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Ola Cabs+カンナダ語映画の鑑賞会

今日(6/19 日曜日)は,在バンガロール日本人の有志の方が企画した,現地語の映画を鑑賞しようというイベントに参加させてもらう日だ。実はこの日のこともあって風邪を一刻も早く治したいと焦っていたのだが,起きてみたら体調面ではまったく問題ないので一安心。会場はThe Chanceryというホテルで,これはトヨタがプロデュースしており,日本的な銭湯が備わっていることでバンガロール内の日本人には有名な場所でもある。10:30から受付開始,11:00から上映ということなので,9:30ごろに家を出る。

 

さて,現地までの移動だけれど,会場までの最寄りにはメトロが通っていない。そこで,人生初のタクシー配送サービスを使ってみることにした。要するにUberのようなアレです。ただし,インドでは現地発サービスでありソフトバンクが出資したことでも有名なOla CabsというもののほうがUberよりも幅をきかせており,これを使ってみることにした。Ola Cabsの使い方はこちらのWebページを読むとほぼ分かってもらえると思う。自分はこのページを見つける前にぶっつけ本番で使ってみたけれど,実際にほぼこの通りだった。上記のページでは「大抵、ドライバーから電話がかかってきて、具体的な場所について聞かれます」ということが書かれているけれど,僕の場合は特にそういうこともなく,自分からすぐに車を見つけることができた(予約すると同時に車のナンバープレートの番号がメールやSNSで送られてくる仕組みなのだ)。

ドライバーは比較的若いアンちゃんだった。あまり英語は得意ではないと見えて単語の羅列での会話になってしまったけれど,たとえば「こんどiPhone4を買うんだ(こちらはApple製品がクソ高いので,日本の水準だととっくに販売終了しているような古いものでもお手頃価格扱いで現役で売っている)」「日本だともう6sだよ」「それはあなたが僕のクルマに100万回乗ってくれないと僕には買えないですね」みたいな会話で盛り上がる。

で,今回が初めてだったこともあって100ルピー割引クーポンが使え,それで41ルピーだった。つまり普通に乗れば141ルピーなのだ。途中で渋滞もちょこちょこあったとはいえ30分ぐらいは乗ったから,それで200円強と考えると,オートリキシャの水準とまではいかなくてもとても安い。しかも料金計算はOla Cabsのシステムが自動的に行うので面倒な交渉も発生しない。これはいい。メトロとこれを使い分ければバンガロール内の大抵の場所には行けそうな気がする。

 

と,Ola Cabsの素晴らしさを語ったところで現地の話をしたい。The Chanceryホテルですが,「トヨタのプロデュース」「銭湯がある」という伝聞から,それなりに和風の雰囲気が漂うホテルなんだろうかと想像していたら,思いがけずコテコテの洋風な外見だった。

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そんなホテルですが,待ち受けロビーをよく見ると,ちゃんと日本語での張り紙や案内も貼ってあって,ああやっぱり日本の資本が入っているんだなと思った。よく見ると,宿泊客の中には日本人も多くて,ちょうど遅めの朝ごはんを食べていた。

 

で,四階にある会場に向かう。いわゆるビジネス用途の会議室なんかが集まっている場所の一角にセミナー室のような場所があって,そこにプロジェクターや移動可能なスクリーンを設置して上映するようにセットアップされていたのだけれど,その部屋が強烈だった。すでに企画者のAさん含め6〜7人ほど居たので部屋全体の写真を撮るのは難しかったのだけれど,なんというか,その部屋だけ日本の新築一軒家のリビングのような雰囲気が濃厚に漂っていた。もうぜんぜんインド感ゼロ。清潔でシンプルでモダンで,なんか日本人が落ち着ける雰囲気。そして,極めつけはこれ。

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写真の外にもさらに倍ぐらいの量の書籍がある。なお,ストライプの人が僕です。

 

たぶん歴代の日本人の方たちが置いていったと思われる漫画の山。一世代古いけど,ジャンプ系やサンデー系がたくさん置いてあった。横山光輝三国志なんかも全部揃ってる。他にもビジネス書籍や人物伝などなど。いやぁ,日本だ。

 

みなさんと軽く雑談しているうちに映画が始まった。事前にAさんから「停電が起きたらそれは勘弁してください」と言われたけれど,実際に2回ぐらい,良い感じに盛り上がってきたところで部屋全体がバシュンと停電することがあった。こんなにレベルが高いホテルでもこうなるのがインド。

肝心の映画ですが,非常に楽しめました。楽しめたといっても脳天気な要素はほとんどなくて,基本的には深刻で救われない話なので,病み上がりでハイになっていた気分がいっきにどんよりしてしまった。Aさんから事前に教えていただいたこのページを見てある程度予習してから見たけれど,これは正解だった。予習なしで見たら,たぶん人物関係を把握するだけで精一杯だったと思う。このページで議論されている通りにインドの階級・階層・宗教・思想の社会問題がぜんぶ表現されている映画だった。

上映後,ホテルの和食レストランで会食。そこで初めてみなさんと正式にご挨拶をし,名刺交換。料理については,病み上がりなのでビールは遠慮しておき,ひさしぶりにカツ丼を食べた。懐かしさもあって5割増しで美味しく感じたけれど,ごはんに粘りがなくてボソボソしているのでお箸だと非常に食べにくかった。

また,なんと映画の監督さんがやってきて同席してくださった。Aさんの調整によるものだけれど,この監督は国外の賞を獲得したこともあるほどの人なのだ。Aさんの人脈恐るべし。顔写真を撮るのを忘れてしまったけれど,スピルバーグみたいな風貌をした知的で温厚な紳士でした。みんなで自己紹介をしつつ,あれこれ映画について質問をぶつけて話の花が咲く。この監督はこういう社会派な映画を多く撮る人らしく,多くの日本人が頭に思い浮かべる典型的なインド映画(歌って踊りまくるアレ)とは異なる路線の人のようだ。

そんなこんなであっという間に3時ぐらいになりお開き。帰りはオートリキシャで帰ったけれど,珍しくメーターを回してくれた代わりに,やっぱり「土産物屋に寄ってくれ」と言ってきた。しかし,もう耐性ができているので平然とOKする。で土産物では親しげに売り込んでくる店員を上回る勢いで一方的に喋り倒して相手を辟易させてから退店した。とにかくこちらのペースに引き込むのがコツです。

で,けっきょくオートリキシャでも120ルピーした。行きのOla Cabsの場合と20ルピーぐらいしか違わない。メーターで計測してるから騙されてはいないと思うけど,こういうものなのかなぁ。それともメーターに細工でもしてあったんだろうか。これならもうOla Cabsでいいや。というわけで,いろいろ経験値が増えた1日でした。

 

さて,明日から1週間ハイデラバードなので準備せねば・・・。