会社の親睦イベント

今日は,会社のバンガロール支社が主催するイベントがあり,それに参加した。イベントといっても,立食パーティーがあったり見世物や演し物があるという砕けたもので,変に格式張ったことはしない。社員の家族もぜひ参加を,とされているので,いわば社員とその家族の懇親会といったところか。

 

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「砕けた」とはいっても,こういう丈の長い半正装のようなものを着てくる人が多いので,僕も着ていくことにした。これは同じオフィスのYさんから譲り受けたもので,なんでもYさんも別の人から譲り受けたらしいが,その人は小柄だったのでYさんの体格にはとても合わず,ずっとお蔵入りだったという。そういう話を聞きつつ,どれどれと思って着てみたら,ちょっと胸や背中あたりがムチムチな感じになったものの,まあちゃんと着れた。これで行くことにする。

 

会場はTaj West Endという超高級ホテルで,実際に行ってみて分かったのだが途方もない場所だった。

 

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背の高い木々が鬱蒼と茂っていて,一種植物園のような風景が出来上がっている。いわゆる「南国」とも違う,実にインド的な風景だ。その中に,趣のある庭園のような建築物がうまく調和している。実に広大で,単なる「ホテル」ではない。

 

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レセプション。

 

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ロビー。ゴージャスとしか言いようがない。

 

出張でよく泊まるハイヤットとかシェラトンと比べても星1つ多い感じがする。さぞかそお高いんだろうと思ったら,時期にもよるんだろうけど,一泊7000ルピーとか9000ルピーという数字が出てきた。あらやだ思ったよりも値頃。もちろん日本円にすると12000円とか17000円ぐらいするので安いとは言えないけれど,東京で五つ星ホテルに泊まるとこの倍ぐらいするので,そう考えるとだいぶハードルの下がるお値段である。何の用事がなくても,週末に試しに泊まってみようかと考えてしまう。

 

本来は10:00開場,10:30開始の予定だったのに,10:40になっても開場すらしなかった。日本人たちは真面目に定刻までに駆けつけているのでみんな待ちぼうけ。たまたま早く来ているインド人にそういうことを冗談交じりに指摘したら「それがインド人メンタリティーだ」と笑って切り替えされた。

 

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11:00ぐらいにようやく始まった。こういう広場でパフォーマーがいろいろと演じ物をしていたり,大音量で音楽が流れる中で,みんな好きな飲物(酒も含めて全部無料)のグラスを手に雑談する。

 

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パフォーマーの一人。片手でお手玉をしながら,もう片方の手(!)で3x3のルービックキューブを解くということをやっている。

 

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そしてやり遂げた。顔のあたりに全面が揃ったルービックキューブがあるのが見えるだろう。これには思わず拍手してしまった。

 

しこたま飲んで食べて酔ったところで,室内に移動し,その後は社員がめいめい演し物をしたり,アフリカから来ているドラマーがリズミカルにドラム演奏して皆を巻き込むパフォーマンスをするといった演し物が繰り広げられた。あまりに忙しかったのでほとんど写真なし。

 

そうやって帰ってきたのが18:00過ぎ。実に楽しかったけれど,心底クタクタになった。服を全部脱いでそのまま寝てしまう。目が覚めたら21:00。ビールを呑みに外にでて,今この記事を書いている。

日本語スピーチコンテスト

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バンガロール日本人会主催の「日本語スピーチコンテスト」を聴講しに、会場があるIISc(インド理科大学院)に初めて立ち入った。職場の事務員さんが日本語を習っており,その成果を披露するということでコンテストに参加しているのだった。その応援に駆けつけたというわけである。応援といっても聴講するだけなんだが。

 

IIScはIITインド工科大学)と並んでインドの頂点にある優れた大学院・研究機関である。世界的にはIITのほうが知名度が高い(ような気がする)が,インド国内ではIITとタメを張っているレベルであり,日本でいえば東大・京大のような関係じゃないかと勝手に思っている。そんな場所に入れるということでワクワクし,14:00会場14:30開始なのに1時間も前にやってきて,構内のあちこちを歩き回りながら写真を撮りまくった。それは別途記事にする予定。

 

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広大な敷地内を歩き続けてやっと会場に到着した。電気工学かなにかの講堂のようある。そっかーここでインドの若者たちは毎日勉強に励むんだな,と感動する。参加する事務員さんとその旦那さん(これが僕のこちらでの上司)もやってきて,「頑張ってね」と挨拶する。そうこうしているうちに他のコンテスト参加者や聴講者も集まってきて,14:30にスタート。日本人が仕切っているためか,ほぼ定刻通り。

 

大会はジュニア部門(初心者)とシニア部門(熟練者)とに別れていて,各部門から2名が選ばれ,その2名はその後「南インド大会」に出場する権利を得る。そこで入賞した人は,さらに「インド全国大会」に出場する権利を得られる。そして,全国大会に優勝した人は,日本への知見を深めるという名目で日本を10日間旅する予算を授与されるという段取りである。我が社の事務員さんはまだ日本語を習って1年目なのでジュニア部門に出ることになっている。

 

いざ始まると,みなさん驚くほど上手である。ジュニア部門の人もみんな上手だったけれど,これがシニア部門になると,ちょっと訛っていること以外はネイティブと変わらない言葉遣い・言葉選び・表現力なので一層驚く。なるほどジュニアとシニアとの間には確かに壁がある。自分は10年掛けてもここまでカンナダ語を話せるようになる自信がない。そう考えるとますます脱帽である。

 

残念ながら我が社の事務員さんは入賞ならず。しかし今回が初参加ということなので,ぜひこれからも頑張ってほしいと思い,「残念」ではなく「次の年にグッドラック」と伝えて激励した。スピーチ後に質問タイムがあり,そこは当然筋書きなしで即興の日本語のやりとりになるのだけれど,そこでもちゃんと質問を理解して正しく受け答えできていたから,きっとこれからまだまだ伸びるだろう。来年もまたここに来られることを願って会場を後にした。来年もIIScが会場なのかどうか分からないけど。

痛飲

早朝04:00に、夜間シフトのインド人スタッフから電話が掛かってきた。なにやらトラブルが起きていて、自力では解決できないのだという。普段は彼らの上司がそういう時に指示を出すのだが、たまたま木・金と田舎に帰っていたので、指示を仰げる人が他にいなかったのだろう。

といってもこちらも寝ぼけているので何が何やら分からない。必死に精神統一して話を聞き、ひとまず深刻な事態ではなさそうなので、あとは俺たちが引き継ぐから今日はもう帰っていいよグッナイと伝えて二度寝した。意識が飛ぶ直前に、あぁ彼らはこれから帰って寝るんだからグッナイじゃなくてグッモーニンのほうが良かったかな、という下らないことが脳裏をよぎった。

 

で、出社してから通常勤務のスタッフに指示を出し、手分けして調査したところ、要するに夜間スタッフのチョンボだと分かった。原因判明して嬉しくもあり、内容が内容だけにガックリもし、それを理由に自分一人で飲みに行きました。ビールは良い。苦しみを流し去ってくれる。

 

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ビールの醸造タンクって格好良いですな。

 

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スチームパンクっぽさすら感じる。これが萌えという感情か…。

喉が痛い

寝不足なうえに,デリー出張の影響なのか喉がイガイガしてやたらと鼻が詰まる。恐ろしいなデリーは。次はマスクを装着していくことにしよう。

 

しかし,昼に社食のカレーを食べてペロペロと汗をかいたら治った。スパイスの効果だろうか。

窓の(すぐ)外で花火

07:00過ぎごろ,窓の外から大音量の音楽が聞こえてきて目が覚めた。カルナータカ州の創立記念日ということで,ほぼ1日中マンションの外はお祭り騒ぎなのであった。しばらくインドの歌謡曲っぽい歌が流れたあと,何やら偉そうな来賓のスピーチが始まり,そのあともしばらく音楽やら踊りやら何やらが続く。こっちは眠くて仕方がないけれど,なにしろ窓を閉め切って枕に頭をうずめても平然と音が聞こえてくるのでどうしようもない。そういえば去年の今頃も同じ理由で同じように悩まされていたことを思い出した。けっきょく,普段は使わない耳栓(黄色いスポンジみたいなやつ)があったことを思い出して,あれを装着したらだいぶマシになった。ここでようやく二度寝

 

起きたらもう13:00を過ぎていた。外の騒ぎはまだ続いていたけれど,14:00ごろにいったん静かになったので,そこでなんとなく三度寝。夜遅かったうえに途中で変な起こされ方をしたためか頭が重い。

 

そうこうしているうちに18:00ごろになってまた猛烈にうるさくなってきた。今度は花火まで打ち上げられだして,それが我が部屋のベランダと同じ高さのところで炸裂する。幸い火花がベランダの中にまで入ってくることは無いものの,本当に目前といえる距離で炸裂するので,炸裂音の振動が内臓に伝わってくる。仕方がないので外に出てメシを食べて帰ってきたら,また続いていた。しかも部屋中が火薬臭い。けっきょくこのお祭り騒ぎは22:00まで続いた。

デリー出張

日帰りでデリー出張ということで,05:30に家を出発する。

 

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まずは空港で朝食のドーサ。この楽しみのためだけに頑張ってゆとりを持って空港に来るようにしている。

 

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デリーに着いたのは11:30ごろだったけれど,飛行機から外に出ると,空港の敷地にぼんやりとモヤが掛かったような状態になっていて,遠くが霞んで見えた。そして,雲一つない空なのに空全体が白っぽく霞んでいて,太陽がぜんぜん眩しく感じられない。空港に迎えに来てくれたボスとデリー在勤のTNさんはマスクで完全防護していた。二人によると,ちょうど今ぐらいの時期から空気が悪くなり始めて,冬になるに連れてどんどん悪化していくんだそうだ。これよりさらに悪くなるのか…。

 

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15:00からグルガオンという区域のお客様先を訪問することになっていたので,まだ時間がありますねということで最寄りの和食レストラン「京都」に行って昼食がてら事前打ち合わせをした。

 

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僕はカツ丼を頂いた。意外とちゃんとした味付けで美味しい。税込みで700ルピーぐらいだったかな。敷物のシェフの絵が良い味を出している。

 

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当然のように牛も犬もいて,さらに途中で野ブタだかイノシシだかのような生物と,馬やロバも見つけた。すごいぜデリー。

 

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お客様オフィスの近くにある日系のホテル「美咲(Misaki)」というところで,別の日本人TDさんと,協業会社のインド人二人と合流し,ホテル内のカフェで改めて事前打ち合わせをしてから全員で改めてお客様先に出発。このホテルのロビーには,大事MANブラザーズバンドの「それが大事」がパンクっぽくアレンジされて野太いボーカルの歌声で流れていた。TNさんと二人で90年代を懐かしむ。

 

お客様との打ち合わせを終えると,もう17:00を過ぎていた。フライトは20:30発だったので,そろそろ出発しないといけないので気を揉んでいたら,フライトが遅延するというメッセージがSMSでシレっと流れてきたのでちょっと安心した。

 

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ちなみにお客様先はいっさいの写真撮影が禁止ということで,入場ゲートのところでスマホタブレットのカメラレンズ部分にはこういう青いシールが貼られる。これは自宅に戻ってきて撮影したもの。

 

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フライトが遅延して少し時間に余裕が出来たので,最後にみんなで空港近くのショッピングモールのカフェに集まって,今日話し合ったことの棚卸しをした。

 

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まあ,話もそこそこにすぐビールを呑み始めたわけですが。

 

別用でデリーに来ていたYさんと空港で合流。帰りも同じ車で帰った。バンガロールについたらもう01:00近くて,家に着いた時点で01:30を回っていた。明日っていうか今日はカルナータカ州の創立記念日で休みだから良いけれど,これがもし仕事日だったらキツいだろうな。

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出勤時、マンションの入り口のところで地面に砂絵を描いている人達がいた。11月1日がカルナータカ州の創立記念日なので、それに向けて準備しているのだという。マンションの棟ごとに独自に描いているらしく、最終的にどの棟の絵が一番優れているかという競争になるらしい。

 

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そして、退社して帰ってきたときには出来上がっていた。なかなか色鮮やかに仕上がっている。結果が出るのは2日後だが、果たしてどうなるだろうか。