ビザ更新完了・Toit・Maha Shivaratri

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月曜日にビザを更新しようとしたけれど完了しなかったという話を書いた。このことについてもうちょっと詳しく書く。

 

インドに出向する人は,大抵は2年有効なビザを取得している。そして,だいたい有効期限を迎える1ヶ月前ぐらいに現地の役所に行って更新する必要があるのだ。僕もそろそろインド滞在が2年を迎えるので,同じタイミングで赴任してきたYさんといっしょに2月12日(月曜日)の朝イチに役所に向かった。09:00前ぐらいには役所に着いて,業務開始の09:30になったらすぐに必要書類を提出した。

ところが,なにやらずっと窓口がゴタゴタしていて,いくら待っても何一つ進んでいかない。けっきょく12:00過ぎぐらいになって分かったのが,ごく最近に窓口のシステムを刷新したらしく,その新しいシステムによる稼働開始の初日がまさにこの2月12日ということだった。この新しいシステムについてろくに教育やトレーニングも受けていないのかそもそも提供されなかったのか,とにかく窓口のみなさんが一斉に混乱していて,どこに何を入力すれば良いのかとか,どのボタンを押せば良いのかとか,ちくいちお互いに相談しあっているのだ。いったいどこまで刷新したんだろうか。こんなことを日本でやらかしたら新聞記事に載ってちょっとした社会問題になると思うが,窓口を見ていても特にそういう深刻さは見られなかった。Yさんと「あぁ,インド式ですね」とうんざりしながらボヤく。もちろんその場にいた外国籍の人はみんな同じように巻き添えを喰らっているわけで,窓口の人に怒りをぶちまけている欧米人もいた。僕の隣の席に座っていたオーストラリア人と何気なく雑談をしたら「おまえ,こういうの馴れたか?」と訊かれたので「Neverでしょ」と答えたら「だよな」と苦笑された。「俺はもう何回もこの役所に来ているが,毎回血圧が上がる」とその人は呟いた。

 

で,けっきょくその日はダメだということで諦めて,最寄りの和食レストラン「栄」で昼食を取って会社に戻ったのだが,去り際に「二日後に来い」と言われたので,祝日である本日2月14日にまた朝イチでYさんといっしょに役所に向かったのである。

 

そこでまたいろいろとストレスの溜まる出来事に遭遇したのだが,なんとか僕は今日中にビザを更新することができた。それが上記の写真である。Yさんの場合は「すでにあなたの職場に郵送した」ということだったのだが,本来は写真のようにパスポートに記述されるもののはずなので,何が郵送されているのかは不明である。「僕はきっとまた来ることになるんでしょうね」とYさんが力なくつぶやいた。

 

で,またメシを食いますかということで,Toitに向かって二人して昼からビールを呑んだ。あんな目に遭ったんだから,昼からこれぐらいの贅沢をしても許されるだろう。

 

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そのToitのトイレ。普通の便器に混じってバケツを使っているものがある。応急処置だろうか。野性を感じる。

 

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そのToitの横に酒屋さんがあって,Yさんがビールを買いたいというので僕も付き合った。たまには強いものものでも飲みたいと思ってラム・ジン・ブランデーを買った。どれも味は知っていて,ちゃんと美味しく飲める質のものなのだが,これを全部足して700ルピー程度だった。1200円ぐらい。安すぎる。インドは酒については意外なほど恵まれていると思って良い。

 

先にも書いたとおり本日は祝日で,シヴァ神を祝う Maha Shivaratri という日らしい。ドライバーさんに聞くと「深夜から夜を徹してお祝いするんだ」と言うんだが,今のところそういうどんちゃん騒ぎは起きていないようだ。とりあえず平和に眠れそうでホッとした。