来ませんでした

デリーから帰った翌日だけど,インターネットの接続業者が11時に来ることになっているので午前半休を取得して家で待機していた・・・けれど,やっぱり来ませんでした。腹を立てて電話すると,「transport problem」ということを盛んに言う。なんでもタイヤがパンクしてしまい,いま業者にタイヤを取替えに来てもらうところなのだという。そんなことをいう業者のオッサンの向こう側から,テレビ番組らしき音とキャーキャー騒いでいる子供の声が聞こえた。さて,ここから先どうやってこのオッサンになんて言おうかなと考えていると,続けて「行けるようになったら1時間前にまた連絡を入れるから」と言う。「それは何時頃になりそうか?」「ん〜3時ぐらいだ」「分かった。じゃあ2時頃に連絡が来ると思えば良いか?」「はい,その通り」というやり取りを経て,そこで諦めて会社に向かう。

しかし,けっきょく2時どころか3時になっても連絡はこなかった。そこで4時頃に連絡を入れてみると「ゲート(Brigade Gateway)のところまで来たのだが,うちの会社がBrigade側と調整していなかったようで,中に入れてもらえなかった」というのだ。1時間前に連絡をするという話と矛盾する(Brigade Gatewayのところまで来たら,我が家までは5分も掛からないはずなのだから)気がするけれど,それは取りあえず無視して「じゃああなたの会社がその手続きさえすれば入れるのだな?」「Yes,問題ない」「じゃあ,今日の何時ぐらいになるか?」「今日は・・・もう無理だと思う。手続き次第なので,入れるようになったらまた連絡を入れる」という。「分かった。できたらまた連絡を入れてください」といって切り上げる。

まあ,日本では考えられない杜撰さです。言っていることが本当なら仕事としてあまりにもだらしないし,嘘をついていて実はサボっているだけだとしたらとんでもない不届きだ。ググって出てくるブログや体験記を読めば分かるように,3〜4年前はおろか10年前でもそんな感じなようだし,きっと何十年も前からそうなんだろう。インド人はみんなこれで平気なのか?これが国民性や文化の違いなのか?と思っていたら決してそういうわけでもないらしく,ある程度以上の高等教育をきちんと受けてきて中産階級ぐらいになった人はこういう事態にはやっぱりウンザリするらしい。にも関わらずぜんぜん改善されていかないのは,そういう高等教育を受けて時間に追われる仕事や生活をする人が,まだまだ少数派だからじゃないかと思う。

 

19時ぐらいに切り上げて帰ろうとしたら猛烈な土砂降り。しかも雷まで派手に鳴っている。職場ビルの1階は帰るに帰れなくて困っている人で溢れかえっていた。自分の家は歩いて1分なので,カバンを頭にかざして走り抜けることにする。カバンが大きいおかげでほとんど濡れないで済み,入り口のところでまで来て勝利を確信した直後に,暗くて見えなかった深い水たまりに踏み込んで派手に滑って転び,びしょぬれになったうえに右肘を思い切り床に打った ( TДT)。マンションの入り口で雨宿りしながら談笑していたインド人のおじいさんとおばあさんがそれを見て心配そうに助け起こしに駆けつけてくれました。恥ずかしかったけど嬉しかった。

 

部屋に戻ると直ぐに服を脱ぎ捨ててカゴに入れ,シンガポールで買ったタイガーバームを右肘のアザになったところに塗り塗りした。いま,フルチンでこの日記を書いてます。以上。