戸籍記載事項証明(が結局不要だったこと)について

しばらく前のビザの更新の話にはまだ続きがあって、「家族(妻子)のビザも更新する必要があり、そのために『Marriage Certificate』が必要だ」と会社の総務の人に言われていた。名前からすると要するに婚姻証明ということらしいが、会社総務の人によれば「そこには子供も含めて家族全員が記載されている必要がある。そうでないと手続きで受け付けてもらえない」とのことであった。その一方で、日本総領事館に問い合わせると「婚姻証明では夫婦の情報しか書かない。家族全員の情報を記載するなら戸籍記載事項証明であろう」との見解をもらった。会社総務の人は「marriage certificate」の一点張りなので、総領事館側とよく相談したうえで、戸籍記載事項証明を発行してもらうことにした。

この場合、3ヶ月以内に発行された戸籍謄本が必要であると領事館のウェブサイトに記載されており、それは急には入手できないので困ったなぁと思っていたら、「まずはスキャンなり写真データなりを送ってもらえば処理は進めます、原本の提出は後日で良いです」と言ってもらえた。それは助かる。そういうわけで、相棒側の実家にお願いして取り寄せてもらうことにした。それを月曜日にメールで領事館に提出し、「明日(火曜日)伺います」という運びになった。

 

ここまでが枕。以下が本題。

 

事前の手続きはメールで済ませているので、今日は家族全員のパスポートの現物を提出するだけで、証明書を即日受け取れる。そういうわけで、カボンパークからごく近いところにある在ベンガルール日本総領事館を訪れた。

会社の車を手配して行こうと思ったのだが、Google Mapsを眺めてみると現地から200mもしないところにメトロのカボンパーク駅があったので、メトロで行くことにした。なにしろ安いのだ。会社の車なら往復や手続き中の待ち時間も含めて、おそらく1000ルピーを超えると思うのだが、メトロなら片道25ルピーである。渋滞にも巻き込まれずに済むし、こっちだろう。

 

カボンパーク駅までは問題なく到着して駅構内の地図を確認し、G出口から地上に出ればほぼ領事館の手前だとということまでは分かったのだが、そのG出口がこんなことになっていた。

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工事中か?と思いつつ進んでいくと案の定行き止まり。引き返したのだが、その時の壁がなかなか刺激的だった。

 

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要するに落書きなのだが、絵柄が微妙に日本の漫画っぽい。ドラえもんのび太らしいものまで書かれているし、島本和彦の漫画に出てきそうなキャラもいる。何だこれは。

 

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これはなんだろう。よくある、壁一面に街の風景を描くようなデザインの下描きだろうか。DARK。

 

詳しく分析したくなるが時間がもったいないので、別の出口から地上に出た。そのせいで領事館への距離が倍ぐらいになってしまった。

 

領事館での手続きは非常にすばやく、ものの20分ほどで完了した。片道の移動時間のほうが長い。事前にある程度やり取りして準備を進めていたとはいえ、さすが日本としか言いようがない素晴らしい能率である。

帰りは、カボンパークの一つ手前のメトロ駅のほうから帰った。その帰りの移動中、会社のスマホのほうにSMSが舞い込んできた。それを見ると「あなたのビザ更新の手続きが完了しました」と出てきた。なんとなくモヤモヤと嫌な予感がした。「あーこれはもしかして」と思いつつ職場に戻りメールをチェックすると、FRROのオフィスからメールが来ていて、妻子の更新版ビザのPDFが添付されていた。

 

結論として、戸籍記載事項証明は不要らしい。ダメもとで処理を進めればとりあえず進んでしまうようだ。

 

さすがインドとしか言いようがないのだが、戸籍謄本まで取り寄せてもらって、半日掛けて出張して証明書を取得した、この一連の流れが無駄になってしまった。収穫はカボンパーク駅で面白い落書きを見れたことぐらい。

 

何だこれは。