モルディブ3日目

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07:30に朝食を頂いてから、各自でダイビングショップに集合する。僕は部屋の裏手にある砂浜沿いに歩いていった。すでに日差しが強い。思わず無駄にパノラマで撮影してみたりする。右端の影は僕のものである。びっくりするほど静かで、たまに南国らしい鳥の鳴き声と、遠くの外礁(?)から穏やかな波の音が周期的に聞こえてくるのみ。心が平らになるというのはこういうことかと思った。しかし、ふとバンガロールの路上のクラクションの喧騒を思い出してしまい鬱になる。雑念というのは手強い。

 

一本目はガイドさんが攻めてかなり深くまで潜った。あとで深度をチェックしたら28.9mだった。サメで有名なスポットらしく、1〜1.5m程度のものを何匹も見かけた。この程度のサイズなら大人しいもので、攻撃性はまったくない。

 

そしてまたサプライズが。

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ジンベイザメである。今回も人がたくさん群がっていて、ガイドさんも「ジンベ、ジンベ」という。大急ぎで足ヒレとマスクだけをつけて飛び込んだ。今回のやつは昨日のものよりやや大きく、背中と側面に一箇所ずつ大きな傷跡があった。子供の時に他のサメに襲われたんだろうか。今回のやつも我々人間どもに優しく、タンクをつけて潜ってるダイバーたちが現れたら、彼らと同じ深さまでゆっくりと沈んでいったりしていた。ボートに戻ってから「昨日のやつといい、今日のやつといい、良くできたサメですね」「あれが仕事なんだよ、あいつらは」「営業活動ですね」「中に人が入ってますよアレは」とアホなことを言って盛り上がった。

 

そして、2本目の時にさらに奇跡が訪れた。ダイビング中にジンベイザメが現れたのだ。今回のやつはあまりサービス精神はなくて、そこそこのスピードで深みに向かっていってしまったのだが、お腹側を下からじっくり見ることができた。白地にブチだらけで結構汚らしく見えた。頑張って泳いで追いかけていたらつい深すぎるところまで来てしまったので諦めて引き返した。

 

というわけで最高のダイビングになったのだが、やはり埋め合わせというかしっぺ返しが起きた。頑張って撮影していたIさんのカメラが水没してしまったのである。SDカードも濡れてしまい、バッテリーからも何やら緑色のものが漏れ出していたとのこと。SDカードだけでも生き延びていたら良いのだが、塩水を浴びたとなるとさすがに苦しいか。Iさんのテンションは少し下がっていた。

 

陸に戻ったら全員で昼食。Iさんだけは部屋に戻ってカップラーメン。他のメンツはレストラン。

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午後は僕は例によって砂浜でのんびり泳いだり日光浴をして過ごした。他の人たちは午後ダイブに加えてナイトダイブにも行っていた。

 

そして晩飯。

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人はネタ切れを起こすと食レポに走るという。

 

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野菜スープ。これが激ウマ。おかわりした。

 

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どう見てもカロリーオーバー。

 

レストランでウェイターのおじさんが「キョウ、ナニミレタ?マンタ、シャーク?」と片言の日本語で訊いてきたので「ジンベ見れた、ホエールシャーク」と答えたら、淡々と皿を片付けながら「アー、ジンベ。ジンベジンベ、ハイ」と無感情に呟いて立ち去っていった。