京都暮らし
JALは9月もインドには飛ばないらしい。ANAの場合、今日の時点では7月末まで運休という情報しか公表されていないが、たぶんJALに倣うだろう。試しにシンガポール航空のサイトで調べてみたら、インド行きのフライトの予定についてはCOVID-19のページに告知すらされていなかった。ということは、2020年度の上期いっぱいはインドには渡航できなさそうである。つまり、京都での単身赴任生活はもうしばらく続くということになる。そういうわけで見出しもそれっぽくしました。
書くネタも特にないなぁと思いながら放置しているうちに、京都でも祇園で舞妓さんたちがコロナに感染したり、けっきょく東京都知事選は小池さんの圧勝だったり、インドはコロナが収まる気配がないうえにまたロックダウンっぽいことをし始めたりイナゴが襲来してくるし、アメリカではボルトンの暴露本やらコロナ感染者が1日に5万人だとかいろいろあったし、こっちはこっちでマスクで武装しつつ京都を探索してみたりしたので、そろそろ一発書くことにしよう。
大雨
嫌な警報音がスマホから鳴り響いて起きたら、大雨の避難勧告が出ていた。ふと窓の外を見ると異様な土砂降り。確かにこれはどこかで水害が起きてもおかしくないだろう。我が家の地域は水害とは無縁な場所なのだが、ごくごく小さいとはいえ近くに川があるので、ちょっと不安になる。
雨が止んだ一瞬をついて朝食を買いにコンビニに向かう途中で川を見ると、普段は足首ぐらいの深さしかない穏やかで透明な清流が、こんなことになっていた。僕の膝上ぐらいまであるだろうか。そんなに深くはないだろうが、とにかく流れが猛烈に速い。こんな濁流だと、たとえ浅くても脚をすくわれて到底立っていられたもんじゃないだろう。このあとも日中はずっと降り続けて、夜間は止むというようなパターンがしばらく続いた。今日は珍しく日中は晴れたのだが、明日からまたしばらく雨が続くらしい。まぁ、仕事してるからどうでもいいんだが。
銭湯
家の周辺に銭湯が2カ所あるのだが、特に歩いて10分しないぐらいのところにある「源湯」というところにハマって、脚繁く通っている。
外見も内装も古風なのだが、運営は20代ぐらいの若者たちが行っている。町の銭湯がどんどん潰れていくなか、昔ながらの銭湯の良さを知る若者たちがそれを引き取って火を絶やさないようにしている…というものらしい。ここだけでなく、周辺の県でも何カ所かこういった銭湯を引き取って運営しているようだ。良いことだ。
我が家の同居人。以前の卵袋を抱えていたやつだろうか。ちなみに、こいつ以外にもう1匹いることを確認している。つがいだろうかね。アシダカグモというと、こちらが近寄るだけですぐにどこかにピャーっと一目散に逃げていくものだが、こいつは人馴れしているのか単に鈍いだけなのか、近くまで寄ってもまるで逃げる気配がないし、試しに指先で触れてみてもせいぜい10cmぐらいシャッと離れるだけで、逃げていく様子がまるでないどころか、クルッと向きを変えてこちらに視線を向けてきたりする。見上げた度胸だと思うが、こいつらがどうもまったく仕事をしていないらしく、ゴキブリはゴキブリで引き続き出没している。もっと仕事してもらいたいものである。
僕のようなファミコン世代なら、京都に来たらここに行かないわけにはいくまい。
なにやら旅館だかホテルだかみたいなものにするらしいが、どうなるんだろうか。
蓮華王院 三十三間堂
こういう場所にも行ってみた。残念ながら院内は撮影禁止だったので自重したが、無数の千手観音像や仏像はなかなかの見ものだった。仏像の横にある解説文を読むとマハーなんたらかんたらというサンスクリット語っぽい神様の名前なんかが登場したりして、あぁーやっぱりインドが発祥の地なんだなぁと思ったりする。
我が家から歩いて1kmしないぐらいのところにある。日中にも一度訪れたが、なんといっても夜の雰囲気が良かったので激写した。
こういう場所や、途中の民家の道を歩いたりしていると、曲がり角とかで百鬼夜行に遭遇しそうな雰囲気が漂っている。目撃したら話のタネになるな、なんて思ったりしたが、途中の道でゴキブリが横切るのを見かけたぐらいだった。
嵐山
頑張って5kmぐらい歩けば嵐山にも行ける。歩いてもいいんだが、家から1kmぐらい歩いたところに嵐電という嵐山行きのローカル線の駅があるので、それを使ってみた。
北野白梅町というところから出発する。以下、嵐山の風景が続きます。
川沿いの軽食屋で川魚の唐揚げと日本酒を食べた。三杯酢や塩をつけて食べるのだが、こいつはあまり魚臭くなく、僕でも食べきることができた。
山沿いに歩いていると道の横にこういう場所がよく出てみるのだが、川上のほうから涼しい風が吹いてきて実に気持ちがいい。
登り切ったところで拝観料四百円を払って入場し、風景を堪能。そこのご住職と、ボランティアで掃除をしているという中国からの留学生の女の子二人とお知り合いになった。お賽銭ついでに財布に入っていた100ルピー札と500ルピー札をご住職に献上したら、仏教発祥の地ということもあって、たいそう喜んでもらえた。
下山した後は、嵐電は使わず徒歩で家まで帰った。基本的に民家のようなところを延々と歩いていくだけなのだが、途中でずいぶん気合の入った寺があったので立ち寄ってみた。
なかなか気合の入った木彫りの像があった。女神転生とかで仲魔にしたら最後の方まで使っていけるタイプだろうか。
境内は民家の地域にあるとは思えないほど広くて立派な風景が広がっていた。さすが京都。
はい、京都は基本的にこんな感じです。以上。