インド映画鑑賞会・ボルダリング(初回編)・ビール

本日はインド映画鑑賞会の日で,珍しく午前の部のほうに行くことにした。10:00から開始なのでちょっと早めの09:00過ぎぐらいに会場のThe Chanceryホテルに到着し,ここの朝ビュッフェを試してみることにした。

 

f:id:amaken1976:20171009011420j:plain

さすが,トヨタさんがプロデュースしているだけあって日本食も出てくる。といっても自分で好きなように選べる仕組みではなくて,この写真にある一式が揃って出てくる。それでも充分美味しい。

 

f:id:amaken1976:20171009011450j:plain

これだけだと寂しいので,トマトの肉詰め,ベーコン,野菜をバターで炒めた(?)もの,ゆで卵といったものも試してみた。これらは普通のビュッフェから自由に選べる。これだけ食べて400ルピー強なので異様に安い。シェラトンの朝ビュッフェが如何に贅沢かを思い知った。

 

食べ終わって09:50ごろに会場入り。MZNさんもいて,先日ドバイに行ってきたという旅行談を聞く。「まー2日も居れば充分かなー」とアッサリした感想から始まったのに,その後砂漠のツアーで車のタイヤがパンクして立ち往生したとかエキサイティングな話が飛び出てきて俄然興味が湧いてきた。というところで10:00になり映画開始。

映画の内容については,あらすじから豆知識までこのページに完璧にまとめられているので詳しい話は省く。劇中に挿入歌がしょっちゅう入るけれど,ダンスは一切なく,ユーモラスな登場人物がひとり・ふたりいるぐらいで,真面目な話である。上のページにもあるけれど,終盤にはスリラーやサスペンスの要素も少し入ってきて面白かった。なお,そのサスペンスシーンのちょうどクライマックスに近いところで停電になり,会場が真っ暗になって全員が苦笑。

 

観終わったあと,その足でボルダリングのジムに行った。ホテルを出てメトロのMGロード駅まで歩き,そこからメトロで3駅ほど。

f:id:amaken1976:20171009011540j:plain

どうでもいいけど格好いい風景だったので撮ってみた。ただ,その近くに人間の二の腕ぐらいの大きさのネズミの,蝿がビッシリたかって悪臭を放つ死骸が転がっていたのは内緒だ。

 

場所はもう心得ているので迷うことは無かったけれど,今日は前回使わなかったエレベーターを試しに使ってみることにした。

 

f:id:amaken1976:20171009011733j:plain

古びた茶色の木のドアを開けるとさらに格子状(と言えばいいんだろうか)のドアがあって,それも全部手で開ける。上写真の一番右側が木のドアで,真ん中あたりの黒いのが格子状のドアを開けたところ。

 

f:id:amaken1976:20171009011943j:plain

中に入ったら手動でドアを閉めていく。ここまで全部手動。

 

f:id:amaken1976:20171009012021j:plain

エレベーターの上昇下降も全部人力だった!という展開なら面白いのだが,さすがにそんなことは無かった。ボタンを押すと即座に動き出す。

 

そして受付に行きお金を払う。500ルピーだと思っていたが,基本的に1回400ルピーらしい。ただし専用の靴を履く必要があり,それが100ルピーなのだという。足のサイズ(26cm)を伝えて貸してもらった。もし前の使用者が水虫持ちだったらと思うと履くのを少し躊躇してしまうけれど,気にしないことにしてズボっと履いた。

f:id:amaken1976:20171009012137j:plain

こんな感じの靴。

 

f:id:amaken1976:20171009012433j:plain

f:id:amaken1976:20171009012731j:plain

中に入ったらもう一面こんな感じ。みんな手にチョークの粉(すべり止め)を付けて昇るので白くなっている。下のほうの写真は初心者向けのいちばん簡単なやつで高さも4mないぐらいだけれど,これでさえかなり苦労した。同じ色の足場や手がかり(赤とか緑とか)だけを使うのがルールで,この写真には写っていないけれど左側のほうに黄色や青色の足場もあり,青→黄→緑→赤の順に難易度が上がっていく。青色は一番簡単,黄色もちょっと苦労するけど初見でなんとかなる。しかし緑色になるとだいぶ苦戦し,赤色に挑むころにはもう腕がクタクタになってしまっていて完登できなかった。情けなや。

 

f:id:amaken1976:20171009012630j:plain

これは専用のハーネスを装着して登る必要がある。さすがにこれに挑む勇気はまだありません。

 

f:id:amaken1976:20171009012449j:plain

二階。こちらは訓練というか修行というか,そういう目的の場所。縄跳びとか懸垂用の棒とかバランスボールとかいろいろ置いてあった。左上の壁に掛かっている板は,手だけを使って登るというやつ。ちょっと試してみたけれどとてもムリ。お手上げ。

 

f:id:amaken1976:20171009013258j:plain

二階からさっきの初心者用の壁を見下ろす。下の黒い部分はマット。こうやって見下ろすとけっこう高く感じられて怖い。

 

この会場に入ったら,11〜12歳ぐらいの女の子が一人でガンガン登っていた。とても人懐こい子で,僕を見るやいなや駆け寄ってきて「どこから来た?」「初めてなのか?」「なんでボルダリングやりたいと思ったの?」と質問攻めにしてくる。そのうえ「じゃあ教えてあげる」といってさっきの初心者用の壁の登り方をレッスンしてくれた。けっこう指導が厳しくて,足をかける足場を間違えるとノー!!と言って怒る。緑あたりで苦戦していると,アタシが登るから見てなさい!といってガンガン実践しはじめる。そのあとも会場の設備をいろいろ案内してくれて,なんとなくこのジムの関係者の娘さんなのかな?と思った。休憩している時も先輩のような物腰で元気に話しかけてきて,ああ「おしゃま」っていうのはこういうことを言うんだなと思った。

1時間もやると腕がクタクタになってしまって,スマホを持つ手が細かく震えだした。今日はもうこれで引き上げるかと思い,着替えて撤収準備。

 

f:id:amaken1976:20171009014207j:plain

最後に,受付のところにいたみなさんを記念撮影。大喜びで集まってくれた。正面の女の子が鬼教官で,一番左の女性はその鬼教官のお姉さん,後ろの赤いシャツの青年がお兄さんだという。お姉さんがスニータ,お兄さんがロキ,鬼教官がスリーという。では一番右の人は父親か?と思ったらぜんぜんそんなことはなく,ただのスタッフだった。名前は忘れた。

去る前にちょっと雑談し,何とはなしに年齢の話になったところで,自分は41だというと全員が驚愕した。やっぱり日本人は若く見られるんだろう。鬼教官は「15ぐらいかと思った」と真面目な顔をして呟いたので最高に気分が良くなる。なお,スニータが21,ロキが18だそうです。いずれもスリーとはずいぶん歳が離れている。スタッフの人の年齢は訊きそびれた。想像するに30ぐらいだろうか。インド人の年齢は外見だけでは判断しづらい。

 

ジムを失礼したあと,前回見つけたToit Brewpubに行ってみたら,18:00からオープンだからその時に来なさいと守衛さんに言われた。まだ16:00なので2時間も待てない。帰ろうかなと思ったけれど,せっかくここまで来ているのでGoogle MapsでBreweryで検索してみたら,1.5kmぐらい離れたところにやはりビールパブがあるようだったので,頑張って歩いてみることにした。

 

f:id:amaken1976:20171009015441j:plain

f:id:amaken1976:20171009015552j:plain

相変わらず樹が生い茂っている。この光景は何度見ても感嘆する。比較的広い道だけれど,ほとんどの場所がこうやって樹で覆われているので日光が完全に遮られる。これで排気ガスとかゴミの悪臭さえなかったら最高に気持ち良い風景なのに,惜しい。

 

f:id:amaken1976:20171009015747j:plain

おしゃれな看板が目についた。Drunken Monkeyというからここでも酒が飲めるのかと思いきや,スムージーの店らしい。最後に小さく「on JUICE」と書いてあるのはそういうことか。これはこれで面白そうだからいずれ試してみます。

 

f:id:amaken1976:20171009020129j:plain

こんなところでサムソナイトを発見した。以前訪れた場所よりも大きそうに見えるので,ここもいずれバンガロールを去るまでに突撃してスーツケースのひとつでも買ってみることにしよう。

 

そしてようやく辿り着いた。やっぱり歩きにくいので余計に時間を食ってしまった。店の名前はThe Vapourで,ウェブページを見る限りなかなかお洒落そうである。なお店を開けていることは電話で確認済みだったので安心して中に入った。

 

f:id:amaken1976:20171009020629j:plain

エレベーターで登りきったところにいきなり凄い座席があった。といってもここは単なる待合席なので普通は使われない。

 

f:id:amaken1976:20171009020643j:plain

実際の席はこんな感じ。奥に醸造タンクが見える。良い雰囲気。

 

f:id:amaken1976:20171009020658j:plain

やはりまずはサンプラーだろう。ということで右から順にエール,バスマティ(謎。米を使っているのか?),小麦,オクトーバーフェスト仕様の特製。バスマティはとても薄口で癖はほとんどない。小麦もやや薄味でちょっと物足りない。

 

f:id:amaken1976:20171009020714j:plain

そういうわけでオクトーバーフェスト仕様のやつを改めていただくことにした。これは適度にコクがあって美味しい。

正直言って前回行ったToitのほうがビールの味は上だと思うけれど,これだけ飲んで二品ぐらい食べて1000ルピー程度だったので充分だろう。ビールがなにしろ安かった。500mlでも220ルピーぐらい。

 

店を出たらだいぶ日が傾いており,メトロ駅まで歩いて戻ったころにはだいぶ薄暗くなり,途中からはとっぷり日が暮れた。家に着いたら19:00過ぎ。とりあえずシャワーを浴びて一息ついてからこのブログを書いている。そして,22:45の今でもまだハブラシを持ったりキーボードを打つのに苦労するぐらい手の筋肉が萎えている。ボルダリングは想像以上にハードだった。