タイヤロープ地獄

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定時語、例のジムでランニングマシンで走ったりダンベルを使ってあれこれしたあと、ふとジムの片隅を見たら、バルコニーに巨大なタイヤが置いてあるのに気付いた。直径1.5mぐらいだろうか。ああ、あれ↓だな、と思った。

 

 

興味深げに眺めていたら、たまたまそこに居たジムのトレーナーらしき青年が「おう、試してみるか?」と訊いてきた。よし、やってみましょう。

 

この運動の正式名称は知らないのだが、Youtubeで "tyre workout" とか入れるといくらでも出てくるので、こういう物があることは知っていた。動画を観る限りそこまで難しいものでもなさそうなので、まあタイヤをスパンスパンひっくり返すだけだろ、楽勝だな、と思っていたら、これが想像を絶する辛さだった。まずフォームからしてその青年からビシバシ指導が入り、言われた通りの姿勢で、この大して広くもないバルコニーを一往復するだけで、膝どころか全身が笑った。これは強烈な全身運動だ。動画だけ見て分かった気になって舐めプレイするととんだ恥をかくという良い見本である。

 

これだけでその場にへたり込みたいほど疲れたのだが、そこでふと周囲を見ると、巨大なロープが置いてあるのを見かけた。これ↓である。

 

 

これも動画で観ていて知ってはいた。やはり正式名称は分からないのだが、Youtubeで "rope workout" と入れれば山のように動画が出てくる。これについては「こんなロープをアホみたいにビロビロさせるだけのどこがトレーニングなんだよ」とタイヤのやつ以上に頭から舐めていたのだが、青年に「これもやってみろ」と言われてやってみたら、10秒持たなかった。もうごめんなさいと言うほかない。終わったら腕が肩から上にあがらないほど疲労した。気がついたら、青年の他にも、夢枕獏がいうところの「自由な肉体」をした中年トレーナーがやってきて、「おーやってるな」という感じでニヤニヤ笑いながら眺めていた。「まあ、次からガンガン鍛えてやるからな」という感じで解放されたが、すでに全身の筋肉が震えている。こんなに強烈な全身運動だとはまるで思わなかった。全身が筋肉痛で死んでいなければ、明日もやってみよう。

 

着替えて職場の自席に戻り、震える腕と指でいくつかメールを処理して帰宅。

 

あと、蛍光ペンで文章を強調表示すると、「いかがでしたか」系のブログ記事のような胡散臭さといかがわしさが出てきて面白いと気付いた。