ムンバイ出張・間違い電話

朝7時に家を出てムンバイに日帰り出張した。ムンバイはやっぱり暑苦しかった。でも時期が時期なので日本の夏とかよりはぜんぜんマシかな。あと、メトロの工事が着実に進んでいた。僕がインドにいるうちに完成した姿を拝めるだろうか。

 

そんなムンバイ出張であるが、客先に向かう途中に僕のスマホに間違い電話が二度も掛かってきた。だいたいはヒンディー語だか何語だかでバーっと一方的にまくしたてられて、こちらが英語で反応しても埒が明かない。そのうちに「お前は誰だ?」的なことを訊かれた(←推測)あと、一方的に通話を切られてしまう。もうインドに来てスマホを手配した最初の最初からずっとこんな調子なので今さら驚かないのだが、それにしてもなんでだろうなぁと疑問には思う。

すると、動向していた若手のインド人が解説してくれた。

 

「ほぼ100%、田舎の連中のしわざだ」

 

つまりこういうことらしい。

最近は地方の人たちもみんなスマホガラケーを持つようになった。しかし、彼らの多くは教育を受けておらず、字の読み書きができない。そういう人たちはスマホの電話帳を作れないので、誰の電話番号に掛けるにも自分の記憶を頼りにするしかなくなる。そういうわけで、記憶違いがあってしょっちゅう掛け間違えるのだ、と。

なるほどこれはもっともらしい。ローカルの言葉でバーっと話しかけてくるのも納得である。

 

一方で、その若手の先輩にあたる人はこういう事を言った。実はあれは体のいい存在確認であり、「電話番号が生きていること」「相手が外国人であること」を確かめることを目的としている。その作業には、やはり地方の人が超安い値段で駆り出されている。そうやって集められた番号をまとめて業者に売れば、いくばくかの金になるのだ、と。

う〜む、これはちょっと回りくどくて信じがたい。やっぱり前者の方だろうな。