ディワリな日々

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ディワリの日々は続く。

 

このVedic Chaiという茶店で毎日17ルピーの甘いジンジャーティーを飲んでいるのだが、そうやって日々通っていたら店員の2〜3名とすっかり顔見知りになってしまった。今日もここで一杯注文したら、店員がお茶を汲みながら「おまえ、どこにも行かないのか?」と訊かれた。「モルディブに行ってきたよ」と返したら「え〜、おまえ、ディワリって今週ずっと続くんだぞ、もっと休めばいいのに」と言われたので、「でもお前も休んでないだろ」って行ったら「まぁな」と苦笑してお茶を出してくれた。


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他の会社がどうしているか分からないが、僕の会社は毎年社員全員に何かしらディワリの贈り物をしてくれる。3つの中から選べて、今年は数千ルピー程度の商品券と、もう何だったか思い出せないがひと目見て「あ、これはいらんわ」と判断したものと、あとは小さいスーツケースの中からひとつ選べるということになっていた。いちばん使いみちがありそうなのがこの小さいスーツケースだと思ったのでそれを選んだのだが、それが今日届いた。使いみちがあると言っても今すぐに使うような用事もない。とりあえず子供のおもちゃとして与えようか。

バンドス島(2)

3泊4日でモルディブに行ってきたわけですけども。

といっても初日はバンドス島に辿り着いた時点でもう日が暮れていたし、4日目は朝8時にはロビーでチェックアウトして午後3時過ぎにはバンガロールに着いていたので、正味まる2日ぐらいの滞在だった。

 

今回は雨季の範囲内なのだが、チェックアウト時に少し立ち話をしたドイツ人のホテル従業員(インターン生)によれば、11月初旬から乾季でハイシーズンに突入するので、今はちょうどその境目のような時期だそうだ。そのためか、2日間の間はわりときっちり晴れてくれて、暑いほどの日差しだった。チェックアウト日の朝はけっこう曇っていたので、運が良かった。

 

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モルディブだけあって海は文句なく綺麗。ただ、マレにごく近いということもあって、少し見渡せば文明の産物がけっこう目に入ってくる。


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このクレーン車は別にマレとは関係なくて、たまたま護岸工事のようなことをしていたようである。あるが、やはりこういうのが目に入ってしまうとちょっと残念ではある。

 

クレーン車の音が聞こえてくると、波打ち際でのんびりしていてもイマイチ無の境地に浸れないので、2日目は少し場所を変えることにした。
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我が家が泊まった場所は、上記地図のやや右下にあるGalleryというレストランのすぐ近くであり、そこから南東側にマレがある。なので、そこからほぼ対角線上の反対側にある場所にわざわざ歩いていった。わざわざといっても海岸沿いに10分も歩けば行けてしまうのだが。

 

そちらは地平線の果てまでほぼ海しか見えず、おまけに潜ってみると岩場が多くて魚もちらほら居た。本格的なスノーケリングには程遠いけれど、それでも暇つぶしには充分だろう。もっとも、僕は実は魚類にはあまり興味がなく(でも自然系ドキュメンタリーで魚の生態なんかを観るのは好きなのだが)、むしろどこまで遠浅の景色が続くような幻想的な風景のほうが好みである。

 

この他にも、子供用の保育施設(無料)やベビーシッターサービス(有料)が完備されており、クリニックなんかもあったりする。確かに子供連れ、それも乳幼児や幼児連れにはベストな場所といえる。2日めの夜にはToy Story 4の上映会なんかもあって、家族全員で繰り出した。僕はToy Storyシリーズを観るのはこれが初めてなのだが、けっこう面白くて思わず真剣に観始めてしまった。しかし相棒が腹減ったというので、渋る子供を宥めつつ夕食に向かったりした。

 

今回は朝食込みの宿泊プランを選んだので、朝食は無料だが昼食・夕食は有料となる。どれもGalleryというレストラン会場でビュッフェ形式で供されるのだが、夕食は大人ひとり60USドルだった。うひー高い。しかも酒類は別腹で有料扱いである。昼食はビュッフェでは取らなかったのでいくらか分からなかったが、Galleryとは別に24時間サービスのレストランがあって、そちらはハンバーガーセットとビール(アサヒ)で税込み39ドルだったので、こちらにしても良かったかな。どちらせによ高いけど…。


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チェックアウト後、マレまでのスピードボートを待っている間、ふと船着き場の下を覗き込むと、大きな魚が大量に群がっていた。ちょっとした生簀のような光景だが、餌付けでもされているんだろうか。子供は大喜びで眺めていた。


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というわけで、駆け足だったけれど2回めのモルディブを堪能させてもらった。相棒は今回が初めてだったので、ことのほか感激したようである。


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帰りの空港で、イミグレを通ったあとについこんな広告を見つけてしまったので激写。真ん中に自分の姿が写っているがヘッチャラ。

 

で、このSonevaという会社のウェブサイトに行ってみた。

www.sonevavillaownership.com

 

初っ端から一介のサラリーマンには手の足も出なさそうな光景が次々と出てきて萎えるのだが、特にSoneva Janiというのが凄い。具体的な価格は見つからず、「まずはお問い合わせを!」という具合なのだが、FAQを読むと少し面白い話が見つかった。

 

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”Leasehold”ということなので、要するに賃貸契約らしい。完全所有権をもらえるわけではないようだ。”the lease to date (2018)”というのはちょっとピンと来ないのだが、「2018年現在のリース期間」ということだろうか。とすれば今買えば46年借りられ、さらに追加で500万USドル払えば+49年延長できるということか。500万USドルといえば5〜6億円ぐらいだが、僕には到底無理だとしても、想像したほど高いものでもない気がする。しかし、最初の段落の最後の文言を読むと、それをさらに島にあるヴィラ数で割るような数式も出てきており、何が何やらである。そもそも46年とか49年とか行っているが、モルディブはその頃には海の下になってしまいかねない気がするが、大丈夫か。


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そしてバンガロール。ディワリの真っ最中。目出度い。あと、今も外で花火がうるさい。

バンドス島(1)

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Air Indiaによる直行便でバンガロールから直接マレに向かった。直行便は現地到着が午後3時過ぎになるので、それを惜しんでもっと早めに現地到着できるスリランカ経由ルートを選ぶ人も多いのだが、今回は子供連れということもあり直行便を選んだ。そして、案の定1時間近く出発が遅れて現地到着は5時過ぎになった。さすがAir India。


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機内にある、緊急時の対処方法を説明したカードの図。海上に不時着した際には海に飛び込んで退避せよという話なんだと思うが、飛行中に外に向かってパラシュート無しダイブを敢行しているようにも見える。


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イミグレを抜けて空港の外に出た時にはすでに日もとっぷり暮れていた。オフシーズンにも関わらず人混みの多さに驚く。


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こんなボートに乗ってバンドス島に向かう。かなりのスピードでぶっ飛ばして15分ぐらい掛かったと思う。船酔いするほどではないが、けっこう揺れた。

 

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ホテルのロビー。チェックインはスムースに進んだ。幸い部屋がロビー最寄りだったので食事をするにも海に出るにも楽で助かる。


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部屋はこんな感じ。今回は乳幼児用のベッドも準備してもらった(無料)。「バンドスは家族連れには絶好の島である」という話を相棒がご友人達から仕入れてここにすることに決めたのだが、確かに島は子連れの家族達がとても多かった。これは以前宿泊したマーミギリとは決定的に異なる。他にもクリニックやプールや遊び場やベビーシッター施設なんかも完備されているらしく、もともとそういうテーマの島なんだろう。かといって別に無駄に俗っぽかったりうるさいわけでもないので、確かに小さい子供を連れた人たちにはオススメかもしれない。

モルディブ行ってきます

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行ってまいります。3泊4日で。モルディブ綺麗だけど長く滞在しても飽きるので、家族旅行ならこれぐらいで充分だろう。

 

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家族でそれぞれスーツケースにあれこれ詰めて準備していたら、ドアベルが鳴った。開けてみるとD氏で、僕が以前ご自宅でごちそうになって大絶賛した自家製プラム酒を持ってきてくれたのであった。以前僕がD氏に日本酒をプレゼントしたことがあったのだが、それのお返しだろうか。なんにしろこれは嬉しい。丁重にお礼を言ってありがたく頂いた。

 

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出発前だが軽く一杯飲んでみた。プラムの甘みと強いアルコール度数で体に染み渡る。油断するとパカパカ飲んでしまいそうな危険なお酒なので、鉄の意志で一杯だけにして切り上げた。残りはモルディブから帰ってからいただこう。

 

そこでふと気付いた。

 

ヴァラナシで「家では酒を飲まない」と誓いを立てて以来、今の今まで家では一滴も呑まずに過ごしてきたのだが、図らずもここで禁を破ってしまった。まあ、これも外交とか社交の一環ということで。

ハリーム(を食べられなかった)

もう何ヶ月も前のことだが、日本からの出張者御一行がバンガロールに来ることになって、事前に彼らに会食時の食事の希望を訊いたら「ハリームを食べたい」と提案された。ハリームってなんぞ?ということでググると、真っ先にWikipediaのページが出てきた。ウェブの集合知ってのは本当に凄いな。30年前の世界で「ハリーム」と聞いて調べようと思っても、どこから調べていいかまったく検討もつかない。やっぱり平凡社百科事典だとかブリタニカ(日本語版)だとか、まずはそういう文献にあたることになるんだろうか。

 

で、そのハリームの説明を見ると妙に美味しそうなのでたいへん興味をそそられ、バンガロール内でハリームを提供する店を探してみたのだが、これがまったく見つからないのである。イスラム教徒に馴染みの深い料理らしいので社内のイスラム教徒の人に訊いてみたら2店ほど候補を教えてくれたが、いざ電話を掛けてみると不通だったり、繋がっても「もう店は畳んだ」と言われてしまったりで、どうしようもなかった。けっきょくハリームを所望した人にはその旨を伝えて諦めてもらうことにした。

 

それ以来、このハリームという料理を一度は食べてみたいなぁと想い続けており、ラマダンの時期にハリームのためだけにハイデラバードに出張の用事を作って飛んでみようという、邪なことを考えたりしていた。

 

…ところが、それがよりにもよってオリオンモールのフードコートにあることを偶然知ってしまったのだ。先週末、諸事情でスマホを持っていなかったので写真を撮れなかったから特に触れなかったのだが、家族でフードコートに昼食に行ったときに、Baskin- Robbinsのすぐ隣にある店で、ハリームが提供されているのを目撃してしまったのである。この店で出しているのはチキンを使ったハリームである。本来はラムを使うものらしいのだが、ちょっと臭そうな気もするので、初心者の僕にはチキンでちょうど良かった。僕はモツ系が大の苦手なので、もしハリームが肉だけでなく臓物も使っていたらどうしようかと少し気を揉んだが、食べてみると特に臓物臭もなく、ただただ濃い旨味だけが口の中で炸裂する、クリーム状のスープだった。

 

今日の昼、アレをまた食べたくなったので、お昼休みになったらすぐにオリオンモールに行った。平日の昼にココに来る機会はあまりないのだが、日本人っぽい人や香港人っぽい東アジアの人々がずいぶん目についた。なんだこれは。

 

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コレは今日撮影した写真です。このあと残念な結末を迎える。

ワクワクしながらその店に行くと、ハリームの張り紙が無い。あれぇ〜と思いながら店員に訊いたら、あれは週末しか提供しないのだそうだ。平日の5日間を使ってハリームを作り、週末に売り切る、という作戦らしい。そういう理屈はいちおう理解できたので引き下がったけど、つくづく残念だ、残念極まる。

 

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地獄の憂さ晴らし。しかし自分の胃もダメージを食らう。

職場に戻ってカフェテリアのカレーでも食べようかと思ったが、それもなんだか切ないので、すぐ近くにあるEmpireに行ってCombo 3を頼んだ。これはこれで美味しいのだが、どうにもこうにも「違う!これじゃない!」という感覚を拭えなかった。そして、相変わらず量が半端ないので、食べ終わったそばから胃が重くて辟易した。その後夕方を過ぎて日が暮れても、なんだか喉元に炭酸水がせり上がってきたような謎の刺激を感じたりした。これは、あれか、胃酸過多というやつか、それとも逆流性食道炎というやつか。Empire美味しいんだけど、重すぎていつも困るのよね。そのせいで8時過ぎぐらいになってもまったく空腹にならない。まあ、それでも家に帰ったらガッツリ食べましたけどね、夕飯。

 

今度また週末にフードコートに行ったときには写真を撮って載せます。

ムンバイ

久々にムンバイ。窓側の席を確保したら、インドの若者あるあるな超リーゼントの青年が、僕などそこに存在しないかのように僕の目の前に手を思い切り伸ばしてきて窓の外をスマホで激写しはじめた。飛行機の待機中に撮り、ゆっくり滑走路に向かうときに撮り、加速中に撮り、離陸中に撮り、着陸前の地面が見えてきたところで撮り、着陸時に撮る。こういうのも久々。っていうか、乗っている間はトイレを我慢できるなら窓側の席がいちばん良いというのが鉄則だと思っていたのだが、インドだとそれが通用しない。なんて国だ。

 

行きも帰りもVistaraで、行きはほぼオンスケだったのだが、帰りは30分と少しほど遅れた。そのせいでギリギリのところで帰宅が日をまたいでしまった。惜しい。