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ドツボにハマる

まず朝飯。なんと牛肉のメニューがあったので試す。牛肉とタマネギを炒めてから煮込んだようなもので、ビーフストロガノフっぽい味付け。とても美味しかったでござる。

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左上から、パン、ローストしたトマト、ジャガイモとタマネギを炒めたもの、マッシュルームのマリネ、牛肉煮込み、パパイヤとパイナップル、バナナ風味のヨーグルト(超酸っぱい)。

 

そういえば、銀行口座を開いたり不動産屋を手配したり・・・といった諸々の手続きをするために、パスポートサイズの写真が7枚必要だということを職場の総務の人に言われたことを思い出した。ホテル暮らしは快適だけど、自分はとっとと家に落ち着いて生活を固めたいので、今日は顔写真をゲットすることにする。

Iさんが「マントリ・モールというショッピングモールに写真屋があるかもしれない」と仰っていた(ちなみに隣のオリオンモールでは写真屋は無かった)ので、どれどれとGoogle Mapで調べるとホテルから2kmぐらいの距離にあるようだ。これをすっかり鵜呑みにして、今日も懲りずに冒険してみることにする。

 

で、ゲートの外に出るとさっそく猛烈な交通量とクラクション。

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↑画面に収まってないけれど、後ろも左右も車とバイクとオートリキシャだらけです。

 

そのうち歩道らしい歩道が見えなくなってきたのでちょっと不安になりつつ、自分の方向感覚を信じて突き進む。

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すると、パッと開けた通りに出てきたので、そこで右折してまっすぐ突き進む。ホテルで見た時のGoogle Map様はそのようにおっしゃっていたので、それを信じることにする。

 

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開けた大通り。

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とにかく樹が多い。日陰が出来るのでとても助かる。色鮮やかな花が咲いているものもある。

 

しかし、油断すると道端はこんなことになってます↓

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本当にこんなのばっかりです。こういうところをガンガン突き進む。

 

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キリスト教の教会らしき建物がやたらと多い。写真に撮らなかったものも多いけど、5回ぐらい見かけた。

 

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猛烈に暑い(後で調べたら40℃だった)ので、たまたま目についた比較的綺麗そうな喫茶店に突撃する。「冷たいものは危険(加熱殺菌されてない可能性があるから)」という忠告を破ってアイスコーヒーを飲もうと思ったら、メニューが「Devil's Own」とか「Paradise Lost」とか謎すぎて困った。訊いてみても英語が分からないらしくて埒があかない。どれもチョコレートが入っているらしいので、散々迷ったあげく高くも安くもない中間的な値段のDevil’s Ownにしてみたら、チョコレートシェイクみたいなのが出てきた。のどが渇いてるのにこれかよ・・・。残そうかと一瞬考えたけれど、さすがに失礼だと思って頑張って飲み干す。

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インドは税金が高い。VatはValue-Added Taxで「付加価値税」。ひらたくいえば日本における消費税。州や物品によって違うらしいです。Service Taxはサービス税で、これもきっちり取られる。

 

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バンガロールに来て初めて信号を見た。みんな普段の交通マナーはぜんぜんなってないのに信号だけはきっちり守っていて、信号無視はおろかフライングも見かけなかった。

 

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トクホっぽいマーク。ぽいっていうかそのものか?謎すぎる。

 

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そうやって突き進んでいくうちに、↑のような比較的道が綺麗な脇道を見つけたので入ってみた。するとこれが強烈なダウンタウンで、日陰でじっとキセルを吸いながらじっと道を見ている半裸の老人とか、軒先にダンボールを敷いて寝転がっているおじさん(ホームレスかと思ったら、ヒゲや髪はちゃんと手入れされている)とか、人間の胴体よりも大きくて脂肪や筋が付いたままの生肉の塊を軒先にぶら下げている家とか、そんなのばかり。肉の家はおそらく精肉屋らしく、奥のほうでおじさんが大きな出刃包丁みたいなもので足のついた動物の体をガッガッと叩いてた。日本のスーパーでも精肉コーナーに行くと少し生臭い空気が漂っているけれど、あんなものとは比較にならない強烈な臭気が漂っていてオェッとなってしまったので足早に立ち去る。しかし、あんな環境でも10歳ぐらいの子供たちは店の中で平気で遊びまわっていた。

 

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そうこうしているうちにまた大通りに出る。抜けるような青空。まっすぐ突き当りを左に曲がると↓のような風景が出てきた。木陰で助かった。

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そしてついにマントリ・モールきたーーーー!!!歩道のコンディションが劣悪だったせいで1時間半ぐらい歩きました。

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雰囲気が伝わるだろうか。ここでもUnited Colors of Benettonなどの有名どころは一通りある。ちなみに一番下の写真はフードコートです。昨日のオリオンモールとは比較にならないほどの広さと人出。

 

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Whizzという店できちんと撮影できた。お店の人はとても親切で、プロらしい物腰できっちり対応してくれた。任務完了したのでスタバで休憩。インド人もいたけれど、なにより白人と東洋人が多かったのが目についた。東洋人は二人いたけれど、たぶんふたりとも日本人。ひとりは女の人で、白人の旦那さんと思しき人といっしょに飲んでいた。もう一人は爽やかな男性で、本を読んでいたのでさり気なく観察したら、やっぱり日本語の文庫本だった。白人も入れ替わり立ち替わり入ってくる。フードコートではいっさい白人も東洋人も見かけなかったので、おそらく先進国の人にとってのオアシスなんでしょうな。

 さて、出発。方向は概ね分かっているので、せっかくだから来た時とは違う道を辿って帰ろうとした。これがすべての失敗の始まり。

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一見賑やかで歩行者も多いので身の危険は感じないのだけれど、途中で道が変な方向に曲がってしまい、ここから完全に自分の位置を見失う。

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牛発見!ゴミをひたすら食い漁ってた。そして猛烈な動物園臭。

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電車。これがあるんだから、方角的には間違っていなかった、と思う。

 

さて、わかりづらいけれどこの時点でマントリ・モールを出てから2時間以上経過している。なのにどんどん交通量が激しい路地裏みたいな所に突入していって、臭さも野良犬も野良牛も激増し、看板も英語が無くなってヒンディー語だかタミル語だか分からないものばかりになる。イメージとしては「建物がボロいコンクリ作りで、臭くて、野犬や牛が闊歩している、鎌倉の小町通り」を想像してもらえば間違いないです。こんな場所、あきらかにホテルからの眺めの中には無かったよな・・・と思い、どんどん心細くなる。

それでも突き進んでいくんだけれど、見れば見るほど場所が分からない。この時点で諦めて、人生初体験のオートリキシャに乗ることにする。しかし運転手に「Brigade Gateway」と言ってもピンと来ていなさそうな顔をする。シェラトンホテルだとかワールドトレードセンターとかのキーワードを言うと、「分かった乗れ。150ルピー」だという。事前に調べてた相場からするとえらい高いな、これがぼったくりか、と思いつつ、疲れていたのでOKということにした。

これはいい。なにしろ速い。「オートリキシャ怖いですよー。トラックとかバスに轢かれそうでハラハラしますよ」と聞いていたけれど、個人的にはそういう不安は感じなかった。確かにそこかしこからバスやトラックが迫ってくるけれど、運転手はちゃんと周囲に注意を払っているようであり、まったく危なげなし。全面的に任せることにした。

しかし、問題はここからで、20分ぐらいずーっとぶっ飛ばしているにも関わらず馴染みのある風景がぜんぜん見えてこない。まただんだん心配になってくると、「ほれ、ここだ」と言われて降ろされたところが「Gateway Hotel」だった。この時味わった失望感は今のところ2016年最大だ。いやいや違うよここと食い下がっても、運転手も戸惑った顔をしていて話が進まない。どうやら本人に悪意は無いらしいのでますます困った。すると、運転手が歩行者を呼び止めて何やらレロレロ話しだす。たぶん道を訊いてるっぽい。するとその歩行者が「逆方向に歩いて信号の二つ目がBrigade Roadだよ」と英語で教えてくれた。これもなんか怪しい。そんな道、ホテルの近辺には無かった。しかし、これ以上食い下がっても解決しなさそうなので、サンキューと言って150ルピー払いリキシャを後にする。

そうして歩いて行くと、その2つ目の信号のところに、若くてサングラスを掛けた格好いい兄ちゃんがいたので、直感的に「この人なら何か知っているかも・・・」と思って道を訊ねると「ああ、知っているよ。オリオンモール(英語的にはオライオンモール)のところだろ?ここからだと遠いよ。リキシャに乗ったほうがいい」と言ってくれた。さらに「ブリゲード・ゲートウェイとか言っても通じないから、オライオンモールっていいな。これならみんな分かるから」とアドバイスまでしてくれた。マジ救世主。思わず握手しました。

そこで、目についたリキシャに声をかけて「オリオンモールまで」と言ったら「ああ、シェラトンホテルがあるところな」とまで言ってくれた。この時の救われた感、分かってもらえるだろうか。いや本当に嬉しかったのですよ。その場でガッツポーズとったぐらいだから。

 で、料金交渉をしようとしたら「実は知り合いが店をやっていてな、そこにちょっと立ち寄って土産物でも見ていけ。そのあとオリオンモールに行こう。料金は適当にな」と言う。ここでまた不安な気分になる。どう考えても店と共謀してぼったくる気だよなこれ。しかし、ここでさよならするような気力はもう残っていないので、貧乏人のふりを貫いて乗り切る覚悟を固めてOKした。じっさい、クレジットカードとかは持ってきていないので身ぐるみ剥がれてもダメージは少ないだろう。

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↑うさんくさいオッサンだけど、この時は本当に疲れていたので車に乗れるだけで心底ありがたかった。

凄いぶっ飛ばしているんだけど、それでもけっこうな時間が経つ。そうこうしているうちにとある建物の横に停まり「ここだよ。見てきな」と言う。地下に続く階段があるけれど、大きな窓から中を覗けて、かつ人がごった返しているので、極端にヤバイ場所ではなさそうだと判断して行くことにした。金は無いという姿勢は貫く覚悟で。

すると中はいろんな土産物が積んであって、白人の観光客らしい人たちもちらほら。そこで店員のアニキが「おおフレンド、なにかお探し?こっちきたまえ」みたいなノリ(←適当)で、絹のスカーフやローブを棚から出してきた。マフラーのように首に巻いたり羽織るのだという。素人判断ながら、触り心地から確かに質の良いものだと思った。いつまでもスリスリ頬ずりしたくなる感触。そこで試しに値段を訊くと3万ルピーだという。はっきり言って今の手持ちの10倍。買えるわけないし買う気もなかったのでひたすら断り続けたけれど、ここで強烈なしつこさを発揮してくる。最後は「じゃあ手付に200ルピーで差し上げるから滞在先の住所を教えてくれ」とか言ってくる。これはマジで胡散臭いので、向こうが根負けするまでひたすら断り続けて店を後にした。

リキシャのオッサンは「おや、何も買わなかったのかね」というので「まあ手持ちがないので」と応じると「じゃあとりあえずもらってこいよ。あとでホテルでカード持ってくればまたここに送ってやるから」という。ますますグルっぽい。自分が何と言ったかよく憶えていないけれど、とにかくもういいと断ってホテルまで連れて行ってもらうことにした。

ここからまた20分ほどぶっ飛ばして、やっとホテルに到着。ワールド・トレード・センターが見えた時にはちょっと涙目になった。そこで値段交渉になり、150ルピーも払ってしまった一回目の反省を踏まえて30ルピーぐらいにしようかと財布に手を入れたら、間違って10ルピー3枚の代わりに100ルピー3枚を出してしまった!!とんだ失態だけど、もう引っ込められない。しかもオッサンは「かなり長い距離だったから、もう100ルピーよこせ」という。午前中のコンディションだったらいくらでも断ったり交渉しただろうけど、もう一刻も早くホテルに入りたかったので言われるがままに払ってとっとと退散することにした。まあ、700円ぐらいだからいいや。と思うことにする。

 

部屋に戻ったらぐったり。iPhone6Sを見たら20000歩・15km歩いたというデータがあった。すでに17:00を回っていたけれど何もする気にならず、一風呂浴びてうたた寝。目が覚めたら夜8時だったので、ホテルの裏にあったブルワリーに向かう。

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インド人以外にも白人や日本人らしき東洋人がいっぱい。これもスタバと同じで異邦人のオアシスなのか。店の中に入ると巨大な銅タンクがあり、ガチでブルワリーだった。従業員も、今日見てきた人達とは明らかに雰囲気が違うスカした感じの人ばかりで、本当に異世界。

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ビールがズラッと並ぶ。上から4つ目のWHEAT STRONGの500mlを呑みました。

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かなり美味しいのにこれで415ルピーだから、日本の水準よりは安いと言えるだろう。

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豚バラの串焼き。スパイシーなソースが掛かっている。真ん中にあるのはレモン。お煎餅みたいなのに隠れているけれど、レモンの近くに岩塩もある。うまし。

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ベジタリアン用の、ザワークラウトと蜂蜜のピザ。上に載っているのはポテトサラダっぽいもの。

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この大きさが分かってもらえるだろうか。さすがに食べきれず2切れ残した。でも美味しかった。

 

これで合計1890ルピー。ちょうど3000円ぐらい。例のVATやら何やらが加算されていることを考えると、賞味の価格は日本よりやや安いといったところか。個人的には大満足。インドでこんなのにありつけるとはね。

 

考えてみれば、今日ってリキシャにボッタクられたぶんを勘定に入れても、マントリ・モールに行って帰ってくるまでの7時間で1500ルピーぐらいしか使っていないんだよなー。なのにブルワリーでは1時間半で1890ルピーを消費してしまったんだから、そう考えるとずいぶん安上がりで良い勉強させてもらったと思う。

  • 今後は無茶な徒歩の冒険はせず、なるべく会社に頼んで手配してもらったドライバーを使う。
  • それでもリキシャに乗る時は事前交渉と強気な態度を通す。
  • オライオンモールと言えば分かってもらえる。Brigade Gatewayの名前はたぶんハイソすぎてバンガロールの一般人には通用しない。
  • やっぱりプライベートのスマホを契約するべきだろう(万が一徒歩で遠出するときは、Google Mapを使えるかどうかで天と地の差)。

こんな教訓を得て、今日は終わり。さあ明日からまた職場だ。

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