悲哀

朝:シリアル

昼:社食カレー

夜:自炊

 

ビールが飲めないとか哀しすぎる。

 

Hさんのご家族が今日から夏休みです日本にしばらく帰るらしい。

 

「いや〜今日からしばらく嫁さんと子供が日本に戻るんですよね」

「へ〜、そうなんですか」

「いやぁ、久しぶりに独身状態なんですよね」

「でも酒飲めないんですよね…」

「…そーーーなんですよね」

 

という会話が繰り広げられた。

ハイウェイから500m以内の場所で酒が飲めなくなった件

朝:シリアル

昼:社食カレー

夜:自炊

 

咳が止まらない。平熱で食欲もあって運動も普通にできるのに,困ったもんだ。と思いながら出社したら,風邪で休むとボスから連絡が入った。ふと見ると向かいの席に座っているIさんも死にそうな表情をしていた。まさにパンデミック

 

半年ぐらいまえに「ハイウェイから500m以内の範囲では酒の販売を禁ずる」という無茶な法律が可決された。てっきりすでに施行されたものだと思っていて,それでも例外なくいろんなところで引き続き酒を飲めていたので,なーんだぜんぜん影響ないじゃんと思っていたのだが,実はその法律の施行は7月1日からだったらしい。

 

…で,最寄りのあらゆる場所で一気に酒が飲めなくなってしまった。District 6もシェラトンホテルも,いっさい酒を扱わないようになってしまっている。マイクロブルワリーのDistrict 6でビールが飲めないなんて,野菜しか出さない焼肉屋のようなもんである。本日は日本人社員による飲み会が設定されていたのだが,店側に確認するとそこも酒は出ない(出せない)という。もちろん店側のせいではなくて,ひとえにそんな変な法律を通したこの国の為政者のせいだ。

 

そして,ここからが話の核心なのだが,この「ハイウェイから500m」という条件について,施行の2週間前になって(つまり6月中旬ぐらい)やっと当局が真面目に各店とハイウェイとの間の距離を確認しだすようなモタモタした状況だったという。しかも,当局があらためて調べたところ,なんと一見してハイウェイに見えないような一般道でさえ,何十年も前の敷設時に「ハイウェイ」として定義されていたという記録が役所から見つかったらしい。そんなわけで,法律が可決した当時は思いもよらなかった範囲にまで影響が及ぶことになってしまった。どうしよう。でも決めたことだから予定通り施行しようぜ。…ということで,とにかく施行されてしまったのであった。

 

今後,この法律の影響を受けて酒を出せなくなった店たちがどうなるのかは分からない。肉を食えない焼肉屋なんて速攻で店じまいするだろうから,そうだとすると酒を出せないバーなんかは軒並み畳むんだろう。とんでもないな。これを機会に断酒するか。このグダグダさは日本ではなかなか味わえないな。

肉を求めて

朝:シェラトン

昼:自炊

夜:外食

 

冷蔵庫を開けると食材が底を尽いていた。野菜は近所のスーパーで買えるとして,肉は別のルートで調達しないといけない。オンライン販売のサービスもいくつかあるけれど,どうせなら今日欲しい。

そこでGoogle Mapsで検索してみると,住んでいるところから1km程度のところにKarnataka Ham Shopという豚肉専門店が引っかかってきた。検索結果の画像だけだとどんな雰囲気かいまいち分からないけれど,せっかく見つけたのだし,近いので散歩のつもりで行ってみることにした。

 

途中,道沿いに露店のマーケットが開催されていたので,面白そうだから歩いてみた。

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こんな調子で3〜400mぐらいずっと続いている。見たことのあるのから初めて目にするものまで,一通りのものは揃っているうえに,なにしろ価格が安くて,ジャガイモなら2kgで30ルピーと書いてあった。2kgで60円もしないのだ。オッサンやオバサンや家族連れやらの人たちが,大きな袋に野菜を詰め込んで買い物しまくっている。たぶん庶民向けのマーケットなんだろう。

しかし,どれもこれも瑞々しさが失せてヘロヘロに萎びた感じだし,写真を見れば分かる通り車道のすぐ真横で開かれているので排気ガスがじゃんじゃん掛かってくる。皮をむけばなんとかなるものならともかく,葉っぱものはここでは絶対に買いたくない。

また,歩道部分は極めて狭くて,例によってピッタリ密着してくるオッサンやニイちゃんたちをかき分けながら進んでいくような状態だった。

 

昼前ぐらいで日当たりも良好なので猛烈に暑い。滝汗を流しているところに排気ガスと土ぼこりが掛かってくるもんだから,体中がベトベトしてくる。途中で車がガンガンぶっ飛ばしてくる幹線道路をインド人に混じって平然と横切って,目指す肉屋のある市街地に入り込む。

 

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さっそく牛まみれな風景になる。野良犬もやたらと多い。ただ,どいつもこいつも暑さのためにぐったりしていた。

 

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途中から豚マークの看板がやたらと目につくようになった。このへんは豚肉街なのか。ちなみにここは軽食屋っぽかった。

 

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そしてお目当ての場所についた。

システムが分からないので近づいて中を覗き込むと,僕の体より大きそうな枝肉(縦半分の,ちょうど胸から腰ぐらいまでのところ)を,恰幅のいいオッサンが巨大なナタでガンガンぶっ叩いて解体していた。熟練してるらしく,手際よくあっという間に50cm四方ぐらいの分厚い肉のブロックを切り出して,それをさらにガンガン叩いて大きな賽の目に切り分けていた。見た感じ皮付きのバラ肉のようなので,あぁ角煮とかチャーシューが作れるなと思った。きっと,正しく伝えればヒレ肉だって用意してもらえるに違いない。

他にも周囲を観察すると,部位と価格を書いた小さな看板があった。しかし「豚バラ」の呼び方が英語でもヒンディー語でもカンナダ語でも分からない。とりあえず今切っているものを貰おうと思い,意を決してレジの近くまで来たところで,ふと気づいてしまった。完全に生肉なのだ。冷凍してあればともかく,生肉をこの炎天下かつ空気が最悪に汚いところを1kmも歩いて持って帰りたくない。デリバリーができるかどうか訊いてみたら,デリバリーはやらないと言われた。基本的に各人が購入して持って帰るというシステムらしい。

ここでかなり悩んだ。せっかくここまで来たんだから何か買って帰るべきだろうと思いつつ,腐ったら何もかも台無しだし,さっきの露天マーケットの葉っぱものじゃないけど,たとえ腐らずに家に辿りつけたとしても,排気ガスがもうもうと立ち込めるような道を持ち運んだ生肉を調理したくない。

いろいろ脳内でシミュレーションした結果,やっぱり今回は諦めることにした。珍しいものをいろいろ見聞できたことで良しとしよう,と。不首尾に終わった帰り道のマーケットのウザさは行きの10倍増しだった。

 

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マンションの敷地内にたどり着いたら,下水溝から猛烈な勢いで汚水が溢れ出ていた。なんとなく「温泉みたいだな」と思った。

 

 

都民ファースト圧勝。明日からいろいろと面白そうだ。

UB City・The Biere Club

朝:自炊

昼:自炊

夜:外食

 

熱はすっかり下がったけれど,喉が相変わらず痛くて咳がコンコン出る。ジョギングしようかと思ったけれど,大事を取って安静にすることにした。

…が,今晩は社外の友人と呑む約束があったので,特に深く考えることもなく約束を決行することにした。

 

19:00から呑む約束をしていたものの,読みを誤って1時間ちかく早く現地に着いてしまった。さすがに早すぎるので最寄りのショッピングモールで時間を潰す。そのショッピングモールがこちら。

 

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UB Cityというモールで,おそらくバンガロールではピカイチの場所。家から歩いて1分のOrion Mallとは格が違いすぎる。入っている店もグローバルなブランド店が大多数で,客の雰囲気もやや落ち着いている気がする。そりゃそうだろうな。こんなところ,インドの中間層は絶対に縁がないだろう。とはいえ,ファッション系の店ばっかりなので男には何の面白みもないんですが。

 

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いやーでも本当にハイソなムードに満ち溢れていて,周辺の街路とは別世界に感じられる。そのためなのかどうか分からないが,アジア人や白人とすれ違う率が他の場所よりやや高かった。外国人にとっての憩いの場なのか。

 

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そんな場所で,僕は一人チョコレートケーキを食した。Wikipediaで「帝都物語」の記事を読みながら。ぜんぜんインドと関係ないけど,帝都物語はマジで面白いのでおすすめです。ドルジェーーーフ!!

 

そうこうしているうちに時間が近づいてきたので,現地に移動する。

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憩いの場を一歩出るとたちまちこんな感じですから。

 

そして会場に到着。

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The Biere Clubという,いわゆるマイクロブルワリーである。空は明るく見えるけれど,もう19:00間際です。

 

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店内はこんな感じ。客層はインド人が9割,白人が1割という感じか。アジア人は見かけなかった。先に着いたので一杯頂くことにする。

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サンプラーを頼んだ。これ,右から2つ目のところにあるコップが枠の外に置いてあるのは,単に穴の間隔が狭すぎてコップが収まりきらなかったからです。左から4つ目の黒ビールのコップもだいぶ無理やり穴に突っ込まれているのが分かるだろうか。持ってきてもらった時点でそうだった。こういうテキトーさはさすがのインドクオリティー。

 

そうこうしているうちにEさんが到着。以前も一緒に呑んだことがあり,久しぶりにいっちょ呑みますかということになった。盃を傾けながら,他愛もない雑談からもうちょい真面目な(でも酒入ってるけど)ビジネス的な話までいろいろと話し込む。ここで日本企業がうまくやるにはどうしたもんかねー,と。

いい感じに暗くなってきたところで腹も膨れたので会計を済ませると,ひとり1200INRも行かないぐらいだった。うーむ安い。しかし,ぶっちゃけビールはそこまで美味しくもなかった。やっぱりDistrict 6最強か。最後はEさんの手配でUberで帰宅。ありがとうございました。

ハイデラバード出張2日目

朝:ホテルビュッフェ

昼:出張先で社食

夜:無し

 

朝起きたら、喉は痛いものの身体のだるさは完全に抜けた。念のためコンタック飲んでからホテルをチェックアウトして出張先に向かう。体調はその後も安定していたものの咳が止まらず、そのせいでプレゼン中は結構なサスペンスを味わった。

 

空港で他の人たちとも合流し、軽く一杯飲んでから搭乗して、ほぼ予定通り21:00過ぎにバンガロール着。咳はだいぶ落ち着いたけれどまだ喉が痛いので、おとなしく就寝する予定。

ハイデラバード出張

朝:シリアル

昼:社食カレー

夜:抜き

 

明け方4時ごろ、体が強烈に熱くて目が覚めた。体温を測ったら38℃。今日も休むか…と思ったものの、今日の午後からハイデラバードに出張予定なのだ。どうしようか、やっぱり休むか、でもなーもう飛行機もホテルも手配しちゃったし、それなりに大きなイベントだしなーなんてことをぐちゃぐちゃ考えながら水をがぶ飲みして二度寝。6:30に汗まみれで起床し体温を測ったら37.3℃。うわー微妙。悩んだ末に、バファリン飲んで出張を決行することにした。

 

で、いまホテルにいる。まだ熱っぽい。再びバファリン飲んだ。もう寝る。

鼻水・ランサムウェア・GST

朝:シリアル

昼:社食カレー

夜:自炊

 

熱は下がったものの,鼻水が止まらない。職場では自席にいても会議に出ていてもしょっちゅう鼻をかんでいた。別にやましいことは何もないけれど,ゴミ箱がティッシュだらけだと妙に気まずいのは何故か。そして,ボスも出社してくるなり「あーキツい…」と呟いて席に座り,一日中鼻声だった。向かいの席にいるIさんも昨日は出社したもののキツかったらしい。まさにパンデミック

 

新たなランサムウェアPetyaが発生し,インドでもさまざまな被害が出ている。今のところ職場では問題は起きていないけれど,IT部門から速攻で注意喚起のメールが流れてきた。世の中はいまどうなってるんだろうと思っていろいろニュースを検索してみると,チェルノブイリの監視システムがやられたのでオフラインにせざるを得ず,そのせいで放射線を計測できなくなってしまったので,作業員が計測器を持って現地に直接乗り込んで計測を続けるハメになっているという記事を見つけた。いやぁ,これは厳しい。今回のやつは前回のWannaCry対策が出来ていたら問題ないらしいので,つまり前回の騒動にも関わらず対策を怠っていたんだか何らかの理由で意図的にしなかったということなんだろう。そんな理由でこんな目に遭っている従業員は堪らんでしょうな。

 

GSTが7月1日から施行される。GSTはGoods and Services Taxの略称で,従来のインドは税制が複雑なうえに州ごとに税制が微妙に違っていたりもして不都合の極みだったので,それを(ほぼ)統一し簡素にしようということらしい。それで7月以降の出張旅費の精算でもあれこれ注意事項があるという展開が回ってきたのだけれど,読んでもいまいち理解できなかったので,良く分かりませんえんといって後で担当者に詳しく解説してもらうことにした。