はらいた

ただいま食中毒っぽい症状でふせってます。やることも打ち合わせもあったので夕方4時過ぎぐらいまで耐えたのだが、どうにも駄目になってきたので早退して水だけ飲んで寝た。

 

事の起こりは21日、ホテルをチェックアウトしてムンバイの南方から中心部側に戻り、パートナー先に打ち合わせに行った時のことだった。

パートナー側の要の人が、仕事のトラブル対応で徹夜したとのことで、会社に来るのが13:30頃になるからそれまで待ってくれと言われたのだ。それは致し方ない。そういう苦労は僕も味わってきたので良く分かる。そういうわけで会議室でメールを処理しながら待っていたら、パートナー側のホストが「お昼はどうする?」と訊いてきた。正直なところ大して空腹でもなかったので「まぁ、無しで良いです」と答えたら「それは駄目でしょう。ムンバイまで来たんだから、XXXXXを試さないか?」と言われた。馴染みのない響きだったので何だか分からなかったのだが、それ何ですかと訊いたら「ポテトバーガーだ。ムンバイでは有名だぞ」と仰る。ムンバイで有名なメニューか、ハイデラバードのビリヤニみたいなもんだろうか。芋のハンバーガーというと味の想像がつくようなつかないような微妙なところだが、断るのも恐縮なので「では、それで」となった。

 

そうしたらこういうのが来ました。

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簡単に説明すると「ポテトコロッケをパンに挟んだもの」となる。外側はともかく、内側は間違いなくポテコロの食感だ。味は悪くなかった。ビリヤニみたいなのと違ってジャンクフードの部類だろうが、美味しいのは間違いない。が、強烈に辛い。いつも会社の食堂で食べてるカレーやサンバルの数倍は刺激が強い。同行していたインド人ですら「いやぁ、これは辛い。俺でも辛く感じるぞ」と言う。そりゃ相当なもんだろう。

 

食べ終わった頃にホストさんがやってきて「どうだった?」と訊いてきたので「辛かったが美味しかった」と答えたら「これは有名なストリートフードなんだよ、ムンバイ人はみんな食べてるぞ」という。ストリートフードか、ストリートフードね。一瞬ギョッとしたのだが、もう遅い。このパートナー会社の目の前に、いかにもな感じのストリートフードの露天が何店も開いていて、ローカルの人達が交通量の激しい中で立ち食いしているのだが、きっとあれだな…。

 

その後はパートナー側の要の人もやってきて、空港に出発するギリギリの時刻まで打ち合わせを続けて一通りのことはカバーできた。そして深夜10時ごろに家に着いたのだが、すでにムンバイで空港の中に入った頃から胃の調子がおかしかった。どうにも気持ち悪くて、胃が膨張するような感覚が抜けないのだ。っていうか実際に膨張していたんだろう。バンガロールに着いて家に帰るまでの車での移動中に気持ち悪さが強くなり、いやぁーこれで車の中でゲロったら伝説になってしまうな、家までは耐えよう、なんてことを考えながらひたすら正面遠くを眺めて気を紛らわせた。

家についた瞬間は安堵感のためか気持ち悪さが消えたのだが、その後家族全員が寝静まったあとの午前2時頃、不意に耐えられないほど気持ち悪くなってしまい、家族の目を覚まさないようにそっとトイレに駆け込んで、胃の中のものをぜんぶ戻してしまった。ゲロゲロになりながら戻したものを分析すると、例のコロッケバーガーだった。お昼に食べてから今までの12時間ほど、ずっと胃の中に残って消化不良状態だったわけだ。そして、胃が張った不愉快な状態のまま全身の筋肉や関節が痛み、やけに熱っぽくなった。あぁ、あのストリートフードだな、と思った。症状が以前日本で急性胃腸炎になった時と良く似ているのだ。なぜか下痢は発症していないのだが、胃に留まっていたからだろうか。胃は不愉快だけれどひとまず吐き気は止まったので、うがいして歯を磨いてまた寝た。スムースに二度寝できないタチなのだが、この時は一瞬で落ちた。

 

で、翌朝すなわち22日の朝だが、この時は胃は引き続き絶不調なものの、体の痛みなんかは消えていたので、普通に会社に向かった。しかし昼前ぐらいからグーッと体調が悪くなり、食欲もまったく湧かず、そのまま仕事に気分を紛らわせて耐え抜いたが、午後4時ぐらいになって限界に達し、冒頭に繋がる。水を飲んでひたすら寝るしかない。家族の手伝いもあるので8時頃に一旦起きたので、そのまま今これを書いている。この苦しみ、ライフログとして日記に叩きつけるしかない。

 

なお、例のコロッケバーガーは「ワラパオ」と言うらしい。やっぱりストリートフードなんだな。知ったところでいまさらどうしようもないが。バンガロールにてストリートフードは何度か挑戦したことがあるが、こういう酷い目にあったことはない。今回の事件はなんとか避けることはできなかったものかと今も考えているのだが、半ばお客様のような人に勧められて断るわけにはいかないだろう。体を張って仕事してますという話に昇華しておくことにした。明日治ることを期待して、また寝ます。