テザリング地獄

本日から今週末まで、外部から講師を招いて、15人のチーム全員でビッグデータに関する教育を受けることにした。皆それぞれ独習や自分なりの実験を繰り返してHadoopだのSolrだのHDFSだのPigだのといった技術はそれなりに会得して開発を進めているのだが、基礎を正しく学ばずに突っ走るのも良くないだろうという意見があり、予算もいちおう足りるので、じゃあやりますかということになったのだ。僕も独習でかじったりちょっと自分のPCに入れていじってみた程度の知識しかないので、開発現場を離れて久しいとはいえプロマネとして今もローカルスタッフの開発作業を監督する立場にあるから、体系的に学べるならぜひ参加したいと思い、席を設けてもらった。

 

設けてもらったのは良いのだが、資料も演習用の環境もぜんぶ講師の会社が準備しているクラウド環境上にあり、15人全員がその環境にアクセスできなくてはならない。しかし、そのクラウド環境のURLに含まれる文字列の一部が社用ネットワークのフィルターに引っかかるらしく、資料が置かれている場所から演習用のブラウザ用端末エミュレータに至るまで、いっさい接続できない。教育受講のために一時的に開放してほしいと相談してもまったく許可してもらえない。そんなことでホイホイ穴を開けるわけにはいかないというインフラ管理者側の立場もよく分かるので無理は言えず、考えあぐねた末にテザリングに頼ることにした。僕のプライベートのスマホと社用スマホ、そしてもう二人ぐらいのスマホを拠出してもらい、一斉テザリング大会になった。おかげでその教育用クラウド環境に繋がることは繋がったものの、スピードが遅くて参った。いくらスマホ一台あたり3〜4人で共有しているとはいえ、リモートデスクトップのようにいちいち大容量のデータが常時流れっぱなしというわけでもなし、これ本当に4Gなのかとその場で奇声を上げて地面をのたうち回りたくなるほど遅い。こういうところにまだまだインドのインフラの弱さが出るなぁと思った。

 

今週は合間合間に会議もあるのでフルタイムでは参加できなさそうだが、できるだけ参加してみようかと思った。やっぱり必要に迫られたり追い詰められたりしないと、独習の効果は薄い。