マハラシュトラ州が凄いことになっている件

生真面目な日本人スタッフとごくごく一部のローカルスタッフだけが出勤している状況の中で、ふとニュースを見ると、ムンバイどころかマハラシュトラ州全域で、スーパー・銀行・薬局などの決定的に大事な施設を除き、すべての会社・施設が3月31日まで閉じることになったという記事が出ていた。ちょうど仕事上のパートナー会社がムンバイにあるので、いよいよ彼らも全面的に在宅勤務かと思って電話で探りを入れてみたら、やっぱりそうらしい。他にも何人かに話を聞いてみたら、みんな在宅という話だった。

そのうちの一人は、3月10日のホーリー祭の時に「キミら、こんな状況でもマジでホーリーやってんの?」と訊いたら「当たり前だろ。うちは安全だからな。っていうかそっち(バンガロール)はどうなんだ。危なくなったらいつでもこっちに来いよ。連日徹夜業務で歓迎するぜHAHAHA」というクソ面白くもないジョークを吐いた奴だったのだが、実際、当時はマハラシュトラ州ではコロナ患者が報告されていなかったのだ。今日、探りの電話を入れたついでに「やっぱホーリーやったからこんなことになったんじゃねーの?」と言ったら、「まー、やっぱりそうだよな」と笑っていた。実際、笑うしかないだろうな。

 

真面目な話、インドで一番ビジネス活動が活発で、連日世界中と繋がりまくっているムンバイやプネが、この状況下で無傷でいられるわけがないだろう。まだ患者が報告されていなかった時から、はっきり言ってみんな内心ではそう思っていたに違いない。

 

そのうち、うちのプロジェクトチームの女子三人組とボウズの二人組がおずおずとやってきて「Amaken-san、実は在宅勤務できないかと思いまして…」とおずおずと申し出てきた。なんでも皆のご両親が心配しているらしく、家に残っていなさいと言ってくるらしい。それは確かにそうだろうな。もともと彼らにはピーク時間を避けて遅めに出勤しても良いということを伝えてあったのだが、この状況だと在宅勤務をしたくなるのも当然だろう。そういうわけで、急遽IT部門に相談して彼ら彼女らが社外にノートPCを持ち出せるように手配し、週明けから在宅勤務OKとすることにした。

 

うちの会社は今のところ在宅勤務を強制するには至っていないので、僕は当面出社するつもりである。とはいえ、お隣のマハラシュトラ州がこんな事態に陥っているのだから、遠からずカルナータカ州も同じことになるだろう。