肉体の門

10/26に弊社のディワリ企画で従業員全員のお祭りをやることになった。それはもちろん良いことなのだが、教育3日目の最中に企画者である総務の人が部屋に突撃してきて「なにか出し物をしてくれ」と言い始めた。みんなで最高にテンション低そうな顔をしながら答えを渋っていたら、「カモーン、歌でも踊りでも楽器を弾くのでもなんでもいいから」と仰る。いやどれもハードル高いンすけど。

そうやって膠着状態が続いていたら、不意にその総務の人が僕を凝視して「日本人、なにか一つ頼みますよ」みたいな嫌な圧を掛けてきたので、これ以上シカトできないと腹を固めて、苦し紛れに「じゃあここの部屋にいる全員で腕立て伏せ大会やります」と口走ってしまった。歌唱力も運動神経も関係なくて体一つで披露できるものというと、とっさにそれぐらいしか思い浮かばなかったのだ。その総務の人は大喜びでメモ帳になにか走り書きしていた。きっと僕らのことを参加者リストにでも書き加えていたんだろう。僕以外ほぼ全員20代だけど頑張ります。どいつもこいつも出っ腹だから年齢差を考慮しても少しは勝機はある気がする。

 

なお、チームにひとりだけ女の人がいるのだが、まだ新人なうえに恥ずかしがり屋なのでその子だけは勘弁してあげることにした。すると他の男連中が「オラオラ、このまま終わるつもりじゃないよな〜」「何かやれよ〜卑怯だぞ〜」っぽい冷やかしを入れ始めて、追い詰められたその子は唄を披露すると約束してしまった!そのために男どもがヒャーヒャー興奮し始め、教育の時間をだいぶロスしてしまった。なお、僕もヒャーヒャー言いました。