ヴィックス

マスクで固めて出社した。昼頃に熱っぽい瞬間が訪れたけれど、すぐに収まった。不思議なもので、家で呻吟している時はダルさばかり強くて何もする気が起きないのに、職場で仕事をしている時は体調が微妙でも何故かけっこうエネルギーが湧いてきて仕事できてしまう。別に仕事が好きで好きでたまらないというわけでは全然ないのだが、一体何なんだろう。

それはそれとして、咳が悪化してきたのには参った。風邪をひくたびに書いているような気がするが、風邪をひくと、治りかけた頃に、それまでの症状と入れ替わるように咳がコンコンと出て止まらなくなる。一種の気管支炎なんだろうが、思うに子供の頃は風邪をひいてもこういう絶え間なく咳き込んで止まらないという状態にはならなかった気がする。こういう「夜も眠れないほど咳が酷い」という状況をはっきり意識したのは、20歳を超えてからである。大人になって体質が変わったんだろうか。

家に帰ってからいろいろ検索していたら、乳幼児向けとはいえ非常に参考になるページを見つけた。文章がうまいのでスルスルと最後まで読んでしまうのだが、この辺を読むと、やっぱり咳は一般的に長引くものらしい。

カゼの初期には咳は軽度です。だけど、上に書いたように、カゼが長引くと分泌物がネバネバになります。鼻副鼻腔炎を起こすためです．
ネバネバが強いほど、除去するためにより強い力が必要になるため、咳がひどくなるのです。
カゼの後半に咳が強くなるのはこういった理由です。

なお、カゼの症状の中で咳が最も長引きやすく、数週間から１ヶ月くらい続くことも多々あります。
特に保育所など行ってれば、カゼのシーズンはずっと咳をしているということも稀ではないですね。

そして、いちおう腑には落ちたし、風邪のたびに付き合ってきている症状とはいえ、さすがにこれは堪らんということで、Hypercityでこんなものを買ってみた。

いわゆるヴィックス　ヴェポラッブである。実は日本にいる時は一度も使ったことがないのだが、なぜか子供の頃からこの製品名はCM等でよく耳にしていて印象に残っている。「風邪の六症状を和らげてくれる」そうですよ。

ヴィックスですな。そういえばこのロゴマークが付いたのど飴もあった気がする。そうか、あれもヴィックスだったのか。

中身はまさに膏薬。嗅ぐとメンソレっぽい刺激臭がツンとくるが、それ以外には匂いらしい匂いはない。ワセリンにメントールとかそういうのが混ざっているんだろう。

胸や喉や背中に塗れば、呼吸の問題・体の痛み・咳・鼻づまり・頭痛・筋肉のコリを和らげてくれるらしい。事実なら奇跡の薬だな。

そういうわけで、今は筋肉のコリと頭痛は無いから残り四症状に効いてくれることを祈って胸や喉や鼻の穴のまわりに付けてみたけれど、残念ながら効果がないよママン。ひとりで飯食ってる時に咳き込んでごはん粒をテーブルに１０粒ぐらい吹き出しました。奇跡もなにもあったもんじゃない。さすがにこんなに悪化した後でつけても手遅れなのか。無念だ。