ヴァルカラあれこれ2

街を行く

ビールを買った街に日を改めてから再び行ってみた。歩いて。

 

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このずっと先のほうにその街がある。

 

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いきなりこんな看板を見つけた。こんなのどかなインドのリゾート地でこんな渋いものを見るとは。あと,みなさんかなり美人ね。

 

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さあ街になってまいりました。

 

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ビールやワインを扱っていそうな看板を発見。しかし,この奥の方に歩いていってもそれらしい場所を見つけることができなかった。外国の一見さんには分からないようになっているんだろうか。

 

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こんな感じでいろいろ賑やかではあるのだが,店はどれも単なる雑貨屋・アーユルヴェーダ系のドラッグストア・お菓子屋・宝くじ(?)屋といったものばかりでちっとも面白くない。やはりヴァルカラは純粋にリゾート気分に浸るのが一番だろう。

 

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こういう共産主義のシンボルをむやみやたらと見かけた。なんだろうと思ってあとで調べてみたら,ケーララ州は共産党が与党らしい。ほ〜。

 

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ちょっと小洒落たところで食事した。チキンカレーセットを頼んだらご飯が山盛り出てきてお腹がパンクしそうになった。また,炎天下を歩き続けて喉が乾いたので「Lime Juice」を頼んだら,一見爽やかな緑色の見た目に反して脳みそが砂糖漬けになって壊死するんじゃないかと思うような甘さで悶絶した。

 

まあ,こういう街なのだと分かっただけでも充分楽しかった。今後は海と本を満喫することに全力を傾けようと思いながらホテルに歩いて戻った。

 

 

おしゃれな喫茶店

最終日,11:00にホテルをチェックアウトしてから出発するまでの2時間の間に,初日に道をぶらぶら探索していて見つけた路上のおしゃれな喫茶店を訪ねてみた。

 

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こじんまりとしているが,落ち着いていて居心地が良い。欧米人のマダムたち5人ぐらいがコーヒーを飲みながらお喋りしていた。僕もバナナとナツメヤシのケーキにマサラチャイを注文する。その後コーヒーもおかわりしたが,全部で300ルピーもしなかった。安いなぁ。

 

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ここは店主が一人で切り盛りしているのだが,この店主がロバート・デ・ニーロに瓜二つで,英語も明らかにインド人のものではない独特の訛りがあった。とはいっても,とても聞き取りやすい丁寧な英語だったので,てっきりイタリアとかそのへんから来た人なのかと思って会計の時に訊いてみたら「ドバイから来たんだ」と言われた。ドバイか。ドバイね。人種っていうのはもう本当に見た目では分からんな。なお,その店主に「お前の国を当ててやろうか。日本だろう。英語の響きで分かる」と言われた。おみそれしました。「でもアジア人がこの辺に来るのはけっこう珍しいな。ヨーロピアンはたくさん来るけどな」とのこと。

 

ホテルは海岸の手前の崖の上にあり,中庭からそのまま海岸の砂浜に降りていける。

 

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中庭からこういう階段があって…

 

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こういう風情ある門をくぐったりしつつ…

 

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しばらく降りていくともう海岸。

 

以下,ひたすら海岸の写真が続きます。

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日光に直面しているので薄暗い写りになっているけれど,実際には雲一つない抜けるような青空です。

 

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パノラマ。うーむ,あまり雄大に見えないな。

 

滞在中は連日雲一つない快晴だったことに加えて,都市部と比べて空気も清浄なので空の碧さが実に鮮やかだった。そして,なんといってもこの海がアラビア海だというのが良い。この海を延々と進めばアラビア半島やアフリカ大陸の東端に辿り着けるのだ。最高じゃないか。

 

ただし,水はやや濁っていた。べつに汚染されているというわけではなくて単に透明度が低いというだけなんだけど,ガラスのように透き通った海を期待する人は素直にモルディブに行ったほうが良いだろう。

 

なにしろ人が少ない。砂浜にはポツリ・ポツリと欧米人が泳いでいたり日向ぼっこしていたり砂浜を散歩していたり,あとは地元の漁師たちが船や網の手入れをしていたり,という具合で,ゴミゴミしさゼロである。ここってもしかして凄まじい穴場なんではなかろうか。

 

飛行場

いつぞやのアーメダバードと同じで,飛行場は実に地味で設備も古臭かった。

 

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うーん地味。もちろんお酒は売っていないし,ゆっくり座って食べられるようなレストランもない。

 

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土産物屋でなぜか見つけたマーライオン。それで良いのかトリヴァンドラムよ。

 

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ラピュタとかに出てきそうなレトロフューチャーな雰囲気のオブジェ…と思ったが,たぶんリンガだろう。

 

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例によってフライトが遅れてしまったのだが,なんとお詫びだといって変な箱をくれた。開けてみるとお菓子と水の詰め合わせ。うーんやっぱり地味。

 

まとめ

ヴァルカラを敢えて日本のどこかに当てはめようとすると,真夏の熱海・伊豆のイメージだろうか。海水は伊豆のほうが遥かに透明度が高いけれど,ヴァルカラのほうは暖かくて水に入っていても寒いことがない。沖縄の石垣島とかもきっとこんな雰囲気なのかもしれないけれど,僕は残念ながら沖縄には行ったことがない。

 

とにかくのどかで平和,時間がゆっくりと流れるところなうえに,ご覧の通り町はごく平凡で特に見るべきものもないので,割り切って徹底的にのんびりと過ごすのが良いと思った。僕の場合は水をかぶったせいもあって半ば強制的にスマホ断ち状態になったけれど,これはこれで良かったのかもしれない。バンガロールからは近いところなので,また来てみようかと思う。