ハンピ紀行(1)
朝:りんご
昼:社食カレー
夜:外食
家に帰ってきたらWi-Fiが復活していた。そういうわけでハンピを振り返ります。
なお,日本人でハンピに行ったことのある人はみんなどんな感想を持っているんだろうと思って調べてみたところ,おそらくこのページがもっとも冷静で網羅的で紀行文的な書き方をしているように思えた。基本的にこのページを読めば,行ったことのない人でもハンピがどんな場所なのか充分理解できると思う。
ということを前提にして,とりあえず僕の体験を書いていきます。
この旅行は,R社のMZNさん(企画者)と,それぞれ別の会社のKさん,MYさん,そして僕という4人集団で行くことになった。ちなみに今年41にならんとする僕がこの一行の中では最若年です。しかし,みなさん若々しい。異国に赴任して頑張る人たちはみんなエネルギーに溢れている。
MYさんのドライバーに頼んで全員を順番にピックアップしてもらうところから始まる。僕は最後で,家を出発したのは午前4時40分ぐらいだった。そのままバンガロールを出てほぼ真っすぐ北に向かう。
まだ真っ暗。
6時過ぎになると徐々に空が白んでくる。しかしここからさらに4時間以上も車に乗るのだ。相当な距離である。
各自がそれぞれ買い込んで持ち寄ったビールやおつまみで盛り上がる。ドライバーさんにも魚肉入りチーズを進呈した。MYさん曰く,日本のお菓子をいろいろ渡したら,その魚肉チーズがお気に入りになったのだという。みんなで大いに盛り上がって,気がついたら350ml缶1本と500ml缶2本を呑んでいた。そのせいで途中すさまじく気持ち悪くなってしまった。長時間の車旅でビールをがぶ飲みすべきではない。
旅の途上で,風力発電の風車がたくさん並んでいるのを見つけた。このへんは強い風が絶え間なく吹いているうえに民家からも遠いので,風力発電にはうってつけだろう。
途中でトイレ休憩。といっても休憩所なんてまったくないので,つまり立ちションである。立ちションなんて憶えているかぎり小学生の時以来なので,なんだか悪いことをしているみたいでちょっと気まずい気がした。しかし他にどうしようもないので開き直って立ちションしました。もちろん他の人もみんなやってる。ヤブに向かって立ちションしたら,20cmぐらいありそうなヤスデが茂みから出てきて激しく動揺した。
それにしても広い。見渡す限りこんな風景が1時間も2時間も続く。
途中で村っぽいところに入った。ハイウェイを降りるとだいたいこんな感じ。羊の群れにもしょっちゅう出くわした。みんな車を全く恐れない。もうさんざん慣れっこということなのか。羊飼いの人の捌き方がうまいためか,車道にあまりはみ出してこないのも凄い。
そして5時間ちかく経過したあたりで,だんだん巨岩が目につき始める。ハイデラバードでも見かけた光景だけど,こちらのほうがスケールが大きい。このへんからビール飲みすぎによる頭痛や吐き気もだんだん消えてきて,テンションが一気に高まる。一方,Kさんは飲みすぎが祟って非常にテンションが低かった。
路上を平然と闊歩する牛や馬たち。基本的に牛のほうが立場が強くて,クラクションを慣らしてもまったく平然としているので,車のほうが慎重に避けて通っていくことになる。
さあ岩がさらに増えてまいりました。
まだ遺跡地帯の外れも外れなのに,すでに遺跡っぽいものが見え始めている。
こういう場所もガンガン通っていく。
この時点で11時過ぎぐらい。まずはホテルに入って軽く朝食兼昼食を食べましょうということで,すぐにホテルに向かう。泊まったのはHotel Mayuraというところで,一泊2800ルピーぐらいのところだった。いつも出張で泊まるようなところとはさすがに比べられないけれど,そこそこ清潔な場所なので問題はない。
なかなかいい雰囲気だった。ちょっとしたリゾート地のような雰囲気が漂う。
これが部屋の鍵。古風で悪くない。今後家を建てるときにはこういう中世っぽい鍵にするんだ,と勝手に妄想した。家人になんて言われようとも絶対にそうするんだ。
部屋は悪くない。テレビがブラウン管で懐かしい。
トイレ。ここでひとつだけ困った。見ての通りトイレットペーパーがないのだ。いろいろ探してみたけれどやっぱりない。あとでロビーに行って一巻もらってきた。
そして食堂に全員結集。ドーサを食べたいと思って頼んだら無いと言われた。出たー,メニューに載ってるのに注文すると扱っていないというインドあるある。
店員のおじさんがやたらと奨めてくるKHARA BATH(カラバット)というものを頼んだら,ふわふわもっちりとしたスポンジケーキのようなものが出てきた。といっても甘くはなくて,ほんのり塩味とスパイスが効いている。悪くはないけれど,ビール飲みすぎたお腹にはけっこう重かった。
と,ホテルに着いて切りが良くなったので次回に続きます。ここから本格的に遺跡に繰り出していく予定。
行くのだ〜!