ムンバイで集中豪雨,その他もろもろ

朝:機内食

昼:なし

夜:ムンバイの空港でビールと軽食

 

  • 早朝3:30起床。シャワーを浴びメールをチェックして5:00に家を出る。空港に向かう途中でシトシトと雨が降ってきた。しかし,これからムンバイで味わうものに比べたらこんなの晴れも同然だった。
  • その行きの車の中で私用スマホを座席に落としてきてしまった。このせいでムンバイにいるあいだは全く私用メールもLINEもチェックできず,痛恨のヘマ。尻ポケットに入れるのはアカンとつくづく学んだ。
  • ムンバイに到着したら機中からでも明らかにそれと分かるほどの土砂降り。この時はまだ単に土砂降りというだけだったが,空港を出て車に乗って移動しはじめたらさらに横殴りの風が吹きつけてきて台風さながらの状態になってきた。それもかなり強力なレベルのものに。同行しているインド人達も驚いている。残念ながらこの時点では私用スマホを持っていなかったので写真を取れなかったけれど,もう雨がほとんど真横に飛んでいってるような勢いで,傘がまったく無意味。車の窓ガラスにもバシャバシャと雨が叩きつけてきて,ガソリンスタンドの洗車機の中に入ったようになった。しかし,そんな状況でも路面で野菜や雑貨を並べて売っているおじさんおばさんたちがおり,しかもそれを雨風に吹きつけられながら買っていく人がいた。すごい。しかし,皮を剥くタイプの果物ならともかく,葉っぱものはこんな状況では絶対に買いたくない。
  • 大渋滞に巻き込まれながら,どうにかこうにか相手先に辿り着いたら,相手もこの大雨のせいで時間通りに辿りつけていない。しばらく待ちぼうけを食うことになったけれど是非もない。やがてチラホラと人が集まってきたけれど,そのうちの一人が「いずれメトロ(電車)が止まる。そうしたらムンバイが止まる。この街はそういうふうに出来ている」と爽やかに笑いながら不吉なことを仰る。
  • 打ち合わせ自体は面会者の中の偉い人から鋭く厳しいツッコミをビシビシもらい順風満帆とはいかず,しかし少し希望も残しているような状態で終わった。終わったっていうか,暴風雨がひどくなる一方だというニュースが入ってきたので,もうお開きにしてみんな今のうちに帰ろうということになったのだ。18:40搭乗開始のフライトなので17:00頃に空港に着けば良いのだが,このような状況だから我々も13:00過ぎには相手先オフィスを撤収することにした。なんか本当に2時間ぐらい話に来ただけになってしまった。
  • 帰り道では行きを圧倒的に上回る暴風雨になっていた。ニュースを見るとサイクロンが直撃したとのことで,ムンバイでは12年ぶりという記録的な豪雨だという。同行していたインド人の一人がそのニュースを見てかなり衝撃を受けていた。なんでも12年前のときは文字通り人間の頭まで水没するようなレベルの洪水で,飛行機は5日間に渡ってまったく飛ばなかったという。車中でみんなが気を揉んだ。
  • 状況を伝えるニュース。

    www.ndtv.com

    www.indiatimes.com
    今なら「Mumbai rain」とかでGoogleでニュース検索すれば山ほど記事が出てくる。日本だとまっっったく話題になっていないけど。

  • で,本当に上記のニュース記事の写真のような有様になってきて,僕らの車もタイヤが半分がた水没するような場所を何度も通り抜けた。僕もHさんもこんなレベルの豪雨は人生で初めてなので2人揃ってハラハラしていたが,同行していたインド人達にとっても驚きの事態らしく,みんな固唾を呑んで窓の外を凝視し続けた。
  • 16:00過ぎぐらいに空港に無事到着。結局40kmの道のりに3時間ぐらい掛かってしまった。それでもドライバーさんには本当にご苦労さまでしたと感謝したい。
  • 次の試練は飛行機が予定通りの時刻に飛ぶかどうかだけれど,こればかりはもう祈るしかないし,なにしろこの暴風雨なのでいっそ止まってくれたほうがすっきりする。とりあえず出発時刻まで空港でHさんとビールを呑みながら過ごす。
  • 飛行機は奇跡的に時間通りに出発した。サイクロンの暴風で酷いことにならないかとドキドキしていたが,想像以上に安定して飛んでいった。飛行機すごい,操縦士偉い。
  • 21:00ごろにバンガロールの空港に到着。ここで私用スマホも戻ってきた。やっと一息つけた。あの状況で無事に予定通り戻ってこれたことは奇跡としか言いようがない。バンガロールは恐ろしく静かで快適だった。