Classic Coffees

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Orion Mallの前で何やらコーヒー特集のような祭りが開催されていた。Santheというのはカンナダ語でFairとかBazaarというような意味らしい。のんびりとした日曜日を過ごした後、夕方6時過ぎに繰り出した。

 

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良い感じに賑わっていた。ほとんどの店はオルガニック系のコーヒー豆を売っていたり、その場で豆を挽いて淹れてくれたりといったものだが、端っこの方ではコーヒーとはナンの関係もない雑貨をちゃっかり売っている店もあった。

 

とはいえ、いろいろと用事があったのでこの時は何も買わず家に帰り、その後8時過ぎに今度は一人で行ってみた。すると予想に反してもうみんな店じまいを始めていた。どの店ももう看板をおろしたり機材を片付けたりしている。これは誤算だった。

せめてなにか一杯ぐらい飲めないかなぁと思っていろんな店を眺めていたら、ひとつだけまだ機材が机の上に残っている店があった。ダメもとで「まだ売ってる?」と訊いたら、やっぱり「いや、もうクローズだ」と言われた。「明日もまたやるの?」と訊いたら「いや、今日が最後だ」と言われた。まぁ、日曜だしなぁ。そこで諦めたのだが、僕がよほど物欲しそうな顔をしていたらしく、その店の奥にいた店員さんが「ブラックでいいならあげるからこっちにこい」と言ってくれた。喜んでその人のところに行くと、カップの上にかぶせてお湯を注ぐタイプの、ひとつでカップ一杯ぶんのフィルター式コーヒーを淹れてくれた。

 

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なるほど、これは美味い。コーヒーの香りはしっかり感じられるが味わいはあっさりなので、何杯でも飲めそうだ。エスプレッソ好きな人にはまったく物足りないと思われるが、僕はカッコつけてエスプレッソを頼んだり勢いでドッピオにしては、内心で「苦いな〜、口が臭くなるな〜」と考えてしまうダメ人間なので、これぐらいのが一番良い。

いざ支払おうと100ルピーを出したら、その声を掛けてくれた店員さんが「お前は日本人だろ?じゃあタダだ。俺は日本人をリスペクトしている」と言って本当にタダにしてくれた。昨日といい今日といい、いったいどうなっているのか。話を聞くともともとは農業の研究者であり、留学で福岡と山口に滞在し農業の研究をしていたことがあるそうだ。その時の研究成果を、この店で売っているコーヒー豆の栽培に活用しているらしい。こちらも素性を言い、しばらく雑談したあと、篤く御礼をして握手して別れた。

 

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ビジネスカードをくれた。Classic Coffeesという店で、実店舗は構えずオンライン販売専門らしい。豆はもちろん、インスタント的なものも売っている。我が家には豆を挽く道具は無いので、インスタントのものでも買ってみようか。

 

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さらに、おまけでインスタントコーヒーを一つくれた。何から何まで至れり尽くせりである。せめてもの恩返しということで、こうやってブログで宣伝しておくことにしよう。読んだ人の百人に一人ぐらいは買うかもしれない。そんなに読者がいるかどうか知らないが。