薬局

またも夜が辛くて、咳き込むあまりほとんど眠れなかった。不思議なことに徹夜明けみたいなぐったりした気分は無く、そのまま普通に活動できるテンションのまま朝を迎えてしまった。なんだろう。体が生命の危機だとでも思って臨戦態勢なんだろうか。なお、一つ分かったのは、寝転がると非常に咳が出やすくなるということだった。そういう状態でベッドから起きて水を飲もうと歩き始めると、不思議と喉の掻痒感も咳も収まるのだ(まったく出なくなるわけでもないのだが)。といっても一晩中歩き回るわけにも行かない。困ったもんである。

 

そんな臨戦態勢のまま、戦場Galaxyに向かった。ドーサを喰らうために。

 

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行く途中のマンションエレベーターの中で献血への協力依頼が張り出されていた。個人的には協力したいのだが、風邪の状態で献血しちゃいけませんな。

 

さて、Galaxyに向かったのにはもう一つ理由がある。あの建物の中には仙人めいた老人が経営する薬局があって、医者の処方箋なしでも、仙人に相談すれば彼の目利きで神仙の秘薬を処方してくれるのである。でも効いたことあまりないけどねウヒョ!

 

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咳止めシロップのようなものと3種類の錠剤を1日3回1錠ずつ購入した。全部で300ルピー。想像していたよりちょっと高かった。

 

仙人いわく:

  • 白湯でも水でもいいから、とにかく水を頻繁に飲んで喉を潤せ。白湯がベター。
  • うがいをすること。
  • 油の多い食事は控えろ。
  • バナナは食べるな

とのことであった。油の多い食事は控えろといっても、ついさっきドーサ食べたけどな。あと、バナナがだめというのが意外と衝撃的だった。理由を訊いたのだが、仙人は英語が得意ではなく、込みいった説明はできなかった。なんとなくだが、身振り手振りも合わせて推測するに「バナナは喉をスルッと通り抜けていかず、喉に張り付くから、そのせいで喉が刺激を受け続ける」というようなことを言っていたような気がする。とりあえず家にあと2本あるバナナは皮を向いてラップに包んで冷蔵庫に入れておくことにしよう。なお、皮ごと凍らすと解凍した時に大惨事になる(経験済み)。

 

さて、家に帰ってきて洗濯物をしてからさっそく薬を飲むことにした。薬の説明書きの類はいっさい貰えなかったので、個々の薬の効用とか注意事項は良く分からない。処方箋なしでも買えるような薬だから、さすがに死ぬことはないだろう。それでもいちおう何か書いてないかと思って袋を眺めてみたら:

 

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これは10錠で81ルピー、つまり6錠でおよそ48ルピー。

 

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これは10錠で70ルピー、つまり6錠で42ルピー。

 

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これは分かりづらいが、おそらく20錠で9.7ルピー(!)、つまり6錠でおよそ3ルピーぐらいか。

 

つまり、錠剤系を全部足すと、書かれている通りなら93ルピーである。そしてシロップは裏面を見ると99ルピーとあったので、合計して192ルピーである。ボサッとしていてレシートをもらわなかった僕も悪いのだが、仮にここに50%というありえない高率の税金が掛かるとしても、支払った300ルピーには届かない。となると、差額の108ルピー(300−192)はいったいどこから来たんだろうか。仙人へのお布施だろうか。

 

とにかくそれを飲んだ。それが効いているかどうかは正直なんとも言えない。はっきりと言えるのは、仙人から貰えるものは気休めだということと、白湯は確実に効くということだ(ただし効果が失せるのも早い)。

 

昼過ぎに1MGに行って買い物。マンゴーやパパイヤといった果物類を買ってきた。Hypercityは普通の黄色い酸っぱいレモンが売っていないのだが、少なくとも1MGには売っている。パパイヤ半分を切ってレモンを掛けて食べたら絶品だった。