ヴァルカラ1日目

今日から31日までヴァルカラトリヴァンドラム(2018年1月7日記:トリヴァンドラムは飛行場のある地域で,そこから北上したホテル周辺地域は「ヴァルカラ Varkala」という名称らしい。そういうわけで記事のタイトルを修正しました。本文は面倒なので放置)というインド最南端のリゾート地に行く。これはアーユルヴェーダハウスボートで有名なケーララ州にある海沿いの場所で、バンガロールにずっと引きこもっているよりは、こういう場所でゆっくりのんびりしながら積読状態の本でも消化しようと思ったのだ。

なお、トリヴァンドラムの正式な名称は「ティルヴァナンタプラム」なのだが、この日記ではトリヴァンドラムで通すことにする。

 

13:55のフライトでトリヴァンドラム国際空港に向かう。フライト時間はわずか1時間。

f:id:amaken1976:20171227224316j:image

f:id:amaken1976:20171227224338j:image

地球の歩き方」は素晴らしい本ですな。

 

そうして着いた空港は、アーメダバードの空港を上回る鄙びた雰囲気であった。およそ15:00。

f:id:amaken1976:20171227224601j:image

ココ本当に国際空港か!?というローカル空港感。

 

OlaかUberで車を手配しようと思ったら、4Gの表示は出ているのに全然ネットに繋がらない。結局プリペイドタクシーを空港で手配したのだが、現金しか受け付けてくれないうえに、目的地のホテルまで2000ルピーもした。

 

しかし、走り出すとすぐに良い景色が出てくる。

f:id:amaken1976:20171227224925j:image

こんな風景を横目にしばらく走り続ける。これだけで脳みそが解けていく。

 

f:id:amaken1976:20171227225048j:image

f:id:amaken1976:20171227225119j:image

が、途中からちょっとだけ内側に入ってしまい、海は見えなくなった。とはいえこれが正しい道らしいから仕方がない。

途中、キリスト教の教会がむやみと建っていた。運転手に訊くと「ここら一帯はキリスト教徒のエリアなんだ」とのことだった。

また、途中で「ここからはイスラム教のエリアだ」と教えてくれた。

f:id:amaken1976:20171227225806j:image

つまり、こういう風に旗?のような飾り付けが町中に取り付けられている。

 

そのうちにかなり「村」然とした場所に差し掛かり、道も未舗装の場所が増えてきた。大丈夫かと不安になるが、Google Mapsは正しい方角を示している。信じるしかないだろう。

 

f:id:amaken1976:20171227230137j:image

そのうちにまた文明圏に戻った。

 

f:id:amaken1976:20171227230215j:image

そしてまた森の小道みたいな場所に入り込み、ようやく目的地のホテルに着いた。The Oceanoという、海とアーユルヴェーダを楽しめるところらしい。この時点で16:40ほど。1時間半ぐらい乗った計算になる。時間で見れば、2000ルピーはまぁ相場通りかもしれない。

 

f:id:amaken1976:20171228001915p:image

まさにこの青い線のルート通りに移動してきた。Google Mapsって本当にすごいな。

 

f:id:amaken1976:20171227230616j:image

f:id:amaken1976:20171227230644j:image

敷地に入ると、外側のど田舎の村然とした雰囲気から打って変わり、落ち着いた瀟洒な佇まいの建物が現れた。豪華というわけではなくて、コテージのような感じである。まさにザ・リゾート地。そして、驚くほど西洋人が多い。みんな家族連れでバカンスに来ているのだろう。周囲の人たちの会話を聞いていると、なんとなくドイツ語のようだった。受付の人に「ヨーロッパ人が多いね」と言うと「みんなバケーションでこちらに来るんです。うちはドイツとイタリアに案内所を構えているんですよ」と教えてくれた。

 

そしてここからが凄かった。

 

f:id:amaken1976:20171227231515p:image

受付からちょっと奥に入っただけでこんな風景が突然現れる。思わずオッホッと変な声が出た。近くには海岸まで降りていく小道があり、すぐに泳ぎに行けるのだ。

 

部屋に行くと…

f:id:amaken1976:20171227232356j:image

あらやだ何この新婚旅行仕様。

 

f:id:amaken1976:20171227232955j:image

バルコニーからも海が一望できる。

 

f:id:amaken1976:20171227233103j:image

ベッドを別アングルから。このヴェールはムードを出すための飾りかと思ったら、ちゃんと蚊帳としての機能があると後で分かった。

 

f:id:amaken1976:20171227233251j:image

トイレ。思ったよりもちゃんとしていて、トイレットペーパーも備わっている。わざわざ家から一巻き持ってきたけど、使わずに済みそうだ。

 

f:id:amaken1976:20171227234005j:image

このホテルは環境保護のためにしばらく前からペットボトル飲料の販売を止め、こういうタンブラーを宿泊客に手渡している。このタンブラーに、そこいらに設置してある水タンクから自分で好きなだけ補給するという仕掛けになっている。

 

f:id:amaken1976:20171227234035j:image

これが水タンク。通路や広間に設置してある。

 

f:id:amaken1976:20171227235230j:image

受付にいたわんこ。ホテルのマスコットだろうか。とても大人しくて人懐こい。宿泊客の子供達が群がってなでなでしていた。子供はみんな犬好きである。そして僕も犬好きである。子供達が去った後、僕もなでなでした。特に反応は無かった。

 

f:id:amaken1976:20171227235132j:image

f:id:amaken1976:20171228000117j:image

部屋があるのは2階で、こんな感じで廊下が続く。

 

部屋の中で荷解きをし、波の音を聞きながらベランダでさっそく読書。暗くなるまで読み、19:00に夕食を食べに食堂へ行く。宿泊費とは別料金だけどビュッフェ形式で好きなだけ食べられる。とはいえ選択肢は多くない。

 

f:id:amaken1976:20171227235818j:image

人参とトマトのスープ。クリーミーながらもさっぱりした味付けで美味しい。何杯でも飲める。

 

f:id:amaken1976:20171228000305j:image

左から時計回りに、野菜の酢漬けのようなサラダ、ごはん、豆カレー、茄子(?)の炒め物、真ん中がジャガイモ入りのホウレン草カレー。意外なことにスパイスっ気がほぼゼロでとてもマイルドな味付けだった。しかしちゃんと旨味があり、これまた何杯でもおかわりできそうだった。二杯で止めておいた。

 

非常〜〜に残念なことに、このホテルはお酒を扱っていない。ライセンスを持っていないのだそうだ。客が外から買って持ち込むのは自由だそうだが、もう真っ暗なので今日はもう良いや…と諦めた。

 

食べながらレストランを見渡すと、中年か老年のヨーロッパ人カップルばかりだった。独り身のしかもアジア人は僕しかいない。面白いですなぁ。

 

その後、受付近くのソファーで蚊に刺されつつコオロギの鳴き声を聞きながらこの日記を書く。あ〜平和平和。