ディワリ祭り

終日、日本とシンガポールからの出張者と会議漬けだった。そして、今日は会社の企画でディワリのお祭りをやる日なので、出張者の皆さんにも参加してもらうことにした。

 

会場はFairfield by Marriottの宴会場で、会社からおよそ3kmほどのところにある。その気になれば歩いても行ける距離であるが、歩きにくさが日本とは段違いなので、やっぱり車を手配して行くことにした。

 

f:id:amaken1976:20181027014612j:image

f:id:amaken1976:20181027014638j:image

あまり馴染みがないのだが、巨大なショッピングモールらしき場所に隣接したところに会場があった。綺麗な場所で、我々以外にも何組か宴会らしきものを実施している集団がいた。

 

f:id:amaken1976:20181027014622j:plain

だいぶ人が集まってきた。

まずは座興ということで、志願者がカラオケしたり自分の若き日のズッコケ話だかなんだかを講談したり、グループでゲームをしたりした。ゲームの内容もいろいろあるのだが、たとえば…

 

f:id:amaken1976:20181027014720j:plain

ビンゴです。

インドでもビンゴはあるのです。日本のものとはちょっと見た目が違うが、ルールは基本同じで、ビンゴになる組み合わせがちょっと違うというぐらいだろうか。具体的には

  • 横一直線に穴が開く
  • 四隅に穴が開く
  • 全部の穴が開く

のどれかになると良いらしい。

 

ちなみに僕はビンゴは全く駄目で、人生でビンゴを達成したことは1〜2度ぐらいしかない。

 

f:id:amaken1976:20181027014730j:plain

だいたいこういうところまでは辿り着くのだが。

こういうそこそこ穴が開いた状態から、あとはどうにもならずに終了になるパターンが多い。今回もまさにそれで、71,79,81が出た時はブチ切れて「ッッッキィイイイイエエエエェェェェェェェ!!!!!!」と奇声を上げて地面を転げ回って祭りを台無しにしたくなった。

 

そうこうしているうちに、腕立て伏せ大会をということになった。それなりに腕に自身のありそうな人たちを7人ぐらい指名して、僕のカウントに併せてみんなで腕立て伏せをやるということにした。もちろん僕もカウントしながら自分で腕立て伏せをする。

 

…年が年なので若い頃のようにはいかないにしても、40回ぐらいはできるんじゃないかと踏んでいたのだが、33回で力尽きてしまった。その時点でインド人の若者が二人ぐらい残っていて、そのうちの一人は最終的に37回まで達成していた。

 

淡々と書いたが、正直なところ死ぬほど悔しかった。いくら年齢差があるとはいえ、4回も差をつけられて負けてしまったのか、しかもよりによってこんな出っ腹なやつらに、と。ただ、その時に自分の目の前にいる最後の一人がよだれを出しながら全力で続けているのを見ていて思ったのだが、腕が尋常でなく太い。脂肪もあるんだろうが、なんといってもその脂肪の下に筋肉がみっしりと隠れているのがよく分かる。腕相撲なんかした日には体ごとひっくり返されそうである。

その若者は僕のチームの人間なので、あとで乾杯をしながら「おまえやるじゃねぇか」と言葉をかけつつ話を聞いてみたのだが、どうやらこういうことらしい。つまり、結局インド人はみんな、大人になれば一見すると不養生しているように見えるし実際に不養生なのだが、子供の頃や若い頃はみんな狂ったようにクリケットで遊ぶので、そのころにだいたい基礎体力がガッチリできあがるということだった。そして、若い頃に身につけた筋肉や骨格というのは、年をとってもずっと残る、ということらしい。それを聞いて自分の身を振り返ると、小中高と基本的にファミコンスーファミしかしていなかった。直撃世代だったというのもあるが、典型的な超インドア派だったのだ。そういうところで決定的に差がついているので、たぶん逆立ちしても勝てないんだろう、と納得し笑顔で会話を終えたが、正直心の中では悔しさにまみれて汚泥の中をのたうちまわるような気分だった。こういうのはどんなに諦めたつもりでもやっぱり心のどこかに諦めきれない何かが残りますな。

 

f:id:amaken1976:20181027014747j:image

参加賞。まだ開封していないが、たぶんチョコレートじゃないかと思う。

 

f:id:amaken1976:20181027014805j:image

そうこうしてディナーが始まった。美味い。

 

f:id:amaken1976:20181027023035j:image

ここからほぼ自由時間になって、会場がさらにヒートアップしていくのだが、それはまた次の回に書くことにします。