水の話

バンガロールは最近雨が降っていないということをちょっと前に書いたが、会社のとある会議の直前、人が全員揃うまでの間にローカルスタッフと少し雑談していたら、「いまムンバイはヤバイぞ」という話が出た。なんでも先週僕らがムンバイ出張に行って帰ってきた直後の日から猛烈な雨が続いているらしく、在宅勤務指示を出す会社も多いのだという。そして、これから行う会議はまさにムンバイの会社の人との電話会議なのであった。会議が始まった直後に「ムンバイはすごいらしいですね」と言うと「いま自宅だよ。会社からの指示で在宅勤務中だ。窓の外の風景は水びだしだな」とのコメントがあった。

その一方でチェンナイは記録的な渇水により都市の水瓶が干上がっている状況で、なかなか危機的な状況なようだ。こちらはこちらで在宅勤務になるケースが出てきたそうである。要するに会社でも従業員用に水を確保したりトイレやパントリーの水を節約する必要があるということで「各自、自分の水は自力で確保するように」とのアドバイスとともに在宅勤務命令…ということらしい。ムンバイとチェンナイとで、まるで両極端な状況に陥っているわけだが、結果的にどちらでも在宅勤務が多発しているというのが面白い。面白がっている場合ではないのだが。

 

バンガロールは今のところチェンナイほど危機的な状況ではないと思っているのだが、同席していたローカルスタッフの間でも「まあ、まだ大丈夫だろ」という人と「いや、あと2週間ぐらいこの調子が続けばチェンナイみたいになってもおかしくないぞ」という人もいる。僕もどちらかといえば後者のほうだろうと思っている。水は備蓄しておくに越したことはない。