ガス代を小切手で支払う

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マンション入り口の受付の人に「手紙が来ている」と言われて封筒を渡された。見てみるとオーナー宛になっていて,封筒の外見からするとガス代の支払いのようだった。なお,僕の住んでいるマンションは部屋ごとに個別にタンクでガスを供給するか,日本のマンションのように建物内の配管から直接引き入れるかの両方の方式があって,僕の部屋は以前はタンク方式(しかしずっと空っぽでぜんぜん使えなかった)だったけれど,3ヶ月ぐらい前にいつの間にか配管から直接引き入れる方式に切り替わっていた。たぶんオーナーが手配したんだろう。

 

そういうわけで,たぶん支払うべきは僕なのだが,しかしこの請求書はオーナー宛になっている。オーナーにもひとこと連絡しておくかと思って電話したら,番号が変わってしまったらしくまったく繋がらない。仕方ないので会社の総務担当者(ローカル)に確認したところ,オーナーには言っておくから,支払いは自由にやりなさいと言われた。

 

開封して請求書を見てみると,なんと91ルピーだった。しかも昨年10月から12月までの3ヶ月分の合計額でその値である。安!確かに毎日ガッツリ使っているわけではないけど,それでも毎朝コーヒー入れるために水を沸かしたり,週末にはそれなりに料理したりしているのに,本当にこんな額で良いのかなぁ…とちょっと心配になるけれど,まあ請求書にそう書いてあるんだから信じることにしよう。

 

で,支払い方法であるが,インターネットで調べてみると,ガス会社(Gail Gas)のウェブサイトからでも,スマホアプリからでも支払えるのだという。そこでウェブサイトに言ってみたら,「自分のアカウントにログインせよ」と言われた。アカウントか〜。それはさすがにオーナーに訊かないと分からんなぁ。そこでもう一度総務担当者に相談してみたら「これは小切手でも支払えるから,それで対応しなさい。アカウントの方は別途調整してあげる」と言われた。なるほど,領収書を見ると小切手の支払先の内容もちゃんと書いてある。

 

そこでやっと冒頭の画像のように小切手を書きあげ,本日マンションの管理事務所に提出して受領してもらいすべて終わったのだが,この小切手というやつ,書くのに独特の作法があって毎回迷う。そこで,もっぱら自分向けの覚え書きとして書き方をまとめておくことにする。

 

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  1. 小切手の受取先の名義を記載する。これは,大抵の場合は何を書くべきかが相手から明確に指定されていることが多い。名前を書き終わったあとの余白はすべて横線を引いて埋めておく。
    また,この写真だと切れてしまっているけれど,何気に重要なのがこの欄のいちばん右端にある「Or Bearer」という文字列で,これを取り消し線で消しておく必要がある。理由は5番を参照。
  2. ここに,支払う金額をローマ字英文で記載する。今回は91ルピーなので「NINETY ONE」になる。そして,大事なのがその直後に「ONLY」と入れておくことで,これによって勝手に「THOUSAND」だとか「MILLION」だとかを追記されてしまうことを防ぐ。残った余白はやはり横線で埋めきっておく。
  3. こちらには金額を数字で記載する。写真だと切れてしまっているが,数字を書いたあとに「/ー」(スラッシュと横棒)を書く必要がある。②でいうところのONLYと同じ役目なんだろうと思う。
  4. こちらはサイン。銀行に届け出たサインでなくてはならない…と思う。僕の場合は漢字式のサインにしたので,それを書いておいた。
  5. 何気に重要なのがここで,小切手の左端のほうに斜め線を2本引き,その線の間に「A/C PAYEE ONLY」と書くことになっている。これは要するに「この小切手に記載されている受領者(PAYEE)の銀行口座に直接振り込むべし」と銀行に対して指示するためのおまじないなのだ。このおまじないを入れなかった場合,(a)正式な受領者以外の人でもこの小切手さえ持っていれば,(b) 銀行の窓口でこの小切手を直接現金化できてしまう,ということらしい。つまり,第三者たまたまこの小切手を手に入れたりあるいは盗んだりして,銀行で直接現金化してしまうような犯罪が起こり得るということなのだ。そこを,このおまじないによって防げるということらしい。
    こういった仕組みと解説が以下のページに明快な説明が載っていたのでだいぶ勉強になった。こういう情報を纏めて提供してくれる人たちは偉いなぁ。