ラヴァ・ドーサ

会社ビルのカフェテリアで夕方にドーサを注文できることを知ってから、残業時に小腹がすいた時に来ている。普段はオーソドックスなプレーンまたはマサラ・ドーサを頼んでいるのだが、今日は「ラヴァ・ドーサ(Rava Dosa)」なるものを頼んでみた。以前そういうものを頼んでいた人がおり、その焼いている様子が気になっていたのだ。たしか68ルピーぐらいだった気がする。

 

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こんな感じ。

焼く様子を興味津々で眺めていたら、ふいにメガネを掛けた若い姉ちゃんが隣に現れてマサラ・ドーサを注文した。そして、お互いに自分のドーサが焼けるのを待っている間に、その姉ちゃんがおもむろに「あンた、それ(ラヴァ・ドーサ)頼ンだの?」と訊いていた。そうだと答えると「ふーん」と面白くもなさそうな態度の生返事だったので「これって普通のドーサと何が違うんじゃね」と訊き返したら「見た目が違うだけで普通のドーサと同じよ」と、ニヤニヤした顔で知ったようなことをいう。まあ確かに知っているんだろうけど、なんかカチンと来た。が、それはさておき「Ravaってどういう意味?」と肝心なことを訊いてみた。すると「え〜、ん〜、なンだろ」と言いながら、おもむろにスマホで調べだした。知らないのかよ。あっけに取られて見ているうちに、姉ちゃんのマサラ・ドーサのほうが先に焼き上がって、姉ちゃんはそれを受け取ってそそくさとどこかに退散していった。僕の方はまだずーっと写真の状態のまま焼きっぱなしである。僕の肌感覚だとかなり焦げてるような気がするのだが、シェフのおっちゃんはごく普通に冷静に眺めている。そして、いい加減もうヤバイだろと思った頃に、おっちゃんは普通のドーサと同じ要領で、ヘラで外周部分を鉄板から剥がし、そのままクルッと巻いていった。確かに調理方法は普通のドーサと同じだな。

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意外なことに、ちょうどよいキツネ色になっていた。肝心の味は普通のドーサと変わらないように思えたが、こちらのほうがもっとカリカリのクリスピーである。まあ、文句なく美味しいけれど、これなら普通にマサラドーサ頼むかな、自分は。