インド英語

昨日のDifferent Differentに続いてもうひとつ。

 

インドでは数字の単位としてラーク(Lakh:10万)とクロール(Crore:1000万)がある。例えば新築マンションの売り出し広告で「From 1.2 Crore (1200万ルピーから)」なんて書かれていたりする。

 

この数字体系、最初こそ戸惑ったが慣れたら結構便利なので、ローカルスタッフとのやりとりでは積極的に使っている。例えば上記の1200万という数字を伝える場合、12 millionsと言うよりも1.2 Croreと言うほうが明らかにスムースに伝わるのが分かる。Millionで伝えると、一瞬「…」と考え込んだりするのだ。おそらく頭の中で変換処理が走るんだろう。

 

それはそれで良いのだが、問題は彼らが外国人とのやり取りにもこの単位を使ってくることである。例えばアメリカ人やシンガポール人や日本人と電話会議で話をしている時にもこの単位を平然と口にしたり資料に混ぜ込んでくるので、相手は当然ながら戸惑うのだ。そういう時には横から補足してあげるのだが、その時のインド人の反応が人によってまちまちで、これがまた面白い。「あ、そうか、しまった」という人もいれば、「え?なんで知らないの?」とポカンとする人もいるし、やたらと恥じ入る人もいる。

 

まあ、日本人も和製英語をそれと知らず平然と使うのでお互い様だな、とバランスをとった結論で無難に本稿を終える。