Republic Day

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今日はRepublic Dayだった。過去2年のRepublic Dayは平日だったけれど今年は土曜日である。なお、インドには振替休日という仕組みは無いらしい。

 

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マンションの広場で朝食会が開かれるので、相棒が事前にチケットを購入していた。事前購入ならひとり135ルピー、当日購入なら150ルピーである。食べ放題なのでこんなもんだろう。小型ドーサはいまいちだったが、この写真を撮ったあとでありつけたプーリーが美味しかった。正直、ドーサからプーリーに宗旨替えしたくなってきた。

 

たまたま同じ席に座った、サリーを着た初老の御婦人二人組と雑談する。お二人とも英語が非常に堪能で、多少のなまりはあっても、柔らかい口調で完璧な文法の英語をよどみなく話す。なんでも二人ともアメリカ住まいで、お一人はワシントンDC、もうひとりはニューヨークであり、今はどちらも寒いので故郷のバンガロールに避寒に来たらしい。バンガロールで越冬か。もうこの時点で只者ではないのだが、お二人のうち年配の人はカーネギー・メロン大学で今の旦那と知り合って結婚し現地で子供も産んだのだという。「お子さんはいまどちらに?」と訊いたら、ワシントンで政府機関の仕事に就いているのだという。そうか、現地で産んだからグリーンカードを持てるんだな。「それじゃあトランプさんのせいで今ずいぶん大変でしょう?」と直球の質問を投げかけてみたら「そうねぇ、でも彼(トランプ大統領)妥協したからGovernment Officeもまたしばらくは営業するわよ」と言っていた。あれ?そうなん?と思ってあとで家に帰って新聞を読んだら、当面の政府機関の活動のために暫定予算案でひとまず合意したという記事が出ていた。たまたま出会ったおばあさんとの朝食の雑談で、新聞より早く事態を知ることになるとは。

そのあともしばらく二人と話し込んでしまったのだが、1985年ごろに日本に行った時に道端の女子中学生だか高校生ぐらいの4人組から「英語喋れますか?英語で会話させてください!」とお願いされてその日ずっと東京観光の案内をしてもらったというほっこりしたエピソードや、アメリカではよくスパイス抜きのプーリーやドーサを焼いて近所のアメリカ人たちを家に呼んで振る舞っているという優雅な話を聞かせてもらった。なんというか、豊かな人達だなぁと思った。D氏といい、この人達といい、実に豊かで優雅な老後を送っている。実現できるかどうかはともかく、自分が過ごしたい老後の具体的なイメージが浮かんできた。

 

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はらぺこあおむし」という有名な絵本があるのだが、その作者の別の本を相棒が買ってきた。子供のためという名目だが、子供よりも相棒のほうが夢中になって眺めている。昔からこの作者の絵が好きらしい。真っ白なハードカバーで高級感のある作りになっている。

 

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こちらはストーリー性はなくて、動物だとか果物だとかを覚えるための、純粋な知育系の絵本らしいのだが、あおむしがゲスト出演している。なるほど。

 

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そして最大の謎がこれ。切り上げて13英ポンドといえば、2019年1月26日 23:10現在のレートだとおよそ1216インドルピーなのだが、なぜか550ルピーと半額以下になっている。イギリスから輸入しているはずなのに安いとは、どうなってるんだ。裏表紙を確認すると2018年出版なので中古とも思えない。もしかしてこの本も、衣類やビールみたいにインドで印刷製造しているんだろうか?インドでこういう絵本を買うとだいぶお買い得なようである。