バジパイ元首相逝去・HSRレイアウト

https://www.thehindu.com/news/h9be9t/article24701653.ece/alternates/FREE_660/Atal%20Bihari%20Vajpayee

 

バジパイ元首相が16日の午後5時に逝去。テレビの契約をしていないこともあって16日の深夜にネットのニュースで知った。17日の新聞は紙面のほぼ半分がそのことで埋め尽くされていた。正直なところこの人の存在はこのニュースで初めて知ったのだが、新聞記事をじっくり読んだりウェブで検索してみたりすると、インドの中ではかなり人望篤い有能な人であったようだ。詳細は日本語のWikipedia記事を見るだけでもかなり理解できるが、英語版を頑張って読むともっと詳しくなれるかもしれない。イメージとしては今のモディ首相の大先輩にあたる人らしい。

 

本日は朝からバンガロール市内のパートナー会社を4社巡って、いろいろ話をしたりこれまで実施したPOCの成果物を検収したり破棄してもらったりといったことを終日やっていた。終日やっていたというと簡単そうだが、車の移動だけでも後で地図を見てみると70km以上走っている状態だったり、帰宅したのが夜の21:00過ぎだったりと、かなりハードな1日であった。「70kmなんて何てことないじゃん」と思う人は思うだろうが、バンガロール市内にあって70kmはかなりの距離であり、交通事情も手伝って相当な時間を食う。おまけに道の舗装が悪いので、ガクンガクンと揺れて終始車酔いのような状態になってしまい、心底辛かった。

 

そんな辛い状況がだいぶ持ち直したのは、最後の最後に訪問した会社がHSRレイアウトという場所にあって、ここがとても開けた場所だったからだ。2年以上バンガロールにいながらHSRレイアウトには初めて行ったのだが、実にコスモポリタン的な空気が漂い、おしゃれな店やレストランがひしめく、おそらくIndiranagarやKoramangalaと並ぶシャレオツな街になっている。ここで訪問した会社がまた面白くて、機械学習や映像解析で一旗揚げようとしているベンチャーで、本来の目的を外れてずっと雑談とも仕事ともなんとも言えない話で盛り上がり続けた。

 

そうやって爽快な気分に戻ったのは良いのだが、HSRレイアウトは僕が住んでいるBrigade Gatewayとはバンガロール上でちょうど対角線に位置する一番遠い場所にあるので、そこから戻ってくるのが一苦労だった。一緒に出張していたローカルスタッフの相棒によると、これでも今日は例のパジパイ元首相逝去のために交通量が少なく(学校や公的機関は本日は臨時休業かつ関係者は喪に服すことになったため)、だいぶマシなんだという。じゃあ普段はどれぐらい大変なんだと訊いたら、「普通はここからBrigade Gatewayまで1時間半、今日なら1時間以内だろう」ということだった。こんな揺れる社内でジャスミンともなんとも言えない香りに包まれながら1時間も乗るのかと思うとまた車酔いになりかけたが、そのローカルスタッフとひたすら喋り倒して切り抜けた。頑張って英語で頭をフル回転させれば車酔いはなんとかなる。