Century Club

なんとなく背中全体の筋肉が痛くて風邪の引き始めのような体調なので、外出もせず、食べる量も抑えて、引きこもって終日大人しくしていた。ふと、この背中が痛いのは単に一昨日のボルダリングによる筋肉痛が遅れて出てきただけじゃないかと思ったりもしたけど、風邪の引き始めということにしておく。

 

昨日は、8月にようやく本番稼働し始めたサービスのお祝いということで、インド人の同僚が関係者数名を集めて「飲もうぜ!俺の奢りだ!」ということになった。招待されて行ったところが、昨日の記事に載せたところである。もう一回載せちゃう。

 

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Century Clubという会員制のスポーツクラブで、かなりハイソな人達しか入れない。広い敷地内にテニスコートやジムや水泳プールやらがあり、もちろん飲み食いできる場所もある。そこでご馳走になった。

 

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クラブの創設者の銅像。このクラブは100年の歴史があるらしい。

 

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座った席から広い中庭を眺める。このあと凄まじい土砂降りになって、みんなで会話そっちのけで「すげーな」と見入ってしまった。

 

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山のように出てくる料理。頑張ってかなり食べたものの、これで前菜だと言われて度肝を抜かれた。一番左下にあるものはタピオカをこねて揚げたもので、外は粒々でカリカリ、中はもっちりしたゼリーのようになっていて、これは特に美味しかった。

 

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あのBiraにIPAが登場!僕は苦さを極めたようなあのIPAが好きで、日本でもインドの青鬼なんかを喜んで飲んでいた。

 

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大きな水槽で魚が優雅に泳いでいる。鯉かと思ったけど、大きめの金魚のようでもある。ちなみに僕は淡水魚はあまり好きではない。無駄に鱗がデカかったりしてキモい。

 

と、こんな感じでセレブが集うようなところだった。良い経験をさせてもらいました。

ボルダリングは楽しい

会社が引けてから家に帰って身軽な格好に着替え,メトロを使ってまたボルダリングのジムに行ってみた。それにしても,40分ぐらいの乗車で片道60円程度(34ルピーぐらい)なのは安い。交通渋滞とも無縁だし,定刻通りにやってくるし,電車っていうのは最強だな。

 

一番最初の日に受付で会員登録をしてくれた兄ちゃんがそこにいて,僕を憶えてくれていた。「お〜,あの時の日本人か。楽しんでいってくれよ」といって,特に何もチェックせずあっさり靴を貸してくれた。

 

中に入ったら20〜30代の人たちがたくさんいる。たぶんみんな学生や仕事帰りのサラリーマンなんだろう。中には国籍は分からないけども西洋人も3人ほどいた。みんな思い思いに壁に昇ったり,コーチを付けて高い壁に挑んだりしている。

 

僕も適当に登って肩慣らしをしていたら,近くを通りかかったコーチが「お前は初めてか?」と訊いてきた。「そうです」と答えたら,「じゃあこっちに来たまえ」といって,初心者用の練習用の壁を教えてくれた。

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「この壁を左から右に向かって進みなさい」という。ただし,手で掴むべきところはちゃんと決まっていて(黄色いテープが貼ってあるところ),そこ以外を掴んではいけないという(足はどこにどう置いても自由)。これだけだと一見簡単そうだけど,さすがによく考えられていて,僕のような素人には真ん中あたりで一気に難しくなるように絶妙な塩梅で石が配置されている。それでもなんとか右端まで行ったら,ずっと見ていたそのコーチが「まだ終わりじゃない。そのまま壁の向こうに行くんだ」と言う。これがキツい。90度の部分を超えた直後に落ちてしまった。「難しいだろう。これが出来るようになったらビギナーより上になれるぞ」とハッパをかけられた。

何度も挑戦していると,冒頭の受付の兄ちゃんが石のネジを点検しにやってきた。その時に「ひとつコツを教えてやろう。手はな,曲げずに伸ばすんだ。体を壁に近づけようと思って手を曲げると疲れるだけだからダメだ。ただ体重を支えるだけでいい。そのかわり足は曲げるんだ」と教えてくれた。つまり,しゃがみ込むようなポーズで,手を伸ばして石を掴むだけでいいのだという。これをやってみたら確かにずいぶん楽で,さっきよりも遥かにスムースに進んでいけるようになった。面白いのでこの壁ばっかり1時間ぐらいやっていて,ゴール間際まで行けるようになった。そこで握力が限界に達したので終了。例によってこの記事を書いている今も前腕の筋肉がプルプルしている。

 

 

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こんなのもある。よくプロとか気合の入ったアマチュアがやっている,地面と水平になるようなポーズでよじ登ってるやつ。こんなの永遠にムリな気がする。

 

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そして,なんとマットに日本人のサインが!!以前バンガロールに住んでいた駐在員の会員さんだろうか。かなりほっこりした。

 

[2017/10/14 追記] 本名を堂々と載せるのは良くないという指導が天から入ったのでモザイクをかけた。考えてみれば当然の配慮だった。ご本人たちにはうっかり失礼しました。ご迷惑がかかっていないことを祈る。

 

Toitで飲んで帰ろうと思ったけれど,明日も仕事だからおとなしく帰ることにした。自宅近くの駅に着いたら滝のような土砂降りで,しばらく駅で立ち往生した。しかし止む気配がないので腹をくくってダッシュし,びしょ濡れになりながらマンションの敷地内に戻った。その途中でDistrict 6が目についたのでびしょ濡れのまま何食わぬ顔で中に入ってビール2杯呑んだった。

獣臭

珍しく朝から雨。そして午後も17:00ごろから猛烈な雨。ビルの1階は帰り損ねた人たちで溢れかえっていた。筋肉痛が収まったのでまたボルダリングに行こうと思っていたけれど、さすがに諦めた。

 

夕食は豚バラを使って豚汁を作ってみた。ところが、豚汁にするには肉が少し厚すぎたうえに、脂肪が多いのと変な臭みが強くてぜんぜん美味しくない。この臭みはなんだかよく分からない。腐っているといった類いの臭いではないと思う。生臭いというかエグいというか、とにかく不思議な臭いだった。もしかしてこれが「獣臭い」というやつだろうか。頑張って食べ終えたら胃が猛烈にブルー。今もキツい。

 

保湿クリームの試供品

職場のカフェテリアの入り口兼通路はちょっとした広間になっていて、そこでビラ配りや銀行のクレジットカード勧誘や新しいお菓子やドリンクの試食品配りやらが行われている。

基本的にそういうのは全部無視するのだけれど、昨日は考えごとをしながら歩いてたせいで、不意に目の前に出されたものを反射的に受け取ってしまった。

 

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保湿クリームの試供品。容器は直径2cmぐらいで、それなりに使い出のある量が入っている。とりあえず風呂上がりに顔に塗ってみたらツルツルのスベスベでござる。 

全身が筋肉痛

体中が熱く,「うわー風邪引いた!」と焦ったところでパッと目が覚めた。風邪ではなくて全身が筋肉痛で悲鳴を上げていたのだった。腕はおろか背中も脇も胸も肩も痛い。不思議なことに尻やふくらはぎの筋肉まで痛い。ボルダリングで普段使わない筋肉をガッツリ使ったということなんだろうか。しかし,風邪のような嫌なダルさは無くてむしろさっぱり爽快。しばらく前にクリケットをやった翌日の筋肉痛もちょうどこんな感じだった。たまにはジョギングだけではなくてこういう全身運動もしたほうがいいんだろう。

 

仕事を終えて家に帰ってう◯こをしたらトイレットペーパーが切れた。補給しないと明日は本当に手で拭くことになってしまう。どうせそのあとシャワー浴びるんだからマジで手で拭いてみようかなと一瞬だけ考えたけれど思い直し,おとなしく買いに出た。

インド映画鑑賞会・ボルダリング(初回編)・ビール

本日はインド映画鑑賞会の日で,珍しく午前の部のほうに行くことにした。10:00から開始なのでちょっと早めの09:00過ぎぐらいに会場のThe Chanceryホテルに到着し,ここの朝ビュッフェを試してみることにした。

 

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さすが,トヨタさんがプロデュースしているだけあって日本食も出てくる。といっても自分で好きなように選べる仕組みではなくて,この写真にある一式が揃って出てくる。それでも充分美味しい。

 

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これだけだと寂しいので,トマトの肉詰め,ベーコン,野菜をバターで炒めた(?)もの,ゆで卵といったものも試してみた。これらは普通のビュッフェから自由に選べる。これだけ食べて400ルピー強なので異様に安い。シェラトンの朝ビュッフェが如何に贅沢かを思い知った。

 

食べ終わって09:50ごろに会場入り。MZNさんもいて,先日ドバイに行ってきたという旅行談を聞く。「まー2日も居れば充分かなー」とアッサリした感想から始まったのに,その後砂漠のツアーで車のタイヤがパンクして立ち往生したとかエキサイティングな話が飛び出てきて俄然興味が湧いてきた。というところで10:00になり映画開始。

映画の内容については,あらすじから豆知識までこのページに完璧にまとめられているので詳しい話は省く。劇中に挿入歌がしょっちゅう入るけれど,ダンスは一切なく,ユーモラスな登場人物がひとり・ふたりいるぐらいで,真面目な話である。上のページにもあるけれど,終盤にはスリラーやサスペンスの要素も少し入ってきて面白かった。なお,そのサスペンスシーンのちょうどクライマックスに近いところで停電になり,会場が真っ暗になって全員が苦笑。

 

観終わったあと,その足でボルダリングのジムに行った。ホテルを出てメトロのMGロード駅まで歩き,そこからメトロで3駅ほど。

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どうでもいいけど格好いい風景だったので撮ってみた。ただ,その近くに人間の二の腕ぐらいの大きさのネズミの,蝿がビッシリたかって悪臭を放つ死骸が転がっていたのは内緒だ。

 

場所はもう心得ているので迷うことは無かったけれど,今日は前回使わなかったエレベーターを試しに使ってみることにした。

 

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古びた茶色の木のドアを開けるとさらに格子状(と言えばいいんだろうか)のドアがあって,それも全部手で開ける。上写真の一番右側が木のドアで,真ん中あたりの黒いのが格子状のドアを開けたところ。

 

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中に入ったら手動でドアを閉めていく。ここまで全部手動。

 

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エレベーターの上昇下降も全部人力だった!という展開なら面白いのだが,さすがにそんなことは無かった。ボタンを押すと即座に動き出す。

 

そして受付に行きお金を払う。500ルピーだと思っていたが,基本的に1回400ルピーらしい。ただし専用の靴を履く必要があり,それが100ルピーなのだという。足のサイズ(26cm)を伝えて貸してもらった。もし前の使用者が水虫持ちだったらと思うと履くのを少し躊躇してしまうけれど,気にしないことにしてズボっと履いた。

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こんな感じの靴。

 

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中に入ったらもう一面こんな感じ。みんな手にチョークの粉(すべり止め)を付けて昇るので白くなっている。下のほうの写真は初心者向けのいちばん簡単なやつで高さも4mないぐらいだけれど,これでさえかなり苦労した。同じ色の足場や手がかり(赤とか緑とか)だけを使うのがルールで,この写真には写っていないけれど左側のほうに黄色や青色の足場もあり,青→黄→緑→赤の順に難易度が上がっていく。青色は一番簡単,黄色もちょっと苦労するけど初見でなんとかなる。しかし緑色になるとだいぶ苦戦し,赤色に挑むころにはもう腕がクタクタになってしまっていて完登できなかった。情けなや。

 

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これは専用のハーネスを装着して登る必要がある。さすがにこれに挑む勇気はまだありません。

 

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二階。こちらは訓練というか修行というか,そういう目的の場所。縄跳びとか懸垂用の棒とかバランスボールとかいろいろ置いてあった。左上の壁に掛かっている板は,手だけを使って登るというやつ。ちょっと試してみたけれどとてもムリ。お手上げ。

 

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二階からさっきの初心者用の壁を見下ろす。下の黒い部分はマット。こうやって見下ろすとけっこう高く感じられて怖い。

 

この会場に入ったら,11〜12歳ぐらいの女の子が一人でガンガン登っていた。とても人懐こい子で,僕を見るやいなや駆け寄ってきて「どこから来た?」「初めてなのか?」「なんでボルダリングやりたいと思ったの?」と質問攻めにしてくる。そのうえ「じゃあ教えてあげる」といってさっきの初心者用の壁の登り方をレッスンしてくれた。けっこう指導が厳しくて,足をかける足場を間違えるとノー!!と言って怒る。緑あたりで苦戦していると,アタシが登るから見てなさい!といってガンガン実践しはじめる。そのあとも会場の設備をいろいろ案内してくれて,なんとなくこのジムの関係者の娘さんなのかな?と思った。休憩している時も先輩のような物腰で元気に話しかけてきて,ああ「おしゃま」っていうのはこういうことを言うんだなと思った。

1時間もやると腕がクタクタになってしまって,スマホを持つ手が細かく震えだした。今日はもうこれで引き上げるかと思い,着替えて撤収準備。

 

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最後に,受付のところにいたみなさんを記念撮影。大喜びで集まってくれた。正面の女の子が鬼教官で,一番左の女性はその鬼教官のお姉さん,後ろの赤いシャツの青年がお兄さんだという。お姉さんがスニータ,お兄さんがロキ,鬼教官がスリーという。では一番右の人は父親か?と思ったらぜんぜんそんなことはなく,ただのスタッフだった。名前は忘れた。

去る前にちょっと雑談し,何とはなしに年齢の話になったところで,自分は41だというと全員が驚愕した。やっぱり日本人は若く見られるんだろう。鬼教官は「15ぐらいかと思った」と真面目な顔をして呟いたので最高に気分が良くなる。なお,スニータが21,ロキが18だそうです。いずれもスリーとはずいぶん歳が離れている。スタッフの人の年齢は訊きそびれた。想像するに30ぐらいだろうか。インド人の年齢は外見だけでは判断しづらい。

 

ジムを失礼したあと,前回見つけたToit Brewpubに行ってみたら,18:00からオープンだからその時に来なさいと守衛さんに言われた。まだ16:00なので2時間も待てない。帰ろうかなと思ったけれど,せっかくここまで来ているのでGoogle MapsでBreweryで検索してみたら,1.5kmぐらい離れたところにやはりビールパブがあるようだったので,頑張って歩いてみることにした。

 

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相変わらず樹が生い茂っている。この光景は何度見ても感嘆する。比較的広い道だけれど,ほとんどの場所がこうやって樹で覆われているので日光が完全に遮られる。これで排気ガスとかゴミの悪臭さえなかったら最高に気持ち良い風景なのに,惜しい。

 

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おしゃれな看板が目についた。Drunken Monkeyというからここでも酒が飲めるのかと思いきや,スムージーの店らしい。最後に小さく「on JUICE」と書いてあるのはそういうことか。これはこれで面白そうだからいずれ試してみます。

 

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こんなところでサムソナイトを発見した。以前訪れた場所よりも大きそうに見えるので,ここもいずれバンガロールを去るまでに突撃してスーツケースのひとつでも買ってみることにしよう。

 

そしてようやく辿り着いた。やっぱり歩きにくいので余計に時間を食ってしまった。店の名前はThe Vapourで,ウェブページを見る限りなかなかお洒落そうである。なお店を開けていることは電話で確認済みだったので安心して中に入った。

 

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エレベーターで登りきったところにいきなり凄い座席があった。といってもここは単なる待合席なので普通は使われない。

 

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実際の席はこんな感じ。奥に醸造タンクが見える。良い雰囲気。

 

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やはりまずはサンプラーだろう。ということで右から順にエール,バスマティ(謎。米を使っているのか?),小麦,オクトーバーフェスト仕様の特製。バスマティはとても薄口で癖はほとんどない。小麦もやや薄味でちょっと物足りない。

 

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そういうわけでオクトーバーフェスト仕様のやつを改めていただくことにした。これは適度にコクがあって美味しい。

正直言って前回行ったToitのほうがビールの味は上だと思うけれど,これだけ飲んで二品ぐらい食べて1000ルピー程度だったので充分だろう。ビールがなにしろ安かった。500mlでも220ルピーぐらい。

 

店を出たらだいぶ日が傾いており,メトロ駅まで歩いて戻ったころにはだいぶ薄暗くなり,途中からはとっぷり日が暮れた。家に着いたら19:00過ぎ。とりあえずシャワーを浴びて一息ついてからこのブログを書いている。そして,22:45の今でもまだハブラシを持ったりキーボードを打つのに苦労するぐらい手の筋肉が萎えている。ボルダリングは想像以上にハードだった。