クリスマスバザー、Sarasa

けっきょくバンガロールには深夜1時に到着した。駄目だったのはIndigoだけではなく、他のフライトも漏れなく遅延していたようだった。そのせいで空港近辺は大混雑で、けっきょく家に付いたのは2時を過ぎてしまい、ベッドに入れたのはやっと3時頃のことだった。

 

さて、今日はSt. John's Community Centreという場所でクリスマスバザーが開かれるとのことで、家族で突撃してみた。大きなホールを使ってチャリティのバザーが開かれており、いろんなNGONPOが自分たちの手作り製品を出店しており、その合間にやはりいろんなNGONPOや学校生徒なんかが出し物を演じるのである。

 

大賑わい。

大賑わい。

 

運動会。

外では運動会っぽいこともやっていた。


クリスマスがテーマということもあって、子供たちでのクリスマスソングっぽいコーラスとか、相棒がお世話になっているMuse Creationによるダンスとか、サンタといっしょに写真を撮る余興とか、いろいろな演じものが行われた。それらを楽しみつつ、僕はこういうバザーでのショッピングにも結構そそられるほうなので、じっくり会場内をうろついて品定めしつつ、最終的にネイチャー系のグループが売っていた100%ヴィーガン(いっさい動物性のものを使わない)である樫の木の革を使ったお財布と、小洒落た新進アパレルっぽい店が出品していたビジネスバッグを買ってみた。両方併せて5000ルピーぐらいだが、日本で同じようなものを買えばそれぞれ10000円ぐらいしそうである。個人的には良い買い物だった。

 

日本だとLoftや東急ハンズあたりで10000円ぐらいで売ってそう。

 

僕はこういうのに弱い。

 

f:id:amaken1976:20181125025150j:plain

こういう手軽なカバンが欲しかったところなのでちょうど良かった。

 

いろいろ楽しみつつ14:00ごろに退去し、家でちょっと昼寝したりしてゴロゴロしたあとは、バンガロールなにわ会に向かった。以前も参加したことがあり、僕にとって今回が2回めなのだが、やっぱり実に楽しい。なんといっても、関西系の人たちのノリと暖かさがこのインドでも同じテンションで繰り広げられていることが素晴らしい。

 

今回、会場はSarasaという新しい和食レストランであった。

f:id:amaken1976:20181125030501j:plain

Sarasaは、かつて播磨で長年奮闘されていた阪本さんという方が新しく開いたレストランである。正式な開店はもうちょっとだけ先らしいのだが、一通りの準備はほぼ整ったということで、今回はそのお祝いも兼ねている。

 

いろいろと美味しい和食が出てきてそれだけでも感激なのだが、特筆すべきはなんといってもこれだ:

f:id:amaken1976:20181125030137j:plain

 

さわらの刺し身である。阪本さん曰く、チェンナイで今朝穫れたものを6時間掛けてバンガロールに輸送してきたものだそうだ。つまり、その日のうちに水揚げされた超新鮮なものである。Sarasaはこういうネタの新鮮さがウリだそうで、さっそく頂いてみたところ、その脂ののりかたの絶妙さは筆舌に尽くしがたいの一言だった。僕は魚介系が苦手で、そのなかでも魚だけはいちおう大丈夫なのだが、食べる場合は焼き魚であることが大半で、寿司類は積極的に食べる方ではない。そんな僕が、思わず二切れ三切れと立て続けに食べてしまった。こういう表現が良い方向に受け取ってもらえるかどうか分からないのだが、まるでバターを食べているようにまろやかな旨みがあり、体温によって口の中でほどけていくような食感なのだ。熱々のご飯があったら言うことなしだろう。

 

阪本さんによると、Sarasaではこのような魚を毎日仕入れるそうで、さらにその魚を普通の家庭に対して販売までしてくれるそうだ。大々的に売っていくにはもう少し態勢を整える必要があるが、ひとまず上記の名刺にある電話番号でLINEやWhatsAppからメッセージを出してくれれば、いろいろと対応してくれるらしい。なお、僕が住んでいるBrigade Gateway(Malleswaram)あたりなら宅配にも応じてくれるという。「Sarasaの公式ウェブページがあって、そこで『今日の魚』みたいに紹介してくれるといいですねぇ」と言うと「あ〜、そこまで完備できたら完璧ですね」とのことだった。ぜひお願いしたい。まあ、LINEでも注文しますけど。

 

さらにさらに、インドで生産している日本米も、場合によっては売ってくれるそうである。ただし、Sarasaでは圧力鍋を使って炊いているそうで、電気釜や鍋(我が家は電気釜は使わず鍋で毎回炊いている)で美味しく炊けるかどうかは未知数らしい。相棒がその話に食いついていろいろと興味深げに坂本さんに質問をしていると、ではとりあえず試してみましょうかということで3合分ぐらいのお米を実験用に分けていただいた。本当にありがたいことである。さっそく明日我が家で試してみるつもりだ。もし充分なレベルのものだったら、どんどん買わせていただこうと思っている。

 

Sarasaバンガロールの南西部にあり、僕が住んでいるMalleswaram地域からは車で40分近く掛かるので気軽にひょいひょい行くことはちょっと難しいのだが、逆にあのへんに工場がある人たちにとっては究極のオアシスになるだろう。そして、なんといってもあの鮨ネタの旨さはたまらない魅力である。たまに舌を慰めに行ってみたい。