高齢化の話

ネタがない時は新聞を活用するに限る。

 

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数日前の記事だが、どこもかしこも高齢化社会に向かっているという統計記事である。

高齢化の進行が速い国のトップ5として韓国、スペイン、ギリシャ、イタリア、ポルトガルが登場する。15〜65歳(←たぶん生産年齢人口のことなので、64歳の誤りだろう)の人口100人に対する65歳以上の人口を示したものであるが、たとえば韓国の場合、2020年の時点ではそれが22人なのに対して、2050年には73.2人になると見積もられている。つまり超大雑把に言うと「2020年では10人が働いて2人の老人を扶養する状況だが、2050年には10人が働いて7人の老人を扶養することになる」というような話になる。なるほど、これは確かに凄まじい高齢化だ。

我らが日本は、リスト上は7位である。…が、すでに出発点からして世界トップクラスの高齢化状態であり、2020年の時点で10人の働き手が5人弱の老人を扶養するような状況になっていて、2050年の時点でも老人の比率がトップである。2050年というと自分もすでに70を超える年齢になっているので扶養される側になるわけだ。もちろんその頃にはいわゆる定年の上限も延長されているだろうし、そういう情勢を反映してきっと生産年齢の定義も変わっていることだろうけど。でも、個人的には70になったら日々さっぱりとした粗食を食べつつビールを楽しみ、家の縁側に座って浮世のエロ動画を眺めながら鼻毛を抜いて庭に吹き散らす日々を送りたいので、その歳になってもずっと働けと言われるのは悪夢である。70歳80歳になっても生臭く働いている政界や財界の人たちは化け物だな。

肝心のインドはと言うと、今はとても若々しいこの国にも、やはり高齢化の波は確実に押し寄せるようである。ただし、他の国と比べるとずいぶんとスピードは遅い。また、リストを眺めていて気がついたのだが、基本的には都会的だったり経済的ににぎやかな地域ほど高齢化の進行が速く、発展途上的な地域ほど進行が遅い傾向にあるようだ。これってなんだろう。日本でよく酒飲み話に出てくる、地方に行くほど娯楽が少ないので、若い衆が数少ない安上がりな娯楽としてセックスしまくって子供をポコポコ作るという話と同じなんだろうか。この話自体がどこまで事実なのか知らないけど、まだ新人同然だった若い頃、飲み屋で職場の先輩が「田舎ってどこ行ってもラブホあるよな。あれは峠を爆走しまくったあとのヤンキー連中がバンバン使うんだ。田舎もんの娯楽は車・バイク・セックスだ」というような話をまことしやかに語っていたのが強烈に印象に残っている。

ケララは経済的には賑わっているとは言い難いが、教育レベルはインド国内でも最高水準らしいので、そういう理由でリストの上位に食い込んでいるのかな。

 

ということをグチュグチュと考えながら、あぁこれはブログのネタに使えるなと思って写メっておいたのが役に立った。明日はプネ出張だ。