 

さて,Google Mapsを見ていて偶然気づいたのだけれど,この店の近く,メトロの駅を挟んで正反対の方向に,ビールを醸造しているマイクロブルワリーの店があることに気づいたので,夕飯がてら行ってみることにした。もう19:00を過ぎており,空はすっかり真っ暗になっていた。とはいえ,非常に賑わっている界隈なので危険は全く感じない。Equilibriumを後にして10分ほど歩くと目的の場所が見えてきた。

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激混みもいいところで,店の外にまで人が溢れており,インドの若者が過半数といったところだった。あとは中年のインド人達が友人同士や家族で来ていたり(子供もOKな場所)して,客層のほとんどは現地の人たちばかりだった。デートと思われる若いカップルも多い。そんな中に,寂しそうな白人のサンオツ一人や,僕のような場違いアジア人が一人(=僕だけ)混じっているというような感じだ。

激混みなので入り口のカウンターで入店整理しているようなありさま。店員に訊くと「テーブル席がほしいなら1時間以上待つことになる」と言われた。それは困った。なんとなく店内を観ると,狭いカウンターはちらほら席が空いているようだったので店員に確認したら「カウンターで良いなら,好きな場所に座って良い」と言われた。独り者はこういう時に身軽で助かる。

 

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トマトとオレンジ(!)のスープ。トマトのコクとやや甘い柑橘類の酸味が効いていて,意外なほど美味しい。あっという間に飲んでしまった。

 

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もう飲み干す寸前だけど,いわゆるIPL(India Pale Ale)。ホップが効いた強い苦味が特徴。僕はこういうのが好きである。

 

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ムサカというやつ。ギリシャ料理とかトルコ料理といった地中海料理に良く出てくるメニューだけど,この店なりのアレンジなのか,パスタ素材はぜんぜん使っていなくて,薄切りの茄子とボロネーゼソース(←牛肉・鶏肉・ベジから選べる)を重ねたものの一番下に,リゾット風のお米が詰まっていた。これがまた美味しい。

 

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ベルギーのなんとかかんとかというビール。これもフルーティーで美味い。

 

食べ物も飲み物も美味しいのだけれど,途中でどこからともなくポタッ…ポタッ…と水が降ってきた。初めは二階席のやつが酔っ払って悪さしているのかと思ったけれど,何気なく上を見て,それが雨だと分かった。15mぐらい上,吹き抜けになっている屋根は半透明のプラスチックのカバーを被せた作りになっていて,その隙間から雨が漏れもんでいるのだった。こりゃかなわんということで,早々に支払いを済ませて退散することにする。会計をお願いしたら1600ルピーぐらいだった。相変わらず安くて助かる。

 

店の入口に出てみると予想外の土砂降り。しばらく雨宿りしていたけれど,まるで止みそうにないので,ずぶ濡れになる覚悟を決めて店の外に出た。帰ってきた今もまだ雨が降っている。とりあえずシャワー浴びてサッパリすることにします。