投資をしませんかとインドの銀行から声をかけられた話 … さらにその後

深夜2時,猛烈な雨と風の音で目が覚めた。ベランダの壁に雨が強烈に叩きつけてくる音が凄まじくて,寝ぼけた頭でてっきり鳥かコウモリの群れが大群で襲ってきたのかと勘違いして飛び起きた。とりあえず換気のために開けていた各部屋の窓をきちっと閉じて二度寝する。朝には綺麗に晴れ上がっていた。

 

10:00ごろ,銀行のエージェントからまた電話が掛かってきた。てっきり処理が終わったことの連絡かと思ったら,「英語が分かることの証明書にサインをしてもらいたい」と仰る。なんのこっちゃと思ったら,「今までの書類に頂いたサインが日本語だったので,『自分は英語が読めて,これまでの説明の内容をすべて理解しました』という誓約書にサインが必要なのです」とのことだった。僕はパスポートも含めて書類へのサインは日本語(漢字)で書くことにしているので,その点について審査員から注文を受けたのだそうだ。もう職場のビルに来ているので,いつでもご都合の良い時に…という。ちょうどこちらも会議が終わった直後で切りが良かったので,今すぐ済ませましょうということにした。

 

その誓約書を読むと,本当に「私は英語が理解可能であり,これまで受けた説明はすべて了解したことをここに宣言します」という趣旨の文章が書いてあってちょっと面白かった。読みながらつい顔がニヤけていたら,エージェントが「これはあなただけではないんです。インドではいろいろな言語がそれぞれの地域の母語になっていて,英語が苦手な人もいるので,インド人であってもこういう書類を書く必要のある人は多いのです」と解説してくれた。まさにインド的な事情だな。あるいは,アメリカみたいな移民国家でもこういうことはあるのかもしれない(憶測)。

 

サインを済ませて手渡し,「今度こそ終わりですね?」と訊くと「はい,もう必要な作業はすべて終わっていて,この書類を審査員に見せてOKをもらえたら,その時点ですべて完了です」とのことだった。本当かなぁ。あまり期待しないで待つことにする。