スリ対策

ひたすら仕事。ガネーシャ祭も終わってすこぶる平和。

 

インドに来てから、「スリ被害に遭ってパスポートを盗まれてしまった」という話を割と多く耳にするようになった。それも、主に休暇でイタリアだのスペインだのといった欧州旅行に行った人から聞くことが多い。インドだと、ぶっちゃけ外国人で超賑わう観光地とかハードコアな貧乏街にでも行かない限りスリになんて滅多に遭うものではないので、インドが意外と平和…というよりヨーロッパが想像よりもヤバい場所だということに今さらながら気がついた。何しろ向こうも生活が掛かっているわけで、ありとあらゆる手練手管を駆使して虚を突き盗みにくるらしいので、日本やバンガロールを歩くようなノリでぼやぼやしていたら太刀打ちできるわけがない。

 

被害話を聞いていると、他人事ながら悔しくてムカムカするので、スリたちに対して一発ぶちかませるような反撃手段を考えたい。

 

こういう職業的なプロのスリを現行犯で撃退するのは意外と難しい気がするので、いっそ盗ませる前提から出発して、スリが盗みを働いたあとで死にたくなるほどどんよりした気分にさせるトラップを仕掛けるという方策を考えたほうが良いかもしれない。たとえば、パンパンに膨らんだ財布を尻ポケットに入れておいて、しかしその中身は干からびたゴキブリの死骸やウンコしてケツを拭いたあとの茶色いのが付着したトイレットペーパーだとか、キテレツな格好をした自撮り写真だとか、持っているだけで呪殺されそうなサイコなものとか、そういうのをだ。開けた瞬間メンタル的に地獄行きでその日一日何もする気が起きない、みたいな。

 

いかにもバカ中学生が考えそうなアイデアだが、個人的にはかなり良い線行ってる方法だと思っている。でも、実際にやってみたら執念深く憶えられて後日雑踏の中で刺されたりするんだろうか。