煮玉子、酒乱

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煮玉子を作ったら思いのほか上手くできた。あと2個あるから弁当に使おう。なお、このページを参考にして、冷蔵庫から出したばかりの卵をグラグラに沸いたお湯にお玉で慎重に入れながら7分きっちり茹でてすぐに冷水に取ったのだが、何となく、そのページの6分ぐらいの出来上がりになってしまった。でもこれはこれで良しとする。

 

夜、一人で最寄りのBeer Cafeにビールを呑みに行く。レジ近くのカウンターでWikipediaカリギュラとかカス・ダマトとかを読んだり、いつの日か日本に戻った時に住むべき場所の賃貸情報とかを眺めつつ一人でじわじわと呑んでいたら、真後ろのテーブル席に居た3人組が完璧に出来上がっていて、店内に響き渡る大声でわーわーと喚いていた。英語ではなかったので何を言っているのかさっぱり分からないのだが、特に喧嘩をしているとかそういう険悪な雰囲気ではなさそうだったので、面白いからとりあえずiPhoneの録音アプリで録音しておいた。

しかし、気がつくと店員たちが4人ぐらい僕の近くのカウンター席に集まってきて、チラチラとその客たちを眺めつつ、互いに目配せしながら警戒している状況になってきた。さては結構険悪な雰囲気なのか。ちょっとだけ背中とお尻の筋肉が硬直した。カウンター内側にいるバーテンダーと目が合ったら苦笑された。

そのうち、その客たちが空っぽのジョッキを4つぐらい持って、僕の肩越しにドカッとカウンターに置いて、大音量でわーわーと店員に何か言っていた。そして、僕の肩をバンバンと叩きながら何か話しかけてきた。内心けっこうビビってたのだが、とりあえず相手を見ながら親指を立ててグッジョブしつつイェ〜、グッナイ!と大声で返した。その連中もグッジョブしつつ店の外に出ていったので、たぶん「おぅ、うるさくして悪かったな!ゆっくり呑んでけよ」というようなことでも言ってたんだろう。

そいつらが完全に立ち去ったあとに、店を仕切っているアジア人顔のメガネを掛けた青年に「凄かったねぇ」と声をかけたら「オーマイガー」と言っていた。「暴力沙汰にならなくて良かったな」と言ったら「彼らは半年ぐらい前から結構来るようになってて、毎回よく酔っ払うのだが、今日は特にextremeだったのでヒヤヒヤした」とのことだった。今日ほどでないにしても毎回こんなふうに呑んだくれた状態になられたら気を抜けないだろう。苦労が忍ばれる。

 

家に帰ってから、録音しておいた内容を喜び勇んで相棒に聴かせたら、何を言っているのか分からんからつまらん、そんなもんはよ消せ、と一蹴されて、屈辱と哀しみにまみれながら削除した。

 

日本の本社から、全社員宛に台風15号の注意喚起のメールが来た。こちらは至って平和である。日本はこの時期たいへんだ。