暑さ
というものは、人のありとあらゆるやる気を削ぐ。いや、涼しくてもやる気起きませんが。そんなグッドフライデー。
投票日
木曜日は投票日ということです、何もかもが日中は休業していた。半分予期していたとはいえ、オリオンモールの周辺に人ひとりとして存在しない(警備員除く)風景はなかなか不気味だった。
夕方になると人波も戻ってきてオリオンモールも開店し始めたので買い物にでも出ようかということにしたが、大雨と雷になったので諦めた。
雨
鼻水が止まらず会社で自席のティッシュを消費し尽くし、隣の席の人のティッシュまで使い尽くし、会議室に置いてあるティッシュにまで手を伸ばした。ゴミ箱がティッシュだらけになっているのを見て、前の席に座っているローカルスタッフに「若いな(ニヤニヤ」と笑われた。あ、こっちでもそういうネタが通じるのね、と思った。
咳もコンコン出続けているのだが、別のローカルスタッフが帰る前に「濃い食塩水を作ってうがいしろ。それで喉のウイルスは一発で死ぬ」と言った。一発で死ぬかどうかはさておき、やっぱりうがいか、と比較的真面目に受け止めていたら「ターメリックをひとつまみ入れるとさらに効果的だぞ」と追加の一撃があった。うーん。まあ親身なアドバイスだから信頼して試してみよう。家にターメリックがあればだが。
帰り際、土砂降りが降った。気温もグッと下がるし水も補給されるし、良いことづくめだ。人間はやっぱり水と共に生きていくのが良い。
パンジャブ
デリーから偉い人たちがやってきたのでPunjab Grillでディナー。バターチキンはいつどこで喰っても美味いのだ。
冷凍庫が使えるようになった
ヴァラナシから戻ってきて以来家族全員が風邪でダウンしていたのだが、ようやく全員鼻水や熱は消えてきたのに、咳だけがいつまでも収まらない。しかも夜になると酷くなるといういつものパターンである。そのせいでここ2週間ほど毎晩3時間ぐらいしか寝れていない。困った。
と、昨日日記を書き忘れた言い訳をしつつ、土曜日の分も書くことにする。
土曜日の夕方、不意に会社の総務の人から電話が掛かってきて「例の冷凍庫の電源の件だけど、電気技師が既にそちらに来ているらしい。いま対応できるか?」と言われた。日曜に来てもらう段取りにしたはずなんだけどな。もういいや。直してくれるならどうでもいい。
やってきたのは作業着を着た実直そうなおじさんで、「昨日来た者は日曜日と言ったと思うが、彼は私の都合を確認せずに言ったのだ。私は明日、選挙の投票のために地元に帰省しないといけないので、今日しか対応できないのだ」というようなことを言っていた。そうだ、インドでは4月11日から1ヶ月に渡って総選挙が行われるのだった。特定の日に特定の州または地域で投票が行われるという仕組みで、具体的な法律の内容は知らないが、今住んでいる場所ではなくて、自分の地元で投票を行うというルールらしい。職場でも、来週のXX日に投票のために帰省するので休みます」という人がちらほらいる。まあ、そういうことなら仕方がない。
技師さんはこんなものを購入してきた。
まず、エアコン用の電源のガワを取り外す。エアコンは通常よりも強力な電流を使用しているとのことで、そこから電気を引き込むということらしい。
ガバっと外れた。僕は電気関係は本当に苦手で電池の直列繋ぎと並列繋ぎぐらいしか分からない。キロワットとかキロワット時とかアンペアとかオームとか、もうさっぱり思い出せないです。同じ職場で電気関係の研究をしているYさんならこういうのも一目瞭然なんだろうか。
そして買ってきたプラグ用のガワをおもむろに取り付け始めた。
そして回路をペンチでブチブチ切断しながら引き込み作業を始めた。素手であれこれやってるけど大丈夫なのかな。
と思ったら、しばらくして家全体のブレーカーを落としに行った。まあ当然そうするんだろうが、遅すぎないか?最初からやっておくべきだったと思うのだが。
感電みたいな恐れていた事態は特に起こらず、無事に全部完了しました。やっと冷凍庫が動き出した。さっそくアイスノンとか食材をこちらに移動する。
技師さんが作業している間、インドの総選挙のことをずっと考えていた。
インドは、賄賂やブラックマネーという話はありつつも、与野党や権力者の剥き出しの攻防があり、徹底的な政治議論が行われている。各州は投票日を法定休日にし、有権者たちはわざわざ地方に帰省してまで投票しようとする。政治に対する真剣さが日本とは何もかも段違いだ。こういう国がこれからどんどんと振興していくなかで、日本は本当にどうなっていくんだろうか。
土曜日のハイライトは以上。以下は日曜日です。
Orion Mallの地上階にあるレストランは入れ替わりが激しいのだが、どうやらもう少し日本人側に寄せたものが出来上がるらしい。ユーミーなのかユーメーなのか。
オリオンモールの地下階に、海をテーマにした飾り付けが置かれていた。けっこう大きいうえに生々しい作りで、見ていて意外と飽きない。僕は海では絶対にサメに逢いたくないが、サメ系のドキュメンタリーとかは大好きなので、結構見入ってしまう。子供も見入っている。ベイビーシャークとか訳の分からないことを言っているが、きっとこれのことだろう。
謎が解けた日
日本からとても偉い人がやってきたので、打ち合わせや日本側の事情を説明してもらいつつ、夜はJetlagで懇親会。今週月曜にデリーにやってきて、そのままプネ、ハイデラバードと移動し、最後にバンガロールにやってきて、今日の夜にはもうバンコク経由で日本に帰るという超ハードな日程。僕なら帰国後に一発で風邪を引く気がする。
ところで、その偉い人とサシで面談をしている最中に総務の人から電話が入り「(昨日お願いされた)電気技師がマンションに来ているそうだ。誰か家にいるか」と言われた。出た、根回し無効化現象。今回は無効化っていうかそもそも根回しがなかったからちょっと違うか。相棒がたまたまマンション敷地内に居たので、急遽家に戻ってもらってなんとかなった。今日は例によって様子見であり、日曜に直しに来てくれるらしい。
そして、図らずもこのJetlagで、District 6が閉じている理由が判明した。なぜかというと、District 6でずっと働いていて顔なじみになったウェイトレスのお姉ちゃんがここで働いていたのだ。顔を合わせて「あぁ、あんたか」という感じでお互いに苦笑してしまった。そのついでに「District 6って何がどうなったの?」と訊いたら「License problem」と言われた。ただし、解決のメドは立っているそうで、5月末ぐらいには再開するという。「ひょっとして再開したらまたDistrict 6に戻るつもりだな?」と突っ込んだら「へへっ」という感じで笑っていた。ウケる。