アトピー悪化

以前に何度か書いている通り、僕はアトピー持ちであるが、インドに来てからは日本にいるときよりも症状が大幅に改善された。調子の良い時は自分がアトピーであることを忘れるほどである。

それでも、おそらく季節の変わり目だからだと思うのだが、２週間ほど前から顔が異様にカサついて疥癬のように皮膚がポロポロと剥がれたり、首周りや腕や背中が猛烈に痒くて掻き壊している。アトピーである。日本でも経験があるのだが、春先に花粉が飛び始めるとしばしばこういうことになった。最初はわけが分からなくて不安だったのだが、ネットで調べると花粉症でアトピーが悪化するケースは確かにあるらしい。でも今は雨季だし、インドはそもそも植物が少ないところなのに、花粉なんてねぇ。

というわけでここしばらく憂鬱である。全世界のアトピー持ちの人は経験があると思うが、寝ている間でさえ無意識にポリポリ掻いているらしく、翌日の枕に血が着いていたりする。それでも寝ている間はまだ良くて、やっぱり日中の目が覚めているときに痒いのが一番かなわない。会議中だろうとメールを読んでいる時だろうと資料を読み込んでいる時だろうとパワポを作っている時だろうと、あるいは人と立ち話をしている時でも、のべつ幕なしに痒くなるのでかなり鬱陶しい。風邪・水虫・癌のどれか一つでも完治できる薬を発明した人はノーベル賞間違いと手塚治虫のブラックジャックに描いてあったが、個人的にはアトピーもそこに加えてほしい。子供の頃から付き合っていて、大人になってからだいぶ良くなったとはいえ、実にQOLが下がる病気である。

で、同僚のローカルスタッフに最近全身が痒くて死にそうだという話をしたら、即座に「花粉症だろう」と断言された。ウホ！意外なところで意外なことを言われたと思っていたら、なんでも奥さんやお子さんが似たような状況らしく、医者に見せたら花粉アレルギーだと診断されたのだそうな。「雨季なのに花粉が飛ぶことってあるんかね？」と訊いたら「まあ、でも実際花粉症なんだ」と華麗に断言された。なんだか胡散くさい。

体験的には、アトピーが悪化しているときはもはや薬を塗ってもぜんぜん効かない。なるべく掻かないように我慢しつつ寝るしかない。そういうわけでもうしばらく憂鬱な日々が続きそうです。医者行くか…。頑張って探そう。