Kさん最終日

先日Yさんと僕とで壮行会をしたKさんだが、いよいよ今日が最終出社日で、明日にはもう日本に向けて家族一同で出発である。今日中に引っ越しを済ませてマンションを引き払い、シェラトンホテルに入るのだそうだ。出向者を見送るたびに思うのだが、うちの会社に赴任してくる人はみんなまず会社の目の前のシェラトンホテルに入って1〜2週間で家探しをし、去るときもまたシェラトンホテルに入って最終日を過ごす。僕もいずれここに入るわけで、その時はどんな気持ちだろうかと、いろいろと思い馳せてしまう。いつのことになるかはさっぱり分からないが。それはそれとして、明日の朝はおそらくシェラトン内で朝ビュッフェをKさんご家族の皆さんで堪能されるだろうから、不意打ちで襲撃してみようかとちょっと思ったりした。

 

夕方16:15になって、総務部の人が職場の全員をパントリーに呼び出し、Kさんのお別れのスピーチが行われた。スピーチの内容はこの2年半インドで酷い目に遭いまくったという話に終始した。おまけにその内容が過労で病院にいって点滴を打ってもらったら血管を逸れて神経を傷つけてしまい、激痛で痛い痛いと訴えても看護師に「お前は子供か、我慢しろ」と一蹴されて取り合ってもらえず針を刺されっぱなしで、1年半過ぎた今もまだ手の痺れが完全には抜けない、という異様に生々しいものだった。ちなみに僕はこのエピソードはもう5回ぐらい聞いているのだが、オチまで含めて日本語で話すときのノリのまま英語で説明しきったKさんの姿は改めて面白かった。ローカルスタッフ達もみんな爆笑していたが、説明の内容にウケていたのか、楽しそうな笑みを浮かべながら最悪に嫌そうな声で事態を力説するKさんにウケていたのかは分からない。たぶん両方だろう。2年半たいへんお疲れさまでした。