ハイウェイから500m以内の場所で酒が飲めなくなった件

朝:シリアル

昼:社食カレー

夜:自炊

 

咳が止まらない。平熱で食欲もあって運動も普通にできるのに,困ったもんだ。と思いながら出社したら,風邪で休むとボスから連絡が入った。ふと見ると向かいの席に座っているIさんも死にそうな表情をしていた。まさにパンデミック

 

半年ぐらいまえに「ハイウェイから500m以内の範囲では酒の販売を禁ずる」という無茶な法律が可決された。てっきりすでに施行されたものだと思っていて,それでも例外なくいろんなところで引き続き酒を飲めていたので,なーんだぜんぜん影響ないじゃんと思っていたのだが,実はその法律の施行は7月1日からだったらしい。

 

…で,最寄りのあらゆる場所で一気に酒が飲めなくなってしまった。District 6もシェラトンホテルも,いっさい酒を扱わないようになってしまっている。マイクロブルワリーのDistrict 6でビールが飲めないなんて,野菜しか出さない焼肉屋のようなもんである。本日は日本人社員による飲み会が設定されていたのだが,店側に確認するとそこも酒は出ない(出せない)という。もちろん店側のせいではなくて,ひとえにそんな変な法律を通したこの国の為政者のせいだ。

 

そして,ここからが話の核心なのだが,この「ハイウェイから500m」という条件について,施行の2週間前になって(つまり6月中旬ぐらい)やっと当局が真面目に各店とハイウェイとの間の距離を確認しだすようなモタモタした状況だったという。しかも,当局があらためて調べたところ,なんと一見してハイウェイに見えないような一般道でさえ,何十年も前の敷設時に「ハイウェイ」として定義されていたという記録が役所から見つかったらしい。そんなわけで,法律が可決した当時は思いもよらなかった範囲にまで影響が及ぶことになってしまった。どうしよう。でも決めたことだから予定通り施行しようぜ。…ということで,とにかく施行されてしまったのであった。

 

今後,この法律の影響を受けて酒を出せなくなった店たちがどうなるのかは分からない。肉を食えない焼肉屋なんて速攻で店じまいするだろうから,そうだとすると酒を出せないバーなんかは軒並み畳むんだろう。とんでもないな。これを機会に断酒するか。このグダグダさは日本ではなかなか味わえないな。